日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

今度は竹徳かまぼこの栃尾揚げ(蒲)

2016-09-26 | トラットリア
せっせ、せっせと油揚げをコレクションしては、写真を撮り、食す日々が続いている。
体系的にコレクションとしてお披露目したいのだが、何をどう盛り込んでいいのか収拾がつかず、もう暫し、時間が欲しいところ。
油揚げ伝道師として、美味しいところはきちんと世に広めていかねばならない使命があるからコレクションとしてしまいこまず、美味しさが新鮮なうちにご披露せねばと焦るのである。


さて、今回の油揚げはなかなかの変わりダネ。
かまぼこ屋さんの油揚げなのである。
説明をどうするか?
油揚げ寄りでいくのか、かまぼこ寄りでいくのか。
というのもまさかの油揚げとかまぼこが合体した一品なのである。
君の名は

竹徳かまぼこ 栃尾揚げ蒲

油揚げ目線で説明すると
新潟 栃尾の有名油揚げ 栃尾揚げの上にすり身のせ、蒲鉾とし、おかかをまぶした油揚げ。
カマボコ目線でいうと
蒲鉾の板の部分がお揚げだと想像してもらうのがはやい。
栃尾揚げ大の板なし蒲鉾という想像が正しい。
まさにハイブリットなお揚げさんなのである。





これを適当に切って、いつもの印判鳥獣五画のお皿に盛り付る。



森羅万象も日進月歩で移ろいゆくが、まさかの油揚げまで、進化して、変貌を遂げるとは露ほども思わず、ハイブリットお揚げの美味しさを確かめつつ、油揚げはどこへ向かい、どの分野に進出していくのだろうかと蒲鉾部分がを噛み締めながら暫し、油揚げ界の未来をおもう。



こちら葛飾区亀有公園前派出所展

2016-09-25 | ギャラリー
ついに40年 200巻で連載終了となった「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称、「こち亀」。
TVアニメのサザエさんのように一生続くと思っていたこの国民的漫画の連載終了という突然の発表は世間を大きく騒がせた。



両津勘吉こと両さんの恒例、一面トップ記事。
そんな王道のオチのような出来事が実際に起こって、新聞はもちろんニュースでもトップ記事扱い。
確かに一口に40年といっても、新卒で入社した会社で、定年まで休みなくきっちり働きあげることを意味しており、それがどんなに大変で、偉業であるかを身をもって知るダメダメ勤め人は多いと思う。(あたしの事ともいう)
休載することはなく毎週、毎週、40年間、つまりこれは会社員でいうところの無遅刻、無欠勤。
これを偉業、ニュースと言わずしてなんという。
祝 40周年 200巻、連載終了の記念のタイミングでこち亀展が日本橋 高島屋にて開催中。
新聞にもちゃんと広告がね、出ておりますのよ・・・。



昨日の朝刊だと思わせぶりなこの新聞は本展示会のために読売新聞社が本気でつくった「読売新聞 こち亀版」こち亀の広告もちゃんと載ってるし、中にはこち亀があゆんできた40年が詰まって一部 350円。
紙面を丸ごと「こち亀」ワールド。
天気予報はある作品のある日の天気。両さんがやらかした選りすぐりの事件、もちろん四コマ漫画もこのとおり。




展示会のカタログにもなっているこの新聞。
いろんな展示会のいろんなグッツを見てきたけど、その中でも群を抜く秀逸さ。
朝、上司のデスクに日経と合わせてお持ちしても遜色なし。
年代を問わず、楽しめる作品だからこそこのようなお遊びもできるというもの。

勿論、展示内容も両さんのbefore(初期)やらafter(最近)を見比べたり、
見たことがある街の風景やら、名物キャラも総動員で確かに混むわよねーという充実した内容でこち亀ワールドを愛している人も、そうでない人も楽しめる。


グッツにはKUTANI SEAL 両さん版も販売中。
銭、祭り、m、便所サンダル、手錠と両さんアイテムが散りばめられた長皿もあって、買っちゃった事件まで勃発。








最近、九谷焼はアニメ界との蜜月っぷりがハンパなくて、容赦ない。
よりによってあたしの大好きなクタニシールがこち亀仕様で。
ほんと、これもあたしにとっては新聞、一面ネタ。
で、何のっけて食べるかなぁ。干瓢巻きとか?




渦巻ないしはゴジラ I Know Where I’m Going

2016-09-19 | Weblog
I Know Where I’m Going
私は自分の行くべき道を知っている。
若さとは野心と無謀さで出来ている。危うさは若さである。
上昇志向が産みだす恋は好奇と嫌悪をもって面白おかしくネタにされてがちであるが、したたかさも、あざとさも、若さというキラメキの前にひれ伏すのである。
それはやっかみと嫉妬を伴って、批判や憧れの対象になるから大変ね。
そんな羨望を若さという力技で捩じ込めても、その先、自分の力ではどうしようもない出来事もあるはずで、栄光の先の一寸先は闇。

久しぶりに映画を観た。
原題はI Know Where I’m Going、そして邦題は『渦巻』
なかなかの意訳である。
向上心むき出しのオシャレロンドン娘 ジョーンが主人公。
高齢の資産家との結婚式を目の前にして、それまで自分の意思だけで欲しいものをすべて手に入れてきたはずの人生に、初めて自分の力だけではどうしようもならないことがある事を思い知るのである。



この邦題の『渦巻』という単語がキーワードであった。
解説の一文、「行く手を阻む、巨大な渦巻は自然の驚異であるとともに恋情のメタファーであり、ジョーンの千々に乱れる胸の内を暗示している。」
恋は渦巻のように魂をかき回し、自分の力では抗いきれないことがあるから美しく、尊い。





気持ちの良いエンディングは映画を観る醍醐味みたいなものと思うのだけどどうだろう。
意図せず、望まないのに渦巻に巻き込まれるから、物語は面白い。
否応なしに立ちどまらされて、考えさせられいる時はツライのだが、自分の思いもよらなかった結末がハッピー寄りで待っているのなら、渦巻にまきこまれてしまうのも良い。
渦巻かれたい欲がむくむくとわいている。
渦巻やら、ゴジラやら、パッピーエンディング寄りにもっていく超自然的エネルギーが足りてないのに、
降りかかる火の粉の種類までわかっていてI Know Where I’m Going。


kiss&hugもないのに、あえて茨の道を行くという勇気の物語、誰か映画化してくんねーかなー。
2時間ドラマ仕立てでも可。

名月と一茶

2016-09-18 | トラットリア
着々と季節が変わっている。
天高く馬肥ゆる秋がぱからん、ぱからんとやってきた。

暑い暑いと思っていたのに風は秋を帯び、陰には秋が潜んでいる。
ガリガリに冷えたグラスのビールと枝豆より、しっとりいっぱいのシェリーと一口のお菓子という気分。

8月8日はマルちゃん焼きそばの日(東洋水産が勝手に取り決め、8は読み焼きそばの「や」ということらしい)から一ヶ月9月9日の救急(99)の日で、奇数が二つ重なる厄日を節句とした重陽の節句や、中秋の名月もさらっと通り越して本日は一体、何日?
買い物に行けば、ファーとかニットに熱い視線をおくる時節になってきた。


あら、重陽の節句にぴったりと買ってきたはずのお菓子は
飛んで逃げるような日々に追いつかず、この形は名月の宵にちょうどいいといいながら、中秋の名月にも登場せず、目の前に買ってきたままの形で放り出されている。
賞味期限は10月29日。

金沢 諸江屋の菊花せんべい











満月のような菊の美しいお菓子をどうすっかなと考えつつ、横目では久しぶりにお菓子がほしいと、しゃくりあげ、がっつり怒られているお子を見ると、さすが秋。
もののあはれ感が半端ない。
こちらもいろんな意味で泣きたい日々が続いている。
携帯は不調、パソコンのキーボードは死亡。
部屋は汚くて、あたしは・・・・・二日酔い。
もののあはれを通り越え、哀れ。
それでも秋は良い。そんな秋の一句。



名月を 取ってくれろと 泣く子かな 小林一茶






名月のような菊花せんべいには渋茶があう、きっとあう。
おぼろ昆布も添えて、朧月と一茶。







スムスムさんのポシェタ

2016-09-06 | ドレステリア
アラビア語でゴマを意味する「スムスム」。
「ふむふむ」みたいな感じで、目にも鮮やかな色づかいの異国情緒漂うポーチがいつだって彷徨っているバック難民のあたしを救う。


その名もスムスムのポシェタつまりポーチ→HP



モロッコのファブリックを使ったポーチに大きなタッセル。
蘇芳とか萌黄、銀鼠、消炭色 日本らしい色づかいとは全く異なる世界観。
日本のそれは湿気を含んで水分を帯びているように思えるのだけど、モロッコは日差しと影のコントラストのように思える。日向に輝く色と、日陰に浮かびあがる色。


一見、派手に見える色づかいだけど、華やかさの影に憂いを帯びている。
タブレットと入れるにも丁度いいし、旅行先の小物入れにも大活躍。
一杯、ノンノン、しこたま飲みたい時のドレスアップの小脇にこのポシェタがあればよそいき風になるわけで。
どデカいカバンをズルズル持っていくなんて野暮というものだからさ。
旅先のクラッチにうってつけ。

そんなクラッチバックのようなこのポーチ、身軽さを信条に持ち歩いていたら、いつの間にやら増殖をする。
ゴールド&紫、着物にも合うもの
ピンクとコーヒー豆のような小さいポーチ。
朱赤とピーコックグリーンのコントラストが絶妙なもの
三種三様の装いのスパイス。

アクセサリーのようなこのポーチ、クラッチのように使っているのだけど、荷物が多い日や、取っ手がないと使いづらいときにはバックinバック(叶姉妹発信のバックの持ちかたですのよ)。



一番小さなロンシャンのトートにスムスムのポシェタ。
叶姉妹だろうが、こまどり姉妹だろうがどーでもいいけどこれが今のところベストの組み合わせ。
シンプルなロンシャンのトートの中からチラリと目を引くモロッコのファブリックとカラフルなタッセル。
本当はこのポーチありきにしたいのだけど、勿体ぶってチラリズムに留めておく。
揺れるタッセルが猫じゃらしのように視線を離さーなーいー。にゃーご。
シンプルなロンシャンのトートは軽くて使い勝手が良いのだが、インパクトはない。
あたしが持っていたら、「らしくないもの」を持っているとすこぶる不評であったから、少しでもギラギラにというわけでこのポーチが大活躍中。

タッセルも活躍中、時にあちこちのハタキとして!