日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

イチハラヒロコの恋みくじ

2017-12-28 | Weblog
SNSで大人気、イチハラヒロコの恋みくじ。
イチハラヒロコの突き刺さる言葉がおみくじ仕立てになっていて、アートとご神託というハイブリットなメッセージをいただけるという趣向。

もともと胸につきささるようなイチハラヒロコのお言葉を、ご神託ですからねーという上から目線で落とし込んでくるという絶妙業にはまる人が、多いということだろう。
いつもなら大吉・中吉など大中小に一喜一憂するのだけど、言葉そのものに一喜一憂して、玉砕する面白さがたまらない。
1回、100円ですが、3回ほどひいて落とし前をつけるというのがこの恋御籤の流儀らしい・・・・。
だから、ひれ伏すような一文に余白と解釈の面白みがでてくるのだね。
それでなけりゃあ、あーたーどーするの、彼氏と二人で気まずいのを引いた日には。



ついに満を持して、イチハラヒロコの恋みくじをひく機会にめぐまれた、吉日。
たまたまでかけた六本木ミッドタウンで、みかけたアートとこんな形で再びあいまみれようとはあの頃は思いもよらず。
話題沸騰ながら日本全国 3か所のみでしか出会うことのできない希少性もあって、名古屋にきたもんで、とわざわざ出かけた清須日吉神社。
ご近所にありそうな小さな小さな神社の社務所で、握りしめてぬるくなった100円玉を手わたせば










ええと、相方をさしおいて楽しんだ罰でしょうか。

日本のロック

2017-12-20 | Weblog
ギュイーン、チュイーンとギターが遠吠えするようなロック。
月夜の狼の遠吠えのようなエリック・クラプトンのリード ギターの音色が仄暗いバーの空気にとけていくかのよう。
While my guitar gently weeps。
そんな一杯。

「せっかくなのでロックで」
「ならば、チェイサーにソーダをお持ちしましょう」と供されたのは一杯のジン。
複雑な香りと味わいを持つ魔酒 ジン。
アブサンもカンパリもラキも飲めるし、好きだしのあたしが唯一好きではないと公言するのがこの酒であり、それはナゼなのかと話せばながーい、ながーい物語になると思われ、寝物語途中の寝落ちになるから割愛するけど。
ジンを避け、よけて跨ぎ、遠巻きにしていたジンなき我がジンセイに一杯のジンを!

注ぎ込むますと、
あら、不思議!
While my guitar gently weepsが聴きたくなったという訳。





ジンよ今まで避けててすまぬ、すまぬとグラスを干せば、ほとんど形が変わっていない氷がゴロンと残るばかり。して、「君の名は?」



ROKU
日本らしい6種のボタニカルを桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子をとかしこんだクラフトジン





透明な液体に溶け込むのは冷たい狂気、馥郁たる陶酔、淡い幸福、一途な熱意、風味づけの今日の後悔と少しの苦労がとけていそうな今日の一杯。
飲み込むには確かにロックでROKUがよい。
飲みつけぬginで、しかも流行りのクラフトジン日本の!とくればこのくらい大仰な心持ちで飲みました宣言してもいいよねー。


ステキなランチ

2017-12-18 | Weblog
今年の流行語のひとつ「インスタ映え」。
日常をいかに見栄え良く切り取って、他人にみせびらかすという見栄の張り合いが、いつのまにか情報交換や情報収集の場所になって盛り上がりを見せている。
日本の心意気のひとつの「愛でる」という感覚が進化したものが、「インスタ映え」になるというのは飛躍し過ぎであろうか。

料理も味わうより
自然も体感するより
洋服も所有するより、
見事であると感じながらしみじみと感動する (だけ)!
良い良いと心から感じること、体験無しに。
いかに他より美しく印象的にその感動を切り取って「愛でる」の対象となりえるものにするのか。
それをインスタ映えという言葉で括っていると思うわけ。


なんだか否定的な物言いになってしまったけど、実際は意図せず、期待せず、携帯カメラの向こう側がまさかのインスタ映えなんていう奇跡が起こったら、それは見せびらかしたい衝動がムクムクしちゃうのは必然といえよう。


たとえばこんなランチ。





はじめての沖縄でタクシー運転手さんのアドバイス。

「外で食べたら美味しいよ。」

ハンバーガーをテイクアウトしたら?〇〇SA(致命的なことに肝心なとこを忘れている!)のサーターアンダギーも美味しいさー、今日は天気もいいから海を見ながら浜辺でお昼は楽しいよとのありがたいアドバイスをもらってレンタカーで向かった先、古宇利大橋。



買い食いのつもりで気安く買ったポークおにぎりとタクシーの運転手さんのアドバイスの通り、ハンバーガーを買って、みえてきたのは青い海に突き刺さる一本道が古宇利大橋であった。
12月の少し冷たい風すらもうれしい、楽しい。
古宇利大橋を見渡せる浜辺に腰掛けて広げたランチはただのポークおにぎりとハンバーガーにあらず。
目の前の青い海も橋もおにぎりもハンバーガーも自販機で買ったコーラさえもまごうことなきインスタ映え。
絵になるランチとはこういうものであろうか。






予期せぬインスタ映えにほくそ笑んで、こんなステキなランチは一週間後も10年後もずっと美味しい。
しかもインスタの快感はクセになる。
美味しそうにとれたインスタ、美しくとれたインスタ、楽しげにとれたインスタ。
腐れ日常をおしゃれにしてくれる一枚のインスタで反芻。次に沖縄を訪れるまで反芻。