日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

苦労の甲斐は月のビール

2024-04-21 | Weblog

旅の荷物はいかに軽く、コンパクトに行けるかというのが重要である。
人によって1泊なのに大荷物、国内2泊でキャリーケースという方にいらっしゃるのは存じ上げていますが、個人的には圧倒的に小荷物派でありたいと願う。


荷物がすくなければ、忘れ物やなくしものをして意気消沈することもなければ整理整頓が下手なのもばれることはない。
重い荷物でひーひーすることもなければ、空いているスペースをおみやげでうめることもできる。
大荷物の反対語としての小荷物にはメリットしかない。

もちろん小荷物の失敗談がないわけではないけど。
海外で買ったものが機内に持ち込めず、預入荷物のためのバックももっていなかったので苦肉の策として、現地のスーパーの袋の口をしばって預け入れにしたのだが、それが荷物受け取りのレーンに流れてきた様ときたらまるでゴミ集積所のぽつんとおかれたゴミである。
ロック(セキュリティー)は取っ手部を固結び。ー
せめてものあがきで二重にしたスーパーのビニール袋はしわしわでどうひいき目にみても飛行機につまれていた預入荷物には見えない。
まごうかたなきゴミの体である。


周りのなにアレ?の視線をあびつつレーンからのピックアップの恥ずかしさは忘れもしないよ。
ゴミ袋を受け取って、その場を足早に立ち去るしかないじゃーん。


それ以来、海外に行くときはおみやげに何を買っても持帰れるよう預け入れにするキャリーをもっていくことにしている。
それからというもの心置きなく水物類を買い込むことができるのだが、キャリーがあるからと油断して買いすぎてしまうことに。

ここでしか買えないかもしれないアレやコレ。
友人のおみやげにもしたいし、自分もほしいとなるとついね。 つい欲望のまま500mlのビール6本とか・・・・。


他に買うべきものはあるだろうし何でーと自分でもおもうけど。
台湾旅の帰路は一種の筋トレかと思うぐらい重い荷物が出来上がったのだ。
ツライ、運動嫌い、何で?自分のアホさ加減を呪いながらキャリーと共に帰宅したのでした。


でも頑張って持帰ったビールはとてもよいおみやげになった。
台湾産のフルーツを使ったビールはおいしく、缶のデザインも秀逸でまさに土産物好適品。
頑張って持って帰ってきた甲斐があったわーと満足。
台湾らしいフレーバーもあり〼

薹虎精醸 Taihu brewing 

 

 

本来はここでおわるのが旅行記であるのだが、そういかないのが体験的旅行記である。
オチはまさか日本にもお店があって神楽坂で買えるという事実。
台湾以外で出店して唯一の直営店が神楽坂に!!
あんなに重い思いをしてもってかえってきてこれだよ。国内でもあるあるなんですけどね。

 

気を取り直して、神楽坂まで買いに行ったのは買ってきた以外のフレーバーのビールも飲んでみたかったから。

 

どうみてもこれはセー〇ームーンですよね。
その名もMoonlight YUZU

月がきれいにみえる「中秋節」のころに台湾で出回る柚子のビール。

月とセーラームーン。
中秋節と柚子。
すべてが完璧に計算された柚子のビール。


会社帰りに台湾おつまみとビールが楽しめるお店を知ることができたのが何よりのおみやげ。 
わざわざという勿れ、苦労が最高の土産になるのであるから。

 

 


あたたの知らない阿給の世界

2024-04-19 | Weblog

「グルメ」は旅の目的地を決める大いなる選択肢。
ミュシュラン的な名を馳せる高級グルメ、地方のB級グルメ、老舗の有名店どんなお店に行くかを吟味することは旅の行き先を決めるのと同義語になるのだから。

ブリア・サヴァランの名言をもってして
「あなたがどこの店にいこうか教えてほしい
あなたがどんな旅をするのか当てて見せよう」

食い意地には人の本性が宿るからな。
自分の好きな食材ありきで考える。
蟹、茄子、じゃがいも、たまご 鯖。
自分がどんな人間であるかを告白するようで
恥ずかしいのだけど好きな食べ物№1「油揚げ」


どのくらい好きな食べ物かというと
①マツコの知らない世界の「油揚げの世界」の回の出演することが(脳内希望的観測で)決定している
②油揚げ用のお皿がある
③油揚げに課金を惜しまない
④マツコの知らない世界の「油揚げの世界」を録画したのにみられない(←先をこされてくやしい)
⑤日本全国の油揚げに飽き足らず、油揚げの活躍を世界に飛び出して見届けに行く

そうまさに世界の油揚げ探求する旅にでかけるくらい好きなのである。
ならば出かけるべきは淡水である。


今回、台湾旅のハイライト「淡水」
台北の王道は一通りまわり、高雄にはいった、台湾新幹線にのったとなれば淡水に行かなくてどこへ行くのだ。

 

MRTの終点で旅の中日にはちょうどいい距離
にある淡水は観光スポットも豊富であり、台北にはない魅力のグルメスポットでもある。


そして特筆すべきは
淡水の名物=あたしの大好物
淡水の名物グルメ「阿給」である。

読み方はずばり「アーゲイ」。
日本語の油アゲの「アゲ」に由来する名前がつけられた油揚げ料理。
日本統治時代の名残で日本人が食べていた油揚げが淡水料理としてとりいれられ、地元に根付いたグルメとして愛され今に至る。

油揚げに手を加えた春雨をつめ、魚のすり身で蓋をして蒸し上げる。
みた目ボールのようでなかなかの重量感
これにソースをかけて食す。

Wikipediaによる補足をすると
1956年楊鄭錦文によって生みされる。
類似料理はいなり寿司


油揚げを愛する人間として是が非でもいかなくてはいけない場所が「淡水」なのだ!
この阿給はなぜか台湾全土にあるわけではないようで淡水のみが一大提供スポットとなっているようで、
美味しい台湾グルメの中でも異色かつ、絶対期待を裏切らいないであろう「阿給」を求めていざ!!

 

阿給を売りにしているお店は何店舗かあるのだがこちらが地元一番の有名店。
老牌阿給創始店


観光客や地元の人がひっきりなしに出入りしている。
遅い時間にいくと売り切れの悲運に見舞われることもあるという。

この日は生憎の雨。
雨の中、傘をさしてテイクアウトを待つ人多くいて、イートインとあわせて忙しい繁盛店。

淡水のもうひとつの名物「魚丸湯」と一緒というのが定番オーダー。
魚丸湯=さかなのつみれ入れスープ
つみれはぷるんとして美味しい、味は薄め。
いかにも台湾のスープ。緑の器。 阿給はオレンジ色の器。


阿給に箸をいれてみれば
中から春雨がお出ましになり、チリソースでHOTに食べるのが淡水流と気分もアゲ↑
もちろんスパイシーなしも選択可。

食事というよりはスナックに近く、小腹を満たすにはうってつけである。
日本の油揚げより薄めで硬め。
その食感と春雨のつるんとした春雨がパンパンに入っており、万人受けする味である。
当たり前か、、、油揚げだもの。
丸いなにかにチリソースをかけただけのような見た目でいてなかなか手がこんでいる。


これスキ!とあっという間に食べ終わって
店の前の道をもうすこし奥まですすんでいけばさらに阿給店を発見。
なんとこの通りはアーゲイの中心、阿給通り!!
食欲自慢には食べ比べで食べ歩きをして頂きたい。


淡水で食べるべきは台湾カステラより阿給(アーゲイ)である!
好物の物を食べに行く旅の楽しさといったらない。
マツコの知らない世界、次の「油揚げの世界」いや「好物を食べに行く旅の世界 油揚げ編」の案内人はあたしだ!


このあたしだ!!


開け、サードアイ  

2024-02-25 | Weblog

旅は旅感というものがあって、使っていないと鈍るもので、特に海外旅行は旅感が取り戻せないと楽しみきれないのだと実感した。

出かけた先、コロナ明け初海外の台湾へ。

 


 お財布とケータイだけ持って近所のスーパーに行くように海外旅行に行きたいけど、桃園空港から台北市内へのMRT乗り場に行くだけでなんだか手間取って、海外旅行のめんどくささみたいのを思い出してしまったのだ。

本来なら、その面倒さが海外旅行の醍醐味のはずだったのにね。
それすら忘れていたことにコロナの期間がいかに長いものであったかを思い出す。
海外旅行は国内旅行より一期一会感が強くなるから、絶対に後悔はすまい!やり残しはするまい!と情報収集だけはする様にしていたはずなのに、久しぶり海外だーということに舞い上がり情報収集しすぎて散らかって、不完全燃焼。
行ってから現地でなんとかしようというのは旅感すらも発動できないものなのである。

 

旅感というのは地理的なこと(←普段は方向音痴)でもなんとなーくこっちじゃない?というのもあるし、もちろん動物的感覚でこれ以上、この道を進んではいけない引き返そうということもある訳で、逆も然り。思いがけないところで息を呑む光景や、思いがけず欲しいものに出会えた幸福にも辿り着くこともある。

それは全て日常生活では使わない第六感的な「旅感」のなせる技である。
サードアイの開眼を感じる瞬間に出会うための海外旅行と思うあたしはどんだけぼへーっとした日常をおくっているのか。

スーパーで何を血迷ったかキライなセロリを買ってきてしまったことに家で気づいて愕然とするくらい半眼な日々。
サイフを忘れるサザエさんよりヒドイ。
台所で日に日に濃くなっていくセロリの香りの行き場がない以上に、自分の所業に対する残念感も行き場がない。

 

というわけで←どんな訳で?セロリをなかったことにして台湾弾丸旅へ。
旅感冴えるサードアイを開きに行ってきます!

 

 

 

 


結局、秋田県(犬)!

2023-10-21 | Weblog

秋田県でいったことがあったのは角館、大曲。
こんかいはじめての秋田市内観光旅であった。

旅の準備段階ではいくのなら食べ物がおいしい新米の時期がいいというぐらいの軽い気持ちで旅先に選んだ秋田県であったが、行くのなら秋田犬冬毛の時期一択としたいと心の声をおさえて秋田旅のハイライト。

 

 

秋田市内はグルメレベルが総じて高く、名店が多い。
海の物、山の物、そしてなにより米は美味く、水がうまいから米水=日本酒がうまいのは当然で、酒がうまいところにもって食材も美味ぞろいとなればもう。言わずもがな。

 

うまい①

夜の鳥海山の眺め

 

 

うまい②
朝からラーメンの贅沢

 

 

 

そして知らなかったのだが藤田嗣治の大作がみられるのである
秋田でみるからこその一枚。

 

とどめは紅葉、先出し。
関東より一足お先の紅葉である。
すすむにつれ、ますます深まる紅葉。

 

昼の鳥海山からの眺め

家の近くのイチョウの木が日に日に色づき、ある日気が付いたら足元に黄色い葉の絨毯がしきつめられたはっとするという紅葉もいいけど、わざわざ足を延ばして「山、紅にそまるとは」と本歌取り。ちなみに本歌は「かわくれないに水くくるとは」である。

 

 

 

秋田犬より随分と雑な感想になったけど秋田県(犬)の魅力をお裾分け的備忘録。
まとめ、いや仕上げはこちらから。

秋田県 観光プロモーション サイト
こちらももれなく秋田犬推し。

お顔をなでなでしつつのクリックでサイトにとびますー

 

ひっーカワイイ!

そしてやっぱり秋田県は「秋田犬」に表記変更を!


こりずに秋田県(犬)!

2023-10-21 | Weblog

生秋田犬をみるとそのぬいぐるみ具合に黄色い歓声が上がることが必至であるが、日本犬の中でも大型になる秋田犬の登録数は多くない。
柴犬人気からみてもっと多く飼われていそうだけど、現在の登録数はおよそ2800頭。
思いのほか少なく絶滅危惧種といってもいいだろう。
これでなかなかお会いできない訳もわかったところで、その貴重な1匹に会えた幸運にひたっている。

 

まさしくわたくしのアイドル様

 

 

 

 

 

その名も高貴な「北捷蓮」様である。
漢字だけフリガナなしでは読めないし、関取みたいな名前だし、しかも「号」の文字。
車でいうところの「台」?それとも人でいうところの「さん」みたいなもの?

 

北捷蓮(ホクショウレン)ちゃん メス
思い出した関取はホクセンホウ(北青鵬)
共通点はホクのみでしたけど。

 

 

毎日、1匹がご主人さまと一緒にご出勤され、その愛くるしさをもって民草をひざまづかせている秋田犬ふれあい処。

近くには秋田犬ステーションもあるけど、こちらではもふることは許可されていないから、いくのなら絶対に千秋公園にあるふれあい処をおすすめしたい。

 

あいくるしさと賢さ担当の秋田犬、
元気と勢い担当は係りの方々(笑)そして無料!
去年の夏に寝そべって、暑さにぜーこぜーこしている土佐犬をみるのに500円/人とは大きな差があるような気がするのは仕方ないのかな?犬の気性もありますからね。

 

 

冬に強いはずではありますが、ご主人様をはじめ人間様の方が寒くて辛くなっちゃうからか年内、お犬様たちのご出勤は~10/31迄。

 

季節がすすんできりたんぽ鍋ともふもふ犬で暖をとる楽しみは潰えたけど、秋田の一番いいところを堪能したからまた行こうと思っている。

 


秋田県(犬)!

2023-10-19 | Weblog

なんでも秋田犬をつければいいとおもうなよ!

 

ではなく

 

なんでも秋田犬をつければいいとおもうよな!!
ってなことですっかり秋田びいきになりまして。

 

秋田犬イラスト入りバス
秋田犬写真の看板
秋田犬ラベルの日本酒
もちろんこまごました雑貨、王道のぬいぐるみまで。

秋田犬まみれの秋田駅前
これから、いの一番に出かけたいのは秋田犬ふれあい処

 

きりり

 

 

 

ちらり

 

ぺろり

 

 

 

ひーっ、カワイイ!!

いやあかわいいのなんの!
この子がいたら行きたくない会社にうきうきと行ける
Blue mondayってなんですか?

不毛な休日出勤も、極寒の冬の立ち合いも、アホみたいな日差しの夏の外回りもそれを「おさんぽ」いうのならよろこんで!
普段は気配を消すことにしている会議でも、お世話係任命会議なら前のめりで参加いたします。どんなに理不尽なクレームも「拒否柴」ならぬ「拒否秋田」なら、とことん最後までお付き合いをする所存。
高いお金を払ってコンサルを入れ、ソリューションだのイノベーションだのいうのなら同じお金で「秋田犬」!

はあ、精神衛生上こんな最上級なことってあるのかしらと夢見るぐらい「職場に秋田犬」でいろんな問題を解決してくれるに違いない。

 

ちらりと目があうだけでモチベーションUP
犬時間にあわせなきゃいけないから効率UP
ぎすぎすしたオフィス環境ももふもふで改善
商圏を荒らす同業先には「ワン」と一喝

いいことしか思い浮かばないー
秋田旅に行きまして、一番のハイライト秋田犬!
秋田県の表記は今後、「秋田犬」にした方がいいのではないかとおもうのです。

 

観光ポスターすらも被写体として完璧!

 

 


バナナ 3kg

2023-10-17 | Weblog

重い、重すぎる。

何がって? 

 

ぼっかりとあいたおとし穴のような暇時間をもてあましている。日々、鈴虫頭でいろいろなことを考えているつもりだけど、忙しさを口実に決まって結論は現状維持というところに集結させ、落とし前をつけることに決めているのになまじ時間があるだけに正解なんてないはずの雑事に答えが欲しくなってしまう。

 

堂々巡りで結論がでないものも、自分の力ではどうやったって解決できないことも、忙しいからこそ、目の前のやっつけ仕事にかくれて「なかった」ことになるから心置きなく問題の先送りができるのである。

考える時間がありすぎるというのも残酷で、なんとかなるんじゃないか、努力したらもしかしたら状況が変わるかも、努力ってなに?その前に何に向かって努力?具体的には・・・と考え続けないといけないこと甚だしくつかの間のご褒美のようなヒマ時間もあっという間に苦行タイムへ。

 

重いのは思考である。

 

 

そんな苦行タイムからアウトプットされた文章というのは、収拾のついてない思考のなかからもれ出てくるものだからとりとめがなく、どんどん長くなって gein weightである。 長文デブ。何がいいたいのかわからない、当初、何を考えていたのかすらわからなくって混迷の極み。

 

重いのは思考であって、そこからモレ出た文章である。
重い、重すぎる。
何がって、体重である!

 

夏の疲れがでる頃であるが、食欲が疲れ知らずになっており、ダラダラと食べたい口になっているから、食べすぎになっているようで自分で自分の体が重いのがわかるくらい。つまり太りましての一文に行き着くのにこの長文。とどのつまりは太りましたのご報告を気高く高尚に。

 

せめてもの救いはよしもとばななの近況を評した書評コメントを読んでいたらよしもとばななさんのブログは長文で、やっぱり文章がうまい人・書き手のブログはエッセイ寄りになってくる長いという趣旨の感想をよせていてなるほどと思う。

近況報告を含む、日々のことをつらつらと書き連ねていくわけだが、どう思った、こう思った、こうしたい、ああしたいというのを書きなぐったものはどうしても長くなっていくのは必然で、それをエッセイというのだとしたら、エッセイだとしてよんでもらえたなら、駄文も救われるのではないか。そう願う。イメージはまだ青いバナナ3kg。喰えないやつ。
理想体重に似た、希望的観測。

 

←欲しいバナナ

 

 

 


もしゃもしゃのつる

2023-03-27 | Weblog
青天の霹靂とはまさにこのことで一ヶ月ほどの長きにわたり
独居生活を謳歌?す。

おかげさまで仕事したい放題。
生活は荒むいっぽうで、外食につぐ外食であった。
自分に甘すぎる身としては独居生活は難しい。
お小言のひとつやふたつ、みっつよつとて・・・がきこえないと
日常生活もおくれない。


世の中、あたしのように自分のことだけで手一杯の人を当たり前のように
支えてくれている人がいるということを自覚してない人が多いから
家庭内不和とか、勝てない不和とかに発展してしまうのだろうということを
身をもって体感する日々であった。

寝間着に着替えることもせずテレビの前でおこた寝。
(こたつでそのまま寝てしまうこと。夜中に喉が渇いて起きる。風邪をひきやすい等、種々の問題が発生しがちな睡眠行動。)
一ヶ月の間、寝室で寝たのは一夜のみというありさまで体がバキバキになった。
自由とは福沢翁のいうように「自ら」があって由となすでないとダメなのだということを身をもって知る羽目に。
ですからね、仕事が忙しいを言い訳にしている皆様もどうぞ、つつがない日常に貢献をしてくださっている方々を敬い、感謝し、時にひれふせ!!と思った。
(もちろん自分を含む。)

そんな荒んだ独居生活。
自分以外の生体反応のない空間はよりダメダメ感が漂うから、いつもよりすこし多めに掃除をして
自分のことは自分でやり(←当たり前!)生活に潤いを求め久しぶりに観葉植物なんぞを買ってくる。
植物を枯らしてしまう原因は水をあげないより、あげ過ぎが多いから気を付けてとアドバイスをもらい買い求めたアイビー、一鉢。
アドバイスを思い返すにつけ、これはつまりイヌ、ネコに嫌われる大きな原因ともなっている「構いすぎ!」と同じ現象で
ついには植物にも鬱陶しがられるめんどくさい性格なのではなかろうかいうことに思い当ってしまった。ちょっと凹。

でもね、アイビーを正しく放置したら、超元気! アイビー、超元気、嫌われてない!



どんどん新しい葉がでてきてつるも長ーくなってきた。
縮れ葉っぱがもしゃもしゃと元気よく伸びていく様を見守っている。アイビーかわいいなコンニャロという心境である。
その伸びっぷりはまさに自由を謳歌していると正しく言い切れるのではないか。

与えられた環境下で生き生きと己を解放し、はつらつとした若さをもって伸び伸びと思うがままに成長していく。
自由とはかくありたいものである。



もう一つの旅 台湾『路』をゆく、 高雄 無関実験書店へ

2020-12-22 | Weblog
高雄の強い日差し、白い棺、カーテンの先の漆黒の世界。


スポットライトをあびてステージに立つ、マイケル・ジャクソン。
孤高のマイケルを想う。
これからはじまる期待と興奮を具現化したマイケル・ジャクソン
歓声の中、微動だにしないのは自分の価値の尊さを見せつける最大の演出であり、作戦であり。
live会場の期待のボルテージが最高潮に達し、焦れたところではじまるイントロ。
究極の2分間ともいわれるMichael Jackson のdangerous tour in Bucharest
たっぷりと微動だにしない1分39秒、首だけ動かして10秒弱、サングラスを取るのに10秒強、Michaelが歌い出すまでにたっぷり2分以上が費やされている。
動かないだけで、観客の興奮と期待を増幅させる稀代のアイドル(偶像と呼ぼう)Michael Jacksonを彷彿とさせたのでした。


どこで?


本屋で!
台湾の第二の都市、高雄。
行く機会があるのなら、数多ある観光スポットをさしおいていくべき場所。

旅に行くのなら、
そこでしか出会えないアートに出会い、


夜の帳に沈める一杯を求め、


土地神様にご挨拶をして、


地元の本屋をマーキング。


地元食をいかに家で再現するかを考えて、名物にうまいものありと叫びたい。






高雄でも。

面白い本屋に出会った。
暗闇の本屋。
駁二藝術特區 無關 實驗書店
高雄の観光おすすめ スポット アート特区にある無関実験書店、まさに実験という名にふさわしい本屋なのである。
高雄の強い日差し、白い棺、白いカーテンの先の暗闇。本屋。








どうよ、孤高のマイケル・ジャクソンの居並ぶ漆黒の空間。



読めない本を買ってもと思うけど、本屋という場所はお国柄を色濃く出すから観光地にもなり得るのです。
入場料をとられますが、その金額がそっくり買い物に使えるというのも良心的。
高雄の粋とでも申しておきましょう。
読めない本を買ってもしかたないからと手ぶらでで帰ろうとしたら、本でなくてもいいし、なんでも選べるからと親切な店員さんが勧めてくれたのはフォーチュンクッキー。





読めないけど。


アートと本好きなら絶対にここ好き!
微動だにしないマイケル・ジャクソンを知る人にも薦めたい摩訶不思議な本屋。
旅先で自分の好きなものを色眼鏡を通してみるというも、特別な旅の体験である。

もう一つの旅、台湾『路』をゆく

2020-12-17 | Weblog
吉田修一の小説『路』(ルウ)。
大好きな小説を久しぶりにとりだした。
台湾旅のために選んだ一冊は、とても大切な一冊となっていまもあたしの本棚の一番いいところにいる。
台湾に新幹線を走らせるという一大プロジェクトのに交差する人間模様。
台北のホテルや飛行機の中で読んだこの物語は、現実と小説を交差させて、台北の喧騒や日差しをより鮮烈にする。

台北で吉田修一の『路』を読んだ記憶は→こちら

街路樹の深い緑、夜市の輝く黄色いあかり、輝く闇、ルーロー飯のしみ。
これは小説の中の世界か、現実か、はたまた台湾旅への思慕か。

わかりやすい感動やあからさまな恋模様はないけど、広がる感情は岩に染み渡る慈雨の如くジワジワと明日への希望をはこんでくる。
旅にいく東京駅のホームに滑り込む新幹線に乗り込む静かなワクワク感にも似て。

また台湾に行きたい。
新幹線に乗って台北の先、高雄へ行きたい。



この一年少しの間、なかなかブログを書くことができなかった。
ちゃんとインプットしていたはずなのに、いろいろなものに追いまくられて、振り返る暇もなく、ダダ漏れで、感動することもなく、淡々と日々をやっつけておりました。
人間失格である。
楽しい、嬉しいという感情は置き去りで、持続することなく、いつでも時間に追われて不安と不満ばかりが溜まっていく。
それが急に強制的に時間の使い方を変えられて驚いて、落ち込んでだりもしたけど、本来のあるべき姿に戻ったんだと思えたら、ちょっと光明が見えてきて、こうやってブログを書くことができている。

シンガポール に続くもう一つの旅、少し前の台湾旅もまとめなきゃ。
ブログに書いておかなきゃ。あたしがあたしでいるための整理として。

もう一度、『路』を読み直さなきゃ。
次の旅の準備をしなきゃ。近いいつかのために。