日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

現世御利益のカープ女子

2015-05-30 | トラットリア
鯉が滝を登り切ると龍になる
ハレの食材 鯉
「恋」と「来い」とも同じ音で「鯉」
勢いあるおなごといえばカープ女子。


吉祥のモチーフ 鯉




長野 善光寺 七年に一度のありがたいご縁 御開帳。
その最終日直前、現世御利益が「鯉」のカタチになってやってきた
御利益には五色のリボンがかけられて青い包装紙に包まれておりまして


心して正座して「御利益」と向かい合う。


 




もうずいぶん前から夢にまで見た 藤田九衛門商店の鯉焼き
朝の9時や10時には売り切れてしまうという幻の鯉に恋い焦がれるも
お目にかかる機会すらなく、もしかしたら生息もしてないんじゃないかという鯉焼きを
目の前にして、功徳を授けられた、これを御利益というのだろうと、有難く頂戴する。


五色の鯉焼きを眺めならが「極楽浄土」と思う私を現世御利益主義のカープ女子を呼んでもらっても構わない。


  



あたしと鯉焼きをつないでくれた五色の糸氏にも多大なる感謝して



拝。




一膳のご飯とお菜と短歌

2015-05-23 | Weblog
素敵なご夫婦が、美味しそうな膳を召し上がってらして、はしたなくも羨望の眼差しを皿の中注ぐ。
奇天にとらわれず、かといって柔でもないお菜と艶光る膏(あぶら)でしっとりとした一膳の御飯。


「わたくしも、その御膳いただけますか?」
「あい、すみませんが本日は看板でございます。」


料理とはいうものは労(いたわ)りであり、素材というのも蓋(けだ)しその通りであろう。
普段は見向きもしない白米が輝くのは、その作り手と米の一粒一粒が感謝の念をもって密やかに諾(うなず)き合っているからなのである
深沈とした無言(しじま)に潜む秘めやかな愛情と母性。


わが為めに母がむすびしおむすびを
いま子にむすぶおむすびを。



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普段、白米を口にすることはあまりない。
といっても、味のついている御飯は食べるし、巷で流行るメシの友があればご飯を食べる。
白いだけのご飯を食べたいと思うことはあまりないのだが、
一膳のご飯に心惹かれ、オーダーストップと言われた時の悲しさは如何なることか。
ほんのひとくちのご飯に心みだされるということはどういうことなのか。

答えは単純。
美味しそうに食べている姿が印象的だったから!
自身が米農家さんで、愛情をもって育てたお米を自らが美味そうに食す。
で、あたしの手元の本は 岡本かの子「食魔」



岡本太郎のお母様 岡本かの子の食文学傑作選なんてものを読んでいて、
こんなシチュエーションに遭遇したら、その醸し出されていた雰囲気をおかずに白いメシが食えるというわけなのさ。
岡本かの子へのオマージュとお米農家 やまざきさんへのリスペクトと
ありつけなかった馬喰町 ART+EATの早苗饗(さなぶり)ごはんへの落胆!をこめて今日の一文。

しかし、岡本かの子の生涯にあたしは母性をあまり感じることが出来なかったのだけど
「初秋におくる」と題されたお握りの項にそえられた短歌の優しさはまさしく母のそれ。
命を育むことを生業にしている人を目の前にして、それがお米であったから尚の事、この短歌が身に沁みた一日。




















VISION-aru-GLASS

2015-05-20 | ホーム
VISION ある GLASS

洞察力と将来を見通す力をもってして、
今日のサラダの展望と炊きあがったゴハンの側面の視点。

 


グラスとは飲物を入れるものというレッテルを、
張ってしまった自分のつまらなさの横っ面をはじかれたようで、
グラスでゴハンを炊くという行為の驚き。


コップでサラダ
勿論、花を活けても良し。
大勢でグラスを合わせる愉しみも。


 



弘前のGREENという雑貨店で出会ったVISION GLASS
端正な佇まいに惹かれて手に取ったそのグラスはただのグラスに非ず。
高いポテンシャルを秘めておったのサ。
飯は炊けるわ、
ケーキは焼けるわ、
冷たいのやら、温かい飲み物やらまでにまで対応可。


それはまるで有能すぎる人に出会って、羨望の眼差しを注ぐにも似た物欲で
お近づきになった満足の結晶はグラス型であったということか。
高い志、ヴィジョンをもつ人に出会うとハッとして、
自分の怠惰さ加減を呪い、それをコンプレックスというのかもしれないと、適当な開き直りに安住する。


いつかそのうち、このグラスで私は飯を炊くのだろう。
飯を炊くというヴィジョンをもつのだけど・・・・。






なすべき事の展望と願望が山積みすぎてどーしていいか分からないのである。
これを『メシ』の問題という。






viva da vida 人生謳歌な旅の空

2015-05-19 | ドレステリア
『旅をしない音楽家は不幸である』
旅の空で暮らした音楽家の名言、
モーツァルトの言葉


某氏のように自分を探し続けるような、不毛な旅に憧れることは
もう決してないけど、旅はよい。
旅とは新しい物事の見方であるbyヘンリー・ミラー。
自分の限界をとくと知っているからこそ、そこに投げ込む石が欲しい。
例えば、かのマリー・アントワネットがアルゼンチンを旅をしたとしたら、
その装いはかくのごとくであろ。


viva da vida 人生万歳!

  





タンスの肥やし寸前になっていたものに、久しぶり袖を通したら
新しい洋服でもないのに、なんだかウレシクなった。
こんな洋服が眠っている我がクローゼット。
掘り出し物がザクザクの感。
なぜか此のシーズンだけ取り扱いがあったviva da vida
マリー・アントワネットがアルゼンチンを旅したら!というテーマで作られたお洋服の何と新鮮なことよ。
たっぷりとしたフリル、際立つ色遣い。
右の肩口から前立へ、重いぐらいのどっさりフリル。
色違いも出てくるは、ワンピースは出てくるわで、数年前の自分に苦笑い。
同じ洋服がお店に並んでいたら、やっぱり手に取るだろうし、買うんだろうし。

モーツァルトもマリー・アントワネットも旅をして
こんなステキな出会いがあるのなら、さあ、私。
私は何に出会えるんだろう。旅。

還暦のうさこちゃん

2015-05-10 | ホーム
なんと、あの「うさこちゃん」が還暦なんだそうだ。
生誕60周年記念 ミッフィー展


  

還暦のお祝い@銀座 松屋


あたしが小さい頃はうさこちゃんだったはずなのに、いつのまにかにミッフィーと呼ばれることに、違和感がなくなっちゃって、いろんな意味で寂寥感。
そりゃあ還暦にもなればねえ・・・・(遠い目をして溜息)。
名前も変われば、見た目も少しづつ変わってきたようだけど
丸い2つの点とやや横長の×印それだけでミッフィーに見えてくる不思議。

   
     



(・x・)だけなのに。
それでも実際に書いてみるとピカソの抽象画よろしく書けそうで書けないのである。
絶妙なバランスが愛され顔の所以なんですな。
ほら、あたしだって、美人と言われるあの女優だって、目は2つ 口は一つのはずなのに何がこうも違うのか。
そうすべてはバランス。
ってなことを松屋の店舗外観に現れた巨大すぎるミッフィーの顔を見ながら想う。
現実の世界は童話の世界と違って世知辛いのであると言い聞かせて会場へ。
でもやっぱりそこでも夢の世界ではなく、現実を目の当たりにするのである。



ほっ、ほっ、ほっ やっぱり殺気だっているわねー。




予想通り!
相方なんてびびっちゃって逃げていきましたわ。

可愛い、カワイイ、 KAWAIIの黄色い声が上がれども、その黄色い声の裏側、ドス黒い物欲がさく裂しまっくって、ぶつかり合っている。
週末のスーパーの買い物かごの中身のようにどんどん放り込まれるグッツの数々。
数万円単位でかっていく人も多いのだろう。
あたしも毒気にあてられて思わずミッフィー展のグッツ買っちゃたわよ。
今回は還暦祝いのご祝儀ですからーとの言い訳で。



ほらほら赤いワンピースを着たミッフィーが、赤いちゃんちゃんこのうさこちゃんに見えてきて。





買ったものといえば祖父江さんデザインの手ぬぐい
後ろ向きなミッフィーのてぬぐいとバンザーイしてるミッフィーのカッティングボード。
後ろ向きで告白すると酒のあて用。

 



うさこちゃんがミッフィーとなった月日に思いを馳せつつも時は刻々と流れゆく。
うさこちゃんからミッフィーとなりナインチェ・プラウスとなる日まで時は流れ続けていくのだろう。


 


バンザーイ!



















幻のたまごサンドを池袋で ー麻布 天のやのたまごサンドー

2015-05-06 | トラットリア
予約は前日まで店頭かTELのみ。
配送サービスはナシ
つまり食べるには店に足を運ぶか、おみやげで頂くかの二者択一。


まさに幻といわれる所以。



お出汁のきいた、だし巻き卵がみっちりと挟まって
マスタードのピリリ感と相まって、確かに甘味屋のサンドイッチ。
ミシュランガイド 2015でビブグルマンに認定されて
幻度、希少価値もうなぎ昇り!


それが予約なしで買えるようになったけど
店頭に商品が並んでいるのをみたことがないという事実。
開店から人が並びだして3時ごろには完売だそうな。

まさに夢幻の青い鳥。

  



麻布 『天のや』 幻のたまごサンド
池袋西武で買えるようになりましたけど、1180円。
しかもカロリー 800kcal超。



   




だし巻き卵とパンだけのはずなのにといろんな意味でナメちゃいかん。





カバンの中のオランピア・ル・タン

2015-05-06 | ドレステリア
いつだって、手の届く範囲、囲まれていたいもの。





本、B・O・O・K!
もちろん出かける時もお気に入りを小脇にかかえ
巷を闊歩しようではないか!





本の形をしたクラッチバック Olympia Le Tan の。
ひとつひとつ手作業で作り出されるそれはとても高価だけど、
あたしはヴィトンのカバンよりよっぽど、小粋で贅沢なものだと感じている。


本を一冊
それだけを抱えて行く潔さ。



クラッチバックというのはものは禅の精神をもったアート作品だと思う。
その大きさは余計なものを排して必要なものだけを入れるために存在し
カバンという機能を兼ね備えたオブジェ。



口紅をひとつ
否、小さなアトマイザーを
カードを一枚。
携帯は必需品?
あたしなら携帯は入れない。


本の中で出番を待つもの
それはあたしの性根や本心。
カバンの中身はあたしの中身。


中身を充実させる本の形をしたポーチ オランピア・ル・タンの。
Olympia Le Tanがレスポートサックとコラボしてあたしを、カバンの中身をすっきりと。

流石にこれだけ抱えて、出かけられないけど
小さなノートをペンを1本、文庫本を2冊をつめこんで、
それを放り込むは旅行カバン。
 
  

化粧ポーチには大きい過ぎると思うのでカバンの中であっちこっち、さすらいがちなあんなものこんなものをまとめて出かけるはいざ、旅行。
あ~あ、もうゴールデンウィークも残り1日。
カバンの中のOlympia Le Tan。
いつかは小脇に抱えるオランピア・ル・タンで。