日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

絶望名人

2014-02-28 | リブレリア
「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません

将来にむかってつまずくこと、これはできます

いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」







ここまでつきぬけて絶望できるカフカさん。
なかなか稀有な存在です。
ネガティブすぎるはずなのに絶望道を極めて一種の清々しさと神々しさをもちあわせて
救いの神の域に到達しちゃいました。
あたしがこの時、この場所で一番、うまくできることと同じです。
あたしが達したカフカの域。


「いちばんうまくできるのは 倒れたまま(寝たまま)でいることです」



寝ても寝ても、寝たりないのです。
倒れるように寝て、気が付くと朝。
しばれる冬の朝。
世の中、冷たい寒々しいことが多いのは冬のせいだけではあるまい。




カフカ並みの絶望を背負いもぞもぞと起きだすしばれる冬の朝。







極寒の柚子トマト冷製パスタ 

2014-02-24 | トラットリア
赤いトマトの輝きに

  



黄色い柚子のジュレの煌めき

  



緑の紫蘇が更にイロドリを添えて

  

冬の冷製パスタ。
極寒の冷製パスタ。

  



一口たべてエアコン温度をあげて
二口たべて温かいお茶をすすり
三口たべてブランケットをかぶりだす。

夏にあえて熱いものを食し、冬に冷たいものを食す、
極寒、真冬の冷製パスタ。
亀蔵 柚子トマトを冷製パスタに仕立てました。



美味しいのだけど、美味しいのだけど 美味しいのだけど
こんな時期に食うもんじゃないといいながら完食!
夏に食べたいね、そうだね、また買おうねと冬の誓い。


みずのなかのソワレ

2014-02-23 | トラットリア
みずのなか

青い水のなかを気持ちよく泳ぐスイミーの気分
あの挿絵とともに思い出したスイミーのお話。




にじいろの ゼリーのような くらげ。
すいちゅうブルドーザーみたいな いせえび。
みたことのない さかなたち、 みえない いとで ひっぱられている。
ドロップみたいな いわから はえてる、 こんぶや わかめの はやし
うなぎ。かおを みる ころには、 しっぽを わすれてるほど ながい。
そして、 かぜに ゆれる ももいろの やしのきみたいな いそぎんちゃく



  



にじいろの くらげのような ゼリー。
おもいおもいに きかざった 熱帯魚のような おきゃく
しゅわしゅわとはじけるソーダなかに。
たくさんの かんこうきゃく みえない いとで ひかれている。
コーヒー。 あまみのなかに ときどき にがみが あらわれる
そして、あおいひかりが ともる てんない みずのなかみたいな ソワレ。



   


念願の京都 ソワレのゼリー。






啓蟄前の

2014-02-23 | リブレリア
獅子文六   『コーヒーと恋愛』
西川治   『マスタードをお取り願いますか』
池田弥三郎・長谷川幸延 『味にし ひがし』
土屋耕一  『土屋耕一のがらくた箱』
ジェフリー スタインガーデン 『美食術』
黒岩重吾  『斑鳩宮始末記』
よしもとばなな  『どんぐり姉妹』
開高健   『開口閉口』
高田郁   『みおつくし料理帖 みゆき晴れ』
浅田次郎  『マンチュリアン リポート』




啓蟄の前、ごそごそと動きだしたのは本の虫。
怒涛のごとく読みふけった1週間。

    

オリンピック クロスカントリー 1km

2014-02-15 | Weblog
クロスカントリー スキーといえば、雪の積もった野山を走り回る競技
勿論、ソチ オリンピックの競技種目でもあります。


盛り上がっているのはソチだけではない。
ナラ アスカもなのである。
メダルの期待もかかったクロスカントリー 男女混合1km@奈良飛鳥
新競技の模様をお楽しみください。




クロスカントリー 男女混合1km


競技ガイド
べちゃべちゃ雪、ツルツル氷の坂、ひろがった水たまり 雪の小山
どんどん変わる路面と次々現れる障害物などの雪道の総合的対応力を競う。
クラシカル歩法(靴を真っ直ぐ向けて歩く)で行う。
転んだ場合は減点、「寒い」・「帰りたい」など消極的発言をした場合は警告が与えられる。
累積警告は減点の対象となる。
必ずペアでゴールすること。


マテリアルルール
底がツルツルの革靴(スパイク付き、雪対策をしたものは認めない)
スキーストック、杖など体を支える補助器具は使用できないものとする。




コース
近鉄飛鳥駅から飛鳥歴史公園内 高松塚古墳壁画館  1.2km


競技日程
2月15日 11:00~



みどころ
次々と変わるスリリングな路面状況
どこで休憩をとるかレースの展開を読む頭脳戦
いかに相手の消極的発言を受け流すかの心理戦のかけひきにもご注目。
国宝に指定された極彩色の高松塚古墳壁画の模写もみどころです。


結果(最終順位)
悪天候・閑散期のため出場は1チームの為、金メダル獲得の快挙!!!!

ハイライト 「シーン」
*「シーン」とは無音の静寂を表す漫画表現
















飛鳥めぐりきっぷ(京都からの往復乗車券とフリー地区内バス乗り放題)で
意気揚々と向かったのに駅前は閑散としていてバスは1時間後。
タクシーもおらず、ランチするにも店がない。

ひなびたところがウリでもある奈良飛鳥だが
ひなびたを通り越し、しなびているような状態である。
都落ちのもののあはれまで感じる始末であった。
1時間に1本のバス乗り放題って・・・どういうことやねん!

おかげでクロスカントリーごっこもして、世にもめづらしい雪まみれの石舞台古墳も
みることができたから思い出としては金メダル級なのである。


祝、金メダル!






バレンタインのリベンジなんどす

2014-02-14 | Weblog

年末、フラれて
バレンタインデー

新幹線のホーム
お気に入りの赤い携帯をぎゅうと握りしめた。
いうべき言葉は一言なのに何故!
どうして何故、その一言を言い澱むのか。

ああ、刹那

雑踏の中、響いてきたのは私の声、私の想い




















「席、空いてますか?」



バレンタイン リベンジ


どーしてもここで呑みたくて。
店名は『じじばば ドス』
冗談みたいな名前ですが
本当にじじばば ドスという店名なんどす。


恋心といってもいい。
思慕といってもいい。
有頂天ともいう、この店で飲める喜び!

       

   

























雪を蹴って、西へ

2014-02-14 | Weblog
雪の中、新幹線に乗っている。
途中、車体についた雪を落とすため、停車して、安全確認もして
定刻にはつかないけどそれなりに快調に西へ、西へ。
こんな大雪の日、新幹線乗る機会もそうもあるまい。

出来るだけ、到着地でウマシモノにありつくべく
お弁当とかおやつは買わないのだが、
最悪、新幹線で一夜を過ごすことを覚悟して
東京駅のグランスタで食料調達。


まい泉のバレンタイン仕様のミニサンド
その名もズバリ勝ち取るんなら『ハート DE かつバーガー』
そして築地 松露の卵焼き キューブ
ロゼのスパークリングも買い込んで新幹線宴会、開宴中。




雪を蹴散らす新幹線の揺れも心地よくなり乗り過ごしだけは避けたいところ。
そして、勝ち取るんならハートより前回、フラレタあの飲み屋のカウンターの一席。

神々の食べ物 テオブローマ

2014-02-12 | ギャラリー
『神々の食べ物』と名付けられしもの

テオブローマ カカオ


ギリシャ語のテオス(神々)とブローマ(食べ物)から名付けられたのはカカオの樹
なんともロマンチックに名付けられたものである。
芳醇な香り、甘くたなびき、うっとりとカカオ
食べて、顔をしかめる神々の食べ物。
アダムとイブは善悪の実、神の果実リンゴを食べ、その怒りにふれたが
個人的にはりんごよりカカオちゅうもんは神の怒りの味ではないかと思っている。
カカオは人生の辛苦、罪の苦味。


専門店の複雑で苦くて高いカカオを味わうチョコレートより、
甘くて安いスーパーのチョコレート。
一番のお気に入りはグリコのアーモンドチョコレート。
罪深いあたしには天界に近いカカオより下界のチョコレートが丁度いいのである。


さて、そんなあたしが出かけたのは神宮前 ROCKET
バレンタインまでのKLOKAの企画展『 ALCHIMIE DES CHOCOLAT 五角形のショコラティエ』
KLOKAが創り出したチョコレート工場 が展示され、
そこにあるテオブローマの源泉(ジオラマに取り付けられた蛇口)からホットチョコレートが頂ける趣向。
チョコレート色したKLOKAのジオラマから山フーズさんの一杯500円のホットチョコレート。
さすが神々の食べ物のご大層さ。










下界の畜生の身としてはその味、有り難みが分かるわけではなく、あたしには駄菓子屋のチョコレートもどき、ネスレのミロぐらいが丁度いい。 ちょうどいいのであるー。
高級品の頂き物チョコのち、このホットチョコレートでお腹がピーピー。
シクシクと腹痛の辛酸、苦しみも味わってテオブローマ。









深々とスカボローフェア

2014-02-08 | Weblog
しんしんと雪が降っている。


BGMはScarborough Fair 

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine

サイモンとガーファンクルの名曲 スカボロフェア
深々とした雪の夜にとって合っていて思わず耳を傾けた。

深々と雪
深々とした白い夜に。


目の前には氷のようなグラス、新雪のような泡のビール。
いつも予約でいっぱいのあの店。
こんな大雪だからキャンセルもでているに違いないと見当をつけて出かけて行った。
案の定、いつもは酔客のさざめきであふれる店内も低くささやくようなサイモンとガーファンクルの甘く静かな歌声が聴こえていた。


とろりとした鰤しゃぶ
白子の天ぷら
そして日本酒とスカボロフェア

新物のワカメとウドとホタルイカのヌタ


春が顔をだしているのにこの雪。
久方の大雪


Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine  
                       


子供たちの嬌声がひびいていた昼間とはうってかわった静かさで
雪、しんしん。