日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

足の痛い靴

2013-03-31 | ドレステリア
新しい靴を買ってウキウキと履いていたのだが
心持ち小さめであったようで同じところがあたり続け右の薬指が腫れてしまった。
腫れたところはもっともっとあたりやすくなり
足の痛くならない靴を履いているはずなのに足は痛くなり続ける。


弱っている時の駄目押しってありがち。
ナメクジに塩ってな感じ。
それをいうなら傷口に塩。



そしていつもの靴を履き続けて一日。
途中、昼間にロッカーの中に眠っている別の靴に履き替えるか悩んだけど、結局履き替えなかった。
痛いところがピンポイントで増幅されるか、痛いところが拡散していくかの選択だもの。
この二者択一はなかなか難しい。




どっちにしたって痛いことに代わりがないのだから。
どの靴を履いても足が痛いの。
それでいて新しい靴ならきっと大丈夫、痛くならないはずと思ってしまうあさましさ。
次の狙いはCASTANER(カスタニエール)


  


足が痛くなるか、ならないかは履いてからのお楽しみ。
体を張って靴を履く日々







無類の玉子

2013-03-30 | トラットリア
本日のやっちまい。

圧倒的な一杯。


  


味玉は1/2個は標準装備
奥に見えるのは2/2個はオプション品。


ゴハンと大盛りと玉子とデザートの選択肢があるとして
ここは「玉子」でしょと意気揚々とオーダーしたら



「普通、デザートじゃない?」とつっこまれた。





麺を半分にしても玉子を食べたい。
なんならダイヌキ(麺なし)でも構わない!
ビールを一杯飲みながらおつまみタマゴを食べてからのこの一杯。


無類のタマゴ好きの本領発揮。
味玉のとろけ具合にはうるさくってよ。
ラーメン屋に玉子を食べに行く無類の玉子好き。
家でやるとなかなか難しいのよ味玉って。
お料理の初級食材 「卵」ですが実はその奥はとーっても深い。
いかに美味しい玉子料理=味玉に出会えるか日々、足と舌で研究中。



デザートを食べるなら追いタマゴにするけど!
女子のドンブリの中とは思えなーいー。
デザートをあたしにこのドンブリとハイボールを相方に出した店員さんがきっと正しい。
正解は逆ですけどねー。
注文のお品物ひとつ渡すのも奥はとーっても深いのです。








手に入れたCHANCE

2013-03-27 | Weblog
店員さんがフロアを走っていった。


              





急いで 急いで 遅れちゃう。
残り2分。


                      
                           




急いでやりますねと快く対応してくれた店員さんがフロアを駆けていった。
残り 1分。




携帯の着信音がなったその瞬間
お会計終了とすかさず渡された紙袋の中身は





CHANCE








CHANCEは用意万端じゃないと降って湧いてこないもの。
日々の心がけがモノをいうのです。

だから


カバンの中に入っているはずの香水がなくって
スッピンで久しぶりの人に会うようだわと思ったらどうしても気になって
あわてて飛び込んだシャネルのカウンター。
どうしてもモノにしたいCHANCEでもないのになんであんなに香水に固執したんだろうか?
我、事ながら不思議にも思うがきっと気分を変えるCHANCEだったのに違いない。



きっちり3分で対応してくれたシャネルの店員さん
ガラスの瓶ですからとわざわざ紙袋に入れて気を付けてお持ちくださいと大切に渡されたCHANCE。
袋はいらないっていったけど、丁寧に大切に扱われたCHANCE。
小さなCHANCEが大きな結果を持ってきてくれることもある。



手に入れたCHANCE
せっかくなのだから結実すべく努力あるのみ。






















今年の桜

2013-03-24 | トラットリア
この週末、桜の見ごろ。


昨日は千駄ヶ谷で満開の桜の木の下を通り
池袋で桜を横目に通り過ぎました。

あたしの今年の桜はこちら。




虎屋の最中 御代の春で桜を愛でる。


桜の前、梅の季節
太宰府天満宮 かさの家の梅が枝餅で梅を愛でる。
梅も満開



まさに花よりダンゴの今年の花見

8ビットのお姫様、ミュシャに出会う

2013-03-20 | ギャラリー
六本木の森アーツセンター ギャラリーにてミュシャ展。

植物の曲線と自由で優雅に動く曲線が織りなす調和と優雅さ
アールヌーボーの巨匠 アルフォンス・ミュシャ。
こんな絵がデザインが表現があるのかと感動して早幾年。
ミュシャ展がある度、せっせと通っている。
とは言えたった二回目ですが。

その度に色遣いや繊細さ女性の眼差しに絡め取られて溜息がこぼれる。


森羅万象を題材に
女優、シャンパン、自転車、離乳食はたまた
祖国の愛をもすべて美へ昇華する感性と
絶対的な美へ決着をつける技術力

その美意識と信念の結晶を目の前につきつけられているんだもの
息をつめて、溜息で吐き出す。



ほう





やっぱり唯一無二のミュシャスタイル 虜になってしまう。
あの8ビット時代はこんな姿のピーチ姫も





ミュシャ様式になると・・・・






美しい確立されたスタイルにつつみこんでやると変わるもんです。
ミュシャスタイルだと離乳食ですら色っぽい美しさ。




見せ方の問題なんだよな・・・なんでも。

来る季節の前にBOXING KITTEN

2013-03-18 | ドレステリア
ここ数年、あっちこっちでリバティの洋服を見かけるが
段々、花柄が華やかになっているような気がする。

大柄な花々が咲くカラフルなタナローンのワンピースやパンツ。
赤地に小さな花柄もちょっとハデじゃない?なんて言っていた人が
今ではピンクと紫の大振りな色とりどりの花柄を嬉々として着ているんだから
慣れとは恐ろしいものだ・・・。
日本全国総カラフル化推進委員会 会員としては大歓迎の兆候である。


ここまで来たのなら・・・その先に
いてまえ!! イテマエー!

Beyonceのように迫力で着こなすのは無理だとしても

  
 



ビッチでピチピチな洋服はこうやって着こなすもんだと勇気をもらう。





Beyonceネーチャン流石です。
リバティの次に来るのはアフリカンなワンピース
日本全国総カラフル化推進委員会 アフリカ支部を開局を宣言いたします。
じわりじわりの兆しはあったが、
今年こそ色の洪水、アフリカンが巷へ波となり押し寄せるに違いない。



ザッパーン



ザンパーイ




早速、BIGウェーブ乗って、飲み込まれました
BOXING KITTEN (ボクシング キトン)のワンピース。
ビヨンセってムチムチじゃなかったんだ・・・・。細っ!
恐ろしく細い仕立て上がりのワンピース。
グラマラスで細いウエスト、そして引き締まった尻の為のワンピース。
平坦な日本人にはなかなか痺れる洋服だったね。







良く言うならば、ものすごくスタイルが良く見えない訳ではない。
矯正下着の要領で。


腹をひっこめ、背筋を伸ばし颯爽と歩く
背中のお手入れも抜かりなく
暴飲暴食はもっての外。
事故(自己)を見つめなおすには最適なワンピース。

そういう意味でも来る夏の前に買う意義のある洋服 BOXING KITTEN!



暖簾のむこうの春

2013-03-17 | トラットリア
紺地に白の「虎」




横目に通り過ぎようとしたら
「桜餅」ひとつ。
思わず暖簾をくぐる。


ああ、Spring has come!

鰆の西京焼と菜の花の辛子酢味噌を食べた昨夜は
ああ、Spring almost has come!と思っていたのに
間違いなく春は目の前にいるのだった。



和菓子なんて美味しいか?なんておもっていたのは大昔。
美味しい日本茶で桜餅を食べるのがこんなに幸福とは今は昔。





虎屋の桜餅 おいしゅうございました。

ウィリアム・ウォーレンのchinese whispers

2013-03-16 | ホーム
間違えずに次の人に伝えてね。


ひそひそひそ




皇帝は娘をある男に嫁がせようとしていました。
しかし娘は召使と恋に落ちてしまいます。

二人は密会を重ねますがついには見つかり囚われの身になってしまいます。
一年がたち、結婚式を控えた娘に恋仲の召使から秘密のメッセージが届きます
「君を助ける」と。
やっと逃げ着いた小さな小島で2人は結婚して幸せになりました。

それもつかの間、皇帝の追手が二人を捕えて幽閉してしまいました。
そしてそのまま月日は流れ暗い楼閣で2人はひっそりと息を引き取りました。

二人の愛の深さに心打たれた愛の神は彼らを鳩の姿に変えます。
二羽の鳩は大空の下、愛のキスを交わすのでした。

これが Blue Willow Pattern(ブルー ウィロー パターン)という図柄の物語。




ひそひそひそ
さあ、次の人に




ある召使が皇帝の娘を一目見て、恋に落ちました
しかし娘は姫。

密会をしかけますがあえなく見つかり囚われの身に
一年がたち結婚式を控えた姫に秘密のメッセージが届きます。
「君は逃げろ」
姫はやっとたどりついた小さな島で結婚して幸せになりました。

それもつかの間、囚われたはずの召使が追ってきます。
しかしここでも見つかり捕われて幽閉されてしまいます。
そしてそのまま月日は流れ暗い楼閣で彼はひっそりと息を引き取りました。

二人の愛の深さを面白がった愛の神は彼らを鳩の姿に変えます。
二羽の鳩は大空の下、相変わらず追っかけこをしているのでした。



ひそひそひそ
さあ、次の人に
chinese whispers (伝言ゲーム)。

元々は中国に伝わる悲話を描いた伝統の絵柄「Blue Willow Pattern」
中国の悲話が距離と時間と英国の伝統もまれて英国スタイルへ流れ着く
あっちこっちで少しづつズレていく伝言ゲームのように
悲話の中には陽気にユニオンジャックをふる人まで登場し、
コントのようにどたばたと走り回る皇帝、その娘と召使は誰が誰やら?


大英帝国として世界の覇者となり
ミック・ジャガーがsirの称号を持ち
71歳のヴィヴィアン・ウエストウッドは今なおパンクで
モンティパイソンやMr.ビーンを許容する紳士の国、イギリスならではの伝統的絵柄
イギリスの伝統的なパターン Blue Willow Patternはなんとも不思議な東西折衷の面白さ。

さらにさらに、英国人デザイナーのウィリアム・ウォーレンは
この間違えだらけの伝統的な絵柄Blue Willow Patternを不思議な食器にしたてなおす。
それはchainese whisper(伝言ゲーム)と名付けられ
意図的な間違えを加えて何とも伝統的でかつ個性的なテーブルウエアが出来上がる。



Lサイズのお皿にはSサイズの絵柄が
Sサイズのお皿にはLサイズの絵柄があるべき位置ではなく
カップとソーサーの絵柄が逆になって
ちょっとズレてプリントされる。




ちょっとづつズレていく
chainese whisperのように。




ひそひそひそ







ひそひそひそ


ウィリアム・ウォーレン(William Warren)が
仕掛ける伝言ゲーム(chinese whispers)
お題は青い柳(Blue Willow )の恋物語。





欲しいもの

2013-03-14 | Weblog
生首型フラワーベースを買い
ガラスの文鎮を買い
キノコのオブジェを買った我が散財の日記。

  

そのうち壺とか買っちゃいそうなラインナップ。

壺を買うか旅行にいくか
旅行にいくかカメラを買うか
カメラを買うか壺を買うか
真剣に逡巡する日々。


壺が欲しいと言ったら
相方には呆れられ、
妹には一刀両断され
父親から電話があった
なんでー、お小言ですかい!と思ったら



「お父さんの作った 壺が欲しいんだって?」






父よ、どういう流れでその台詞?








即刻、お断りする。
あたしはNOとはっきり言える日本人。
ママに怒ってもらえっ。
ガラクタを嬉々として集めてくると怒られてるのが目に浮かぶ。
あっ、それウチの光景と同じじゃん。
ツマとオットの立ち位置が逆転しているだけで。
通りで簡単に想像できるはずだわー。当たり前だわー。
この親にしてこの子ありだわー。





ついでに怒るはずの母からは
「ハニワもあげるよ」って・・・・・・・
まだ、あったんだ・・・・おばあちゃんが買ってきたオミヤゲハニワ(特大)。
何だかお腹痛くなってきちゃったよ。



特大ハニワをお土産に買う祖母
壺作りに励む父
後生大事に埴輪を持っていた母に育てられた子供は
壺が欲しい妻に成長しました。





有難う、両親。
こんな娘に育ててくれて。
夫は頭が痛いと言っています。






ところで壺が欲しいのだけど・・・・・。














象の周りの物語 (きいろいゾウ)

2013-03-11 | リブレリア
西加奈子著 きいろいゾウを読んだ。
とても面白かった。
途中下車して読んじゃうぐらい。


自分と世界
自分と他人の関係はいつも危うく脆いものだけど
切っても切り離せず、深く濃密に濃いものなんだと漠然とツマとムコさんの関係を
通して思うのだった。
自分の世界や感情は自分のものだけど他人のものでもあるんだね。
ツマの言葉じゃないけど「私は何か言いたいんだろう」
本当にうまく伝わんない自分の世界つまり気持ちをを伝えるにはどうしたらいいんだ?




やっぱりそこには象がいた。




象が出てくる物語はいつでも静かに悲しくてちょっと心が沈む。
それでいてファンタジー。

きいろいゾウは満月色
宮沢賢治のオツベルと象は深い赤
トンキーとワンリーの物語 かわいそうなぞうはモノクロ
ファンタジーと括っていいか分かんないけど象はいつだって思索の種をつれてくる。
象の大きな体は安定感
つぶらな瞳は安心感
長い鼻は友好の証それでいて物語はいつだって灰色の肌の硬さ。
不思議な動物だ象というのは。


自分の思いが強ければ強いほどそれを相手に理解してもらうのは難しくて
ヒンヤリとした世界を感じて空回りするしたりすれ違うことも多いけど
以心伝心、伝わり、理解できたときは世界はカラフルになる。
黄色とか赤とか白とか単色の世界からカラフルになる。
そんなことを考えながらあっという間に一冊、読み切った。
象が出てくる物語を思い出しながらあっという間に読み切った。

 
メガネを無くした。
大好きなマイメガネがいなくなった。
どんなに思ってもいつも片思い。
行方不明になったモノへの思慕はいつだって片思い。
こんなに強く想っても想っても アイツ(メガネ)は素知らぬ顔だ
サビシイ。
象の物語のサビシサに似ていて感情がザワザワしている。
想いが一方通行なのはこんな感じだろうと思う。







小説の世界と現実の感情がごちゃまぜになってくらくらする。
メガネ 見つかってほしい。