日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

転びようがない原っぱで

2023-12-20 | トラットリア

もう何も考えずに、考えられないし、考えたくないとの極みでぬくぬく寝転んだ視線の先のTV。
思考も音もうわ滑っていくような状況で見ていないはずのテレビ番組に釘付けになった。

王様のブランチのひとコーナー「おかずくらぶ」
横澤夏子と仲良し滝沢カレンとどなたかの3人が今流行りの俗にいうバズリ鍋を食べに行くというもの。よくあるバラエティの一コマである。

 

なのに思わずメガネを取り出し、正座でガン見!


大した情報でもあるまい何がそんなにと思われる向きもあるのだが、何がって、滝沢カレン語録である!

滝沢カレンは独特の言葉選びに定評があるのは周知の事実だが、改めてしみじみと向き合ってみると四字熟語にしろ、あだ名つけにしろ、豊富な語彙力と、正確な観察力、なるほどとおもわせる洞察力にユーモア。この人マジ天才とおもわせる類まれなセンスが光る。
正しく、芸事に秀でた芸能人であると納得するのである。
ぱっとこういう頭の回転で物事を考えられたらいいなあと羨望の眼差し。御宣託にも似た貴重なお言葉を聞き逃すわけにはいかぬということで、メガネまでかけてさー。

今回の御宣託は映え鍋を食べに行き、この鍋をどんな状況で食べたいかということを滝沢カレン語録で紹介するということであった。

 

1、ふく竹 明太もつ鍋

2、モダン韓食堂 チャドル3合サムハップ

3、山芋の多い料理店 自然薯とろろ鍋

 

バズリ鍋を仲の良い女同士で姦しく食べるという状況にあるということをお含みおきいただいた上で問う!
美味しいよねー、さてこの鍋をどんな状況で食べたらさらに良いのか?

 

ワタシならね、、、、
急に冷え込んで、身も心も凍ってる木曜日の職場忘年会。

金曜日じゃないからハメ外して飲めないし、職場忘年会だから気を使うけど、
普段自分が行かないような店で、美味しいねの一言で当たり障りのない会話をしつつも、それなりにちょっと楽しいという状況でこういう鍋を食べたい。

 

さて、これが滝沢カレンマジックにかかると、、、

 

ここぞとばかりに生命線が短いと言われた時に、、、

どうしようもない会場で新曲を歌ったのに誰とも目があわなかった時、、、、

 

転びようがない原っぱで右足をねんざしてしまった時、、、、

 

おい、どんな時だよ。

転びようない原っぱという舞台で食べるべき鍋があるとは、世の中まだまだ知らないことが多すぎる。
さすが思いもつかないようなシチュエーションであり、ツッコミどころが満載だけど、説明をきくとなるほどと思わせ、思わず笑ってしまう。

 

明太もつ鍋はこれから飛び立つはずの卵の生命力を自分に入れることによって長生き!=パンチのある食材を楽しんでということか?チャドルなんたらは、(最後の真ん中で作るケランチムを見て)たまごが受け入れてくれるあたたかい目にいやされる、ようやく目があったという状況を楽しんでとケランチムのおいしさをアピールし、自然薯鍋は自然薯はつよい!体調万全、体調管理、復活!してまた公園に行ってほしいと自然薯の健康食材にフォーカスしている。

 

いやあ、訳わかんないけど一理あるとおもわせる何か。
すごいすごいと思っていたけど、あふれでるセンスにあてられて、あわててAmazonで買ったもの

「カレンの台所」

 

ついでにお店も予約してこの本と鍋を肴に爆笑しながら忘年会シーズンを乗り切りたい。
次回、転びようのない原っぱから祭りあと、ないしは唐揚げの物語に続く。