日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

胸ポケットにkiss

2016-02-23 | ドレステリア
目の前に幾つかのバリエーションを取り揃えて商品が売られている場合、一番の売れ筋というのは
平均値に近くなるか、それとも振り切れたものか。


さて?



例えばカレーのルウ

甘口
普通
辛口



この場合は普通が売れ筋。
しかし、子供向けに特化した(仮称)ポケモンのポケポケカレーだった場合。
甘いのから売れていくのであろう。
逆も然りで、人生に深みと刺激を求める大人をターゲットとしたハウス食品のマイ スウィート ハウスカレー(仮)だとしたら、辛口が売れ筋となるに違いない。
結局、どこに向けて何を売るかっていうことだ。



さて、


ポケットチーフになった場合は如何に?
定番で安定したものか、斬新で目新しいものか?



ポケットチーフを胸ポケットに入れてお出かけする機会はほぼほぼ無いと思われるのだが、ニュースなんかを見ていると、ネクタイ以上に気を遣っているようで、アナウンサーや、コメンテーターなどは押し並べて、ポケットチーフをきちんと入れている。
ネクタイはしなくとも、ポケットチーフ、特にNHK。

ポケットはキザくさいが、確かにネクタイよりオシャレに気を遣ってます感がUPするし、カジュアルさをかもし出せるのが良いところ、それを最大限に生かしてますNHK。
もちろん、ネクタイとポケットチーフとスーツがビシッと決まっていたら熟れ感ハンパないし、玄人感もだせる。
胸ポケットより2cm~3cm見える程度の布切れが、デキる男を演出してくれるんだから安いものだ。
そのむかし、うちの親、ポケットチーフを忘れティッシュで誤魔化して乗り切っていた。
ブラックフォーマルの胸元にキチンと折りたたんだティシュを1cm、それだけで、ティッシュだけど胸元に白い色があるのとないのでは印象が劇的に変化する。
これをおしゃれというに違いない。

先日、青山のspiralで買ってきたのは紙製のポケットチーフ。
気障で御大層なポケットチーフは使いこなせないけど、紙ならどうよ。
貧乏くさいティッシュでは面目ないが、この紙なら軽やかにおしゃれを決められるに違いないと踏んで!

「Paper Jewelry(ペーパージュエリー)」
100%紙でできたアクセサリー ウォレットチーフ
ネックレスやピアスもあるのだけど、今回は男の、出来る男の遊びゴコロを狙い撃ち。




青海波のようなKONAMI 黒とカーキのMEISAI(迷彩)遊び心のBUTTON(ボタン)
セクシーな赤とピンクのリップ KISS 幾何学的な◇が積み重なった BLOCK
しっかり加工もしてあるようなので、紙といえども安心の耐久性。
このなかでオススメ(売れ筋)というならば・・・・。
やはりダークスーツに映える白のボタンや小波でしょうかねと店員に問えば
その答えは









まさか、まさか一番、斬新で、デーハーはKISSとのこと。
なんでーとさらに問えば、納得の回答。
ポケットチーフにこだわる男が無難なものに手を出す訳がない。
ポケットチーフを使いこなすような人にとっては重なるピンクや真紅のクチビルなんてへでもないわね。

   


胸元にKISS
ゲスの極み(最近の流行語)な胸元にKISSマークは願い下げだが、これならどーだー。
洒落の極みを胸元に。


売れ筋とは、かくも多様な要因に基づいて形成されているのである。
無難なティッシュからかろうじて脱却を目指す選択肢はBUTTONであったが。



ニタリと笑う 我が心のドン・ジョバンニ

2016-02-18 | Weblog
さすが初めて来る場所より、一度でも訪れたことがある場所は心持ちが違う。
モーツァルトのオペラ 『ドン・ジョバンニ』のシャンパンの歌をどこで歌い上げるかをちゃんと心得ているこの余裕。

1幕目の後半、
刺身と貝焼きといがメンチを食して、日本酒を一合飲み終わる頃。
場面、いや机面が代わる、つまり次の料理がくるその場面。
高らかに歌おうではないか、酒の快楽を謳歌せよ
さあ、シャンパンの歌。


酒だ、酒をしこたまもってこい
街だ、街のカワイイ子を連れて来い
さあ、踊って、踊り狂って、おどりまくって、やりまくって・・・・
楽しい宴のその間、わたしは恋を楽しむのだ
明日の朝までに私の恋のリストに10人以上、名前が増える。
10人以上、女の名前が増えるのだ―!!!



楽しい酒の歌だと思ったら大間違い。
心浮き立つメロディーで、意味も分からないイタリア語にだまされて
口ずさもうなら、とんでもなく助平な人になる魔のアリア。
それでいて、なんともモーツァルトらしさ満点の一曲。

自称、愛の運び手、実態はヤリチンのわががまま二枚目 ドン・ジョバンニをにやりとさせるんだから、ちょっとやそっとの酒と肴では難しい。

郷土料理のなかからこれだと選びだしたのは
鰊とネギのぬた
りんごのチーズ焼き
目の前のケース、ごろりと積み重なったツブ貝をお刺身


身欠きにしん(ソフト)の皮をはいだだけのもの、生で、焼きも茹でもせずそのままの鰊とネギを味噌まみれさせたぬた 昇天、甘め。

リンゴも茹でも、蒸しもせず、そのままの輪切りにミックスチーズをのせて焼いただけのリンゴのチーズ焼き 恍惚 りんごすっぱめ。

もう我が心のドン・ジョバンニがにやけっぱなしになる美味さ。
すっかりご機嫌で二合の酒では足りぬのは当たり前で、弘前城 灯篭祭り経由で繁華街のBARへ。
フレッシュフルーツのカクテルとボウモアを。
華々しく、脳内で歌いあげられたシャンパンの歌でニタリと笑う我が心のドン・ジョバンニ。
お土産に身欠きニシン(ソフト)と地酒、リンゴが追加されたのは言うまでもなく、身も心もみたされて日常へ戻る。







微笑みのドン・ジョバンニ

2016-02-18 | Weblog
十和田美術館から一路、弘前へ。
気持ち悪いぐらい暖かな極寒のはずの2月の日曜日。
タクシーの運転手にきいても、お店の人にきいても、口を揃えて、こんなに雪のない暖かな日はないという。
コートを着ずにセーターに上に羽織ったのはパタゴニアのフリースのベスト。
手袋も忘れちゃって、流石に寒さの心配もしたけど、問題なしであった。

雪が溶け、シャビシャビな食べ終わりのかき氷のような道を行く。
胡麻よごし、チョコレートのようなかき氷の道を風をかき分け歩いて行く。
時々、アスファルトの路面がお出ましと思うと、それは真っ黒に汚れ、カチコチに固まった氷だったりするから油断ならない。

目的地は洋館、雑貨、フランス料理。
弘前は洋館と雑貨の街で、フランス料理もイチオシとのこと。
乙女心を満たしたろと意気込む街なのである。

日曜礼拝が終わり、人の温もりが残る古い教会
雪に埋もれ、清として、凛とした洋館の佇まいの美しいことよ
静かに、愛おしげに並べらた雑貨の数々
両手に紙袋を抱える喜び、重くても!

そして、ここへ来たら絶対に食すべき林檎のスープ。
それが極寒であっても、寒いからといって
氷で冷やされた林檎の冷製 スープを外してはいけない。

寒さを恐れてはならぬ、
雪で躊躇してはいけない。


何故なら、頬緩む微笑みの味がするのだから、美味くて!







凛々しさも、強さも、エロさも閉じ込められたドン・ジョバンニ現る。











目を瞠る ドン・ジョバンニ

2016-02-14 | Weblog
おっ



角を曲がると、視界に飛び込む跳ね馬
その先には水玉のあれやこれ



目を瞠る光景がどどんと広がる。
そこは十和田現代美術館。
交差点にちょいと洒落た建物があるじゃないかあという具合にひょっこり現れた感がある美術館。
思わずおっと目を瞠るや否や、見渡しておおっと感嘆の声をあげた。
よく見れば、館内に入る前すでに面白いが溢れ出ており、現代美術鑑賞の醍醐味が湯気を立てているではないか。


草間彌生の作品に触り、跨り、覗き、入り込むことができたと思えば、憧れのロン・ミュエックもオノ・ヨーコの作品も次々に見ることができて死にそう。
すべてがすべて、ただならぬコレクション。

興奮しすぎて死にそう!

現代美術の作品というのは、ただ、眺めるだけではなく実際に触れて、体験することができるものが多いから、その経験は時に歴史上どんな有名な作品を眺め、鑑賞するより印象的な事件となる。


これは事件です。
十和田現代美術館は事件です。
事件現場に急行した方がいいのです。
野次馬根性を持ってしてでも、行って欲しい美術館No.1。


さあ、ドン・ジョバンニ。
目を瞠るべきは揺れる女の尻ではなく、この美術館なのである。





笑う ドン・ジョバンニ

2016-02-13 | Weblog
旅慣れて

ニタリと笑う

俺の心の

ドン・ジョバンニ





久しぶりに伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』を引っ張り出してきて読んでいる。
カッコイイ大人とは、スマートな男とはこういう人のことをいうんだろうというオーラが文章から滲み出ている。
「女たちよ!」やこの「ヨーロッパ退屈日記」に詰め込まれた伊丹イズムは文字から滲み出てくるだけではなく、ロバート・サブダのポップアップ絵本のように文字通り、目前に広がるのだ。
ペラペラの一枚の紙とその小さな本という見た目に騙されてはいけない。
哲学的に時に妖しく広がる伊丹十三の世界。


さて、くだんのドン・ジョバンニ
伊丹十三が友人 金山寿一の歌 まことにいい歌ですと紹介したもの

旅慣れるからこそニタリと笑う余裕
伝説の放蕩者で、自分の欲に嘘が付けない(関係を持った女はなんと2000人!)ドン・ジョバンニにニタリと笑わせる余裕
これは旅慣れるからこそできることなのである。

心の欲するまま我が心のドン・ジョバンニをニタリとさせたい
皆で元気に酒をのめ!と「シャンパンの歌」を歌わせてたい。



ということで2回目の弘前へ。
我が心のドン・ジョバンニはニタリとしてくれるかどうか、否か?










まさかの所信表明

2016-02-11 | Weblog
アデルがやせたらしい。
確かに。


 

もともと整ったお顔立ちなんだから、当たり前なんだけど、垢抜けてキレイになった。
でも、でも、あのあごけつ(尻の割れ目のような感じの顎のこと)が目立つようになってしまったのがとても残念でならない。
ついでにいうなればジュード・ロウも立派なあごけつ。
あんな格好が良くてあごけつ、歌姫もあごけつ。
著名なあごけつ情報をまぜこみながらも、アデルのダイエットの話にもどろうではないか。


で、やせたアデルについてELLEがこんな記事をのせていた。




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でも痩せた理由はジム以外にあるとか。
それは「紅茶を飲むのをやめたこと」!

普通、紅茶を飲むと痩せるような気がするけれど、アデルは減量の理由を聞かれると「毎日10杯以上の紅茶を飲んでいたの。砂糖を2個入れて。だから私は1日に20個の砂糖を摂っていたの」!

これをやめたら痩せたというアデル。当然!


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角砂糖ひとつ 4gとして200g/日のお砂糖って確かになかなかのもので、5日で1kg。
大量の砂糖のネタをだされて、高橋尚子だったか忘れたけど、マラソン選手が試合前にあんこをむしゃむしゃと食べるという話を思いだした。
どっちも劇的に甘すぎる話である。

大量の砂糖と大量のあんこ
どちらも願い下げだが、その大量の甘さが、大いなるものを生み出すのは想像にかたくない。
片やマラソンを高速で走り切るパワーとなり、片やどすこーいと脂肪を貯蓄させる生理学の証となるのでる。
こうなると「あんこ」と「角砂糖」に甲乙をつけたがるというものが心情であろう。
何をもって甲とし、乙とするかは難しいところではあるが。


「ダーリンは外国人」に登場するトニーさん曰く



あんこはタフ









このセリフに出会ったとき、あんこってタフだったんだあと非常に納得のいく思いがしたから
個人的に甲をあんことし、乙を角砂糖と決定させていただきたい。
以上の結果からあたしがあんこを嫌いなことをここに表明する次第であります。













スーパー ニク コレクション

2016-02-08 | Weblog
2月9日を目の前にしてフライング。
ついでに村上隆のスーパーフラットコレクションにも対抗しておこういう魂胆。
今年を占うにあたり、ざっくりとした方向性として掲げたキーワードは一言




『肉』



年の初めの出来事はなんとなーく、今年1年の傾向と対策が凝縮されるものなんですよと云われたのが2月にしてすでに開花しているような気がするのである。
まさかの梅より早い開花。








肉始めと称して、松の内からすきやきを食らい
イタリアンでも中華でもスペイン料理でもまずは肉。
紹興酒につけた酔っぱらい蟹は我が大好物であるが、紹興酒に漬けるのは決してカニだけではなくハムでもよくて、近所のスーパーの焼き鳥もコレクション入り。
些末な肉の記憶が一堂に会してみるとエライことになってしまっている。
もうここまできたら今年は肉を極めるかもなんて思い定めてみたりして。


ここまで「肉運」が強いとですね、一抹の不安が頭をよぎるわけで
その危惧をあえて口にするなれば、先に申しましたように年の初めの出来事はなんとなーく傾向と対策が凝縮されているわけで、1月はすでに酔っぱらって駅の階段を滑り落ちているわけですが、2月に入り、気が付いたらまさかの丑三つ時という事態に陥り、深ーいため息がでてくるわけですよ。
明日は仕事という平日に、もうすでに本日という事態はやっぱり慌てふためくわけ。
あと10ヶ月どうやって乗り越えていくべきか傾向と対策をレポートにしとく?という状態。


皆さまはどんな1月をお過ごしになられたのでしょうか?
もし、あたしと同じくスタートダッシュに失敗したとお感じになったら春節、旧暦の正月で心機一転のりきってまいりましょうということです。