日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

魅惑の鮟鱇

2010-11-30 | トラットリア
週末を利用して那珂湊の魚市場へ

やっぱりマルシェはテンションがあがります。
がつんと魚を食べたくなる。

冬の時期に魚市場へ行くのは初めて。
季節が変わると並ぶ魚もがらりと変わります。
この時期の茨城、お目当ては「鮟鱇」です。
流石に手書きでは絶対に書けません。

鮟鱇 (アンコウ)


出刃を持ったおとっちゃんがどんどんアンコウをさばいていきます。
魚を捌ける男はかっこいいぜ!!
市場はスーパーと違って魚の下処理はしてもらえないと思っていたけど
そこは観光市場です。
「調理致します」の表示がこっそりと。
大々的に宣伝しちゃうと大変だろうからね。
魚をさばけないから買わないという主婦層を逃していては商売になりません。
まさに逃げた魚はデカイのだ。

鯵ぐらいは家で処理できるがアンコウはどう考えても無理ですもん。


結局、アンコウ鍋用の鮟鱇 1800円(4人前用)
アン肝(1300円) ←既におつまみ用に調理済
鯵 5尾 500円
白はまぐり 700円
小女子 1マス 500円
釜あげ海老 900円
タラの白子 1パック 500円 をお買上。
友人宅に上がり込みアンコウの宴に突入しました。


アンコウ鍋は味噌仕立て
白子は焦がし醤油焼き
アン肝はそのままスライスして肴です。
海老の釜あげは卵焼きに入れてみました。
ちなみに酒は宮城の浦霞
美味すぎるやろ。

レシピはこちらを参考にしました。
アンコウ
白子



はまぐりは佃煮にして混ぜご飯へ。
鯵はさんが焼き
小女子は冷凍して出番待ち。

豪華な晩餐が続いております
やっぱり魚は冬が美味。
酒も美味。
酒は年中ですけど、やっぱり夏はビール、冬は日本酒がいい。


そうそう、鯵は頑張って自分で捌いてみたけど・・・・・・・
難しかったな。
3枚卸しにしてみたもののペラペラ2枚と身が残りまくった1枚になってしまったよ。
丸々した鯵だったのに食べれたのは少しだけ。
骨部分に美味しい身と悔いが残り、ゴミ箱行きになりました。 残念無念。
包丁研がなきゃ・・・・・・と道具のせいにしちゃおうか。

ついでに鰊ソバが食べたくて鰊の甘露煮も仕込みます。
(レシピはこちら
お正月シーズンになるつ鰊も値上がりしてしまうからね・・。

魚を安く美味しく食べるならお正月前、市場へGO。
魅惑の魚三昧です。


生き急ぐのこと

2010-11-26 | リブレリア
本を読み返すことは宝探しと初恋の思い出に似ている。

活字の海から貴重な言葉を探す様なもの。
そして褪せない鮮烈さに出会うこと。
幼い恋のお相手に出逢ったら記憶の君以上だったという感覚かな。

同じ経験を再び感動をもって味わえるといのは類いまれで貴重な経験に違いない。



このところ折りにふれ、気になっていた本を読み返す。
宮城谷昌光著 華の歳月

「生き急ぐ」
死に急ぐという言葉は知っていたけど、この小説で初めてみる言葉。
人として行き着く所が同じなら生き急ぐも死に急ぐも結果は同じだと思うのだ。
ただ、この言葉が重く心に残って早数年。
その間、まさに「生き急ぐ」人に何人も出会う。
うまく説明出来ないけど生き急ぐとはこういう人のことだなあと思ったりしたりして。

やはりこの言葉に出会いたくて再びページをめくります。

生に執着するでもなく
刹那でもなく、
生き急ぐということ。

生き急ぐからこそ悩みは増える。

本当はあせらず、
くさらず、
あくせくせずで生きて行くのが理想なんだけどね。
なかなか、それも難しい。
だからこそ人は本を読むんだろうか?


大切な本とは生き急ぐ自分の小さなブレーキ。
振り返り、確認して、時に立ち止まる。
再読のススメ


アクセルを踏み込むよりブレーキをタイミングよく踏む方が難しい。
かっ飛んでいるあなたにブレーキを。
安全第一、再読、再確認のススメです








セ・シボン

2010-11-21 | ドレステリア

またせっせと買い集めています。

靴下!!

アンティパストの靴下です。
あたしにとって靴下は難関アイテムですが使いこなすと便利アイテムになることが判明しました。
改めて靴下の魅力にはまっています。

今までは黒色ばかり選んでいたんだけど、グレーと明るい色の方が使いやすいみたい。

ANTIPAST
メインデッシュを洋服とすると、小物は洋服をより素敵に着こなすための前菜です。
ファッションの楽しみを刺激する、そんな存在でありたいとANTIPASTと名付けました。

そうアクセサリーのようなもの。
靴下という枠にとらわれないオシャレアイテムです。
最近ではミニマフラーやストール、手袋などの小物。
そして洋服までラインナップしております。

もちろんそれらもステキ ステキ。

数年前に買ったストール。

 

昨日買ったミニマフラー

もちろん靴下もそろえてみました。
なんせ鳥チャンですから。

いつかは手袋も。

家に帰ってビックリなんと鳥柄のソックス色違いで買っていたよ。
色が違うと別物みたいだから・・・。

ミニマフラーのレースの蜂ちゃんも可愛いです。
こういう小さいところもお気に入り。

 


酢飯狂想曲

2010-11-21 | トラットリア

久しぶりに大ブレイクな予感がしています。
当分の間、周囲を巻き込みながら食べ続ける予定!


来たぜ!酢飯。



もともと白米、味のついていないご飯は好きではない。
納豆、ふりかけ、ワサビ漬けなどなどご飯の友がいないと
食がすすみません。

もちろん炊き込みご飯、混ぜご飯ならなお可。
おにぎりは好き。
丼物は具材の味の名残がある部分だけを好んで食べます。

牛丼で言えばつゆだくの茶色いご飯はたべるけど、
具材に触れなかった真っ白な部分は残ってしまう。


一時、炊き込みご飯に凝っていて作り続けたら、
家人から白いメシを食わせろとクレームをもらう。
それ以来はカレーにハマリ、スパイスにはまり、
ご飯は見向きもされなかったのだが、
ここにきて酢飯の美味さに開眼しました。

お寿司ではなくあくまでもメインはシャリです。
ネタよりシャリ。

しかし、酢飯のレシピは思いつかないものだな。
寿司しか思い浮かばない。
ちらし寿司、いなり寿司、巻ずし。
もっとお手軽に刺身をオン ザ ライス にして誤魔化すか。


簡単に酢飯を堪能したいのに。
ちなみに酢飯のみはやってみたが侘しい。
貧相なアイデアでは食卓はより貧相なものに。


酢飯にもみのり
酢飯にガリ。
酢飯にオクラ。


地味なラインナップです。
魚介類だと寿司食った方がいいもんなぁ。
その前に相方からのクレーム必至。




せっかく便利な寿司メシ調味料に出逢ったのに!!
これ便利で簡単。

たまのい すしのこ
レトロなパッケージも味わいがあります。


粉末だからご飯を炊くとき、水加減を気にしなくていいし。
炊きたて白米にふりかければあという間に酢飯の完成。
親に大絶賛で報告したら昔からある定番品と言われました。



確かに主婦が喜ぶを手軽さ、美味しいし。


二人家族でいかにこれを使い切るかが課題。
酢飯狂想曲が響きます。
家庭内不協和音を奏でる前に使い切ろう。


医食同源、その2

2010-11-21 | リブレリア

最近は食生活にかかわる新しい言葉が多くて、
食事という事だけにかかわらずその人のライフスタイル自体を指す事も多い。


ベジタリアンはすでに特別な言葉ではないけど
ビーガンだのマクロビオティックだのと言葉のみ先行してしまっている感があります。

なんちゃってマクロビとかプチ断食とか、
ストイックにはやらない(出来ないが正しい)けど
一応、気を使ってますワタシみたいな優越感と満足感にひたる。

結局のところ食欲も欲の一部なんだから
甘っちょろい優越感なんかにひたってちゃあ所詮、気休めなんですよ!
分かる? 分かってるよね!

と、食欲旺盛な自分に叱咤してみました。



言葉で言い繕っても、オシャレ系な言葉で誤魔化してもダメダメ。
体は正直です。
ドカ食いすれば太るし、偏った食生活はじわりじわりと体調を蝕みます。
かと言って我慢はストレスだし、一応、女の子ですから体重も気になるところ。



強引に解決策を導き出しました!!
韓国料理。

唐辛子のカプサイシン効果と
キムチの乳酸菌や生姜、大蒜の体、温めて効果まで欲張ります。
まさに医食同源ではないですかっ!

首を長くして発売を待っていたのがこちらのレシピ。
「なすんじゃさんのキムチ・ナムルとおかずの教室」



野菜をお手軽にたくさん取れるナムルは本当に優秀なレシピです。
簡単で美味しくってヘルシー。
言うことなし!
寒い季節も暑い時期も韓国料理は優秀である。
おすすめ。




ハーブ&ドロシー

2010-11-21 | Weblog

チョコレートの箱に入っているのは決してチョコレートとは限らない。
最初はチョコレートだったかもしれないが。

面白いドキュメンタリー映画に出会う。
「Harb&Dorothy」

半世紀近くをかけてアートを収集し続ける夫婦の軌跡。
軌跡いや奇跡かも。

大富豪でもない公務員の夫婦が人生の全てと情熱をかけて集めた作品群は
類まれなコレクションとなりました。

夫 ハーバート ヴォーゲル
妻 ドロシー ヴォーゲル

彼らが買うアート作品は
ひとつ、自分たちの収入で買える値段であること
ふたつ、小さなアパートに収まるサイズであること。
これだけ。

ドロシーの図書館司書としての収入で生活をしてハーブの給料の全てでアート作品を買う。
その確かな審美眼をもって選ばれた作品はやがて大御所のアーティスト作品として
価格も価値も高騰していく。
そのなかの数点を売るだけで夫婦は大富豪になれるのにだたの一つも売ることなく
ナショナル ギャラリーにすべてを寄贈してしまう。
その時、集めに集めた作品は彼らのNYの1DKのマンションに4000余点にもなっていたのだ。
ある作家の作品はチョコレートの箱に納められ、有名な作家の作品はバスルームの壁を飾る。

そのコレクターとしての情熱は時に奇特で清貧です。
アーティストを友人とし
作品を子供の様に慈しむ。

アーティストが彼らについて語るのが印象的。

アートで飢えをしのぎ
アーティストの思考過程をこっそり覗いているような親密感があるコレクションだと。

旅行にも行かず、大きな犠牲にもとにつくられたコレクションとも評されるが
彼らににとってはアートが生活の全てを占めているから全然、犠牲とも苦痛とも思っていない。
確固たる信念と充実の人生なわけです。

価値観ってこういうことなんだなと思わせるドキュメンタリーです。
無機質だと思っていたミニマルアートやコンセプチュアルアートの見方も変わります。

分からなくてもいい、それが好きならば。
理由はいりません、それがただ好きならば。

ただ今、渋谷 イメージフォーラムで上演中。
ごく普通の夫婦がおこした大きな奇跡を体験してください。
価値観というものがどういうことかがわかるような気がします。