日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

今年のFish

2018-11-30 | ホーム
毎年、ハロウィーンなんて目もくれず、待ち望むのはクリスマス商戦。 
(クリスマスではない!)
今年も新顔FISHを手に入れる年に一度のチャンスがやってきました!
GAGA FISHに始まるこのFISHイベント、伊勢丹のクリスマス商戦を号砲にして、日に日にクリスマスの装いなりゆく売場を漁場に、キラキラと光に集まる魚型オーナメントを捕獲しにいく楽しみ。

過去の fish はこちらから↓
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胸が高鳴るわ~
あたしの漁師魂が最高に輝くわ~。
 
本来のクリスマスのあるべき姿を凌駕する勢いで一大イベントに成りあがった感のあるこのFISH捕獲祭りは年々、漁師魂が燃え上がるような気がして自分でもひいてしまうけど、今年の豊漁具合はマジで松方弘樹。
 
リオのカーニバルのダンサーのような蠱惑なfishや



マリリン モンローまでご登場













 
 
日常生活エリアもついに侵食されはじめて、そろそろ打ち止めが見えてきました。
めっきり寒くなったそんな霜月最終日。

choeunsook art and lifestyle galleryでイ キジョの白磁と「福」をひとつ

2018-11-16 | Weblog
念願かなってLEE GEE JO(イ・キジョ)の白磁を買いに
ソウル choeunsook art and lifestyle galleryへ行く。
今さらながら備忘録的体験談を。



イ キジョの白磁についてはこちらから → イキジョの恋する白磁




初めて雑誌 Casa BRUTUSでみかけた感動をそのままに、静謐なギャラリーに足を踏み入れればドキドキが止まらない。
日本では買い付けがされていないであろうあんな形や、こんな形の器もあるに違いないし、人気作家ゆえ、青山 ART&SCIENCEや神楽坂 LAKAGUの店頭に並ぶ作品はいつだってごくわずかだから、彼の器をずらりと並べて吟味する楽しみに気が急いて急いて仕方がないのである。



扉を開け、빨리빨리(パリパリ)のオーラを出しながら中に入れば、まさにそこはギャラリーであって器屋ではなく、きょろきょろしていると、上品なマダムに器を見にきたのならそこの扉をぬけて地下へどうぞと、日本語で声をかけられた。
地下には取り扱いのある作家たちの作品がぎゅうぎゅうにつめこまれたバックヤードと、オーナーやバイヤーの審美眼にかなった数々の作品たちが悠然と並ぶ空間が広がっている。
もちろんイキジョの白磁も沢山。




ソウルでもLEE GEE JO(イ キジョ)の白磁はこのgalleyでしか買うことができなくって、一番の目的はそこだけど、それと合わせて彼の作品を一手に引き受けるギャラリーのお眼鏡にかなった他の作家たちの作品にも注目したい。
choeunsook art and lifestyle gallery(チョウンスク アート アンド ライフスタイル ギャラリー)というフィルターを通して韓国国内はたまた世界各国から集められた作品は LEE GEE JOの白磁と同じように、あたしの琴線に触れてくるに違いないのだから。





地下のバックヤードも自由に見ることができて、のぞいてみれば棚を埋め尽くす陶器、漆器、ガラスの器。
そこには膨大な選択肢が眠っている。選択肢の大盤振る舞いである。
こうなるともう決められないし、決めかねるし、物欲は眠りから覚めたドラゴンの如く。

買ったのは韓国らしい蓋付きの器 LEE GEE JOの白磁
韓国の酒器をと所望して薦められた Taxoo Leeの器 マッコリ用
目をくぎ付けにした枝を広げた木のようなフォルムのサーバー 作家は不明。
フィンランドのなんっちゃらかんちゃらと言っていたような・・・。貧弱な語学力では作家の名前すら聞きだすのも至難の業だ。




今回の掘り出し物はTaxoo Leeという作家の作品であった
彼の手になる薄い青磁は底がくり抜かれ、宋や明時代の景徳鎮の破片をくっつけて高台とした器。
ちょうど染付の模様にみえる部分が1000年以上昔の景徳鎮なのである。
バックヤードで雑然とならべられていて、なんだこのカワラケと思ったのだけど解説をきき、整然と作品然として並べられているのをみればその姿にハッとする。




ペコペコのアルミカップでのむマッコリより趣がありますといわれたら、買わざるをえないよ。



厳選に厳選を重ね、逡巡に逡巡をかさね、お会計を申し出ればここからがギャラリーの神髄であった。
日本へ持ち帰るための入念な梱包と、驚くほど手の込んだ包装をほどこして手渡された器たち。
涙が出そうなほどの出来栄えの包装であったのよ。
お会計中にかかってきた日本からの仕事の電話に眉をひそめれば、雰囲気で伝わってしまったらしく、時間があれば「福」をさしあげたいのですがとの申し出をいただく。
どういう意味かと訝るも、「福」を断る理由は一切ないのだからその申し出をありがたくうけることに。
するとプチプチで厳重に梱包された器は白い布で丁寧につつまれイキジョの白磁は綿花を添えて,サーバーは4色の紐をかけて丁寧に包装されていく。
裁縫道具まで用意されて、残るはTaxoo Leeの器。





小さな鳥のモチーフか縫い留められて、黄色の糸で縫いあげられたのは「福」の文字。
梱包は包装となり、包装は作品となり。
その見事さに開封してしまうのがもったいないくらい。
この作品に名づけるとしたらなんとしようか。
日本のデパートの包装技術の高さに海外の人が驚くというようなことを聞いたことがあるけど、まさか韓国のギャラリーで器を買って同じ感想を抱くようになるとはつゆにも思わず。
行きたかったギャラリーに行くことができて、欲しかったイキジョの白磁を買うことができて、ソウルで新しい作家に出会うことができて、さらにこんなすばらしいオマケまでついてきた!
絶妙なタイミングで供された「福」の一文字。




通販という選択肢が大きな影響を及ぼすようになったこのご時世、わざわざ店に出向くというのは、アナログすぎて、ネットでの買い物の便利さに負けがちであるけど、それでも足を運ぶからこその醍醐味というのはこういうことで
人、モノ、幸運といろんな出会いにまみれるからこそ買い物は楽しい。



さて、君は時代の流れにのって指先ひとつの買い物の便利さをとる?
足を使う買い物スタイルの手間を贅沢とする?
そんな疑問を投げかけられたような買い物体験@ソウル choeunsook art and lifestyle gallery


조은숙 아트앤라이프스타일 갤러리
choeunsook art and lifestyle gallery(チョウンスク アート アンド ライフスタイル ギャラリー)
新沙洞方面からタクシーで向かうとびっくりするぐらい通り過ぎてからUターンして戻ってくる感じになるけどボッタクリでなないのでご心配なく。
Uターンできる場所がきまっているらしく、どうしてもこういうことになるらしい。
韓国ドラマの急ハンドルターンはあながち急いでる感をだすための演出だけではないことも体験できます!