日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

彼女の仕事 ーBonne Aventureー

2019-04-29 | ホーム
植物に寄り添い、水をやるのが彼女の仕事。
ボン・アヴァンチュール(Bonne Aventure)のウォーターキーパー
中に水を入れると首の釉薬がかかっていない素焼きの部分から水が土へ滲み出ていく仕組み。
なかなかシュールな絵面ですが、とてもステキと胸を張る。



可愛い花の鉢植えより、個性的なグリーンがよいなと園芸店をウロウロしていたらシュッとした茎が印象的な鉢を見つけた。
「つわぶき」 食用可。
何という名の植物かも気にせず、見てくれだけで選んだこの鉢、お会計に並んでいたら知らないおじさんから「渋いの選ぶね。食べるの?」と話しかけられビックリ。
食べられるのね、確かにこの葉はわたくしの大好物の蕗の形状でありました。
無意識の食い意地もここまでくると胸を張りたい。




ツワブキに ボン・アヴァンチュール 穀雨まえ


あたしは今日はおやすみだけど、あたしに似ている?(と言われたんだけど。)彼女は働いている。
仕事は大変、休みが続くのもある意味大変。



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チキンカレーを食べるための服

2019-04-28 | ドレステリア
マンガロール料理をご存知であろうか。
漢字表記にするならば「漫画巻」
まるでロックンロール=石巻みたいな

ベイべ ロケンロール!



ということは全然なくて、インドのマンガロール地方の料理ということである。
有体にいうなればインドの港町の郷土料理。
港町だから魚介類をメインしたインド料理。
そのマンガロール料理の専門店が銀座にできまして、やっと行ってきた。
小さい店内にみっちりお客さんが詰まって、外には待ちの客が並び大盛況。
店の名はバンケラズキッチン。

小さいテーブルを確保して生ビールで喉を潤してメニューをひらけば、いざマンガロールワンダーランド。
食べたことのない料理が食の好奇心を刺激しまくるラインナップ。
その日に用意できる魚と料理法によって料理を選ぶシステムに心が躍り、サバ、サーモン、ししゃも 季節の魚。メニューで目移りの必至。
写真はシシャモを揚げたホニャラララ(料理名を失念、無念)



インド料理はカレーだけにあらず!
銀座はインド料理激戦地で老舗のナイルカレーをはじめ特色があってハイクオリティーなお店が多い。
だからインド料理ではなくマンガロール料理が謳われるのだろうし、いかにもインド料理的なナンやタンドリーだけではない料理がそろっている。

個人的にはマンガロール料理ではないインド料理を食べるなら東銀座の「ダルマサーガラ」一択。
美しいミールス、絶品クラブマサラ(蟹のスパイス炒め) 思い出すだけでもヨダレもの。
身体がスパイスを欲した時、インド料理を食べたいときに着たい服。
Satayam チカンカリ刺繍のドレス。




繊細なコットンシルクに気の遠くなるような手仕事が施されている。
インドの一般的な型の洋服が、より洗練された形になって、品質の高いコットンシルクだからこその薄さと光沢に鬼刺繍。
素敵にならないわけがないという一枚。

でもこの一枚にひかれるのはそれだけでなく、インドの洋服で「チンカリ」ということ。
どうもこれがインドの「チンカリ」に見えちゃって、見えちゃってチカンカリの奥の潜むチキンカリー。
カレーが一滴、はねるのが恐怖で仕方ないのだけど、この洋服を着ると、どーしてもチキンカレーが食べたくなるのだし、チキンカレーが食べたいと思うと選んでしまう究極のカレー服。

インド ノ チカンカリ デ チキンカリー

早口言葉、3回どうぞ。
インドノチカンカリデチキンカリー×3
早口言葉はいつしか魔法の言葉となり・・・・


チキンカリー食べたくなりません?









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何かを読めば何かを思い出す、欲しくなる、いつだって

2019-04-24 | リブレリア
小川洋子の小説が読み終わった。

 
その作品達は水の中にブルーブラックのインクが一滴、滲んでひろがっていくような語り口。
静謐で淡く無色のようでいて、そのなかに溶け込む色を探し出すような世界観である。
粛々と日常で、ありえないシチュエーション。
相反する二つの時空が幻想的なのにファンタジーにならないぎりぎりのところでからみあって、物語を面白くしている。
小川洋子の小説を読むとまぶしすぎる強い光の白い世界のなかを、薄眼で浮遊する実態を探すような印象になる いつだって。
読んでいたのは「琥珀のまたたき」、ついで「凍りついた香り」の二冊。


 
「琥珀のまたたき」
外界から隔離された小さな世界に住まわされた3兄弟 オパール・琥珀・瑪瑙と母のお話
外界の煩わしさと無縁な小さなユートピアで母の庇護のもとに暮らす生活は静かで安全でとても歪んでいる。

この話を読んで思い出したのは孤高のヘンリー・ダーガー。
映画にもなった彼の半生はまさにこの小説にでてくる琥珀に重なる。
琥珀が小さな世界を飛び出して外の世界とかかわりを持ちミスター アンバーになったとき自分と家族のためだけに作り上げたものが世の中で奇異と称賛をもって迎えられる。
その過程もまさにヘンリー・ダーガーと重なるのである。
琥珀の世間から隔離された時間を圧倒的に凌駕する60年の歳月をもってして作りあげられたヘンリー ダーガーの現実世界は小説より奇なり。
→ヘンリーダーガー 非現実の王国はこちらから


 
何かを読むと何かを思いだす。
思い出したのはヘンリー・ダーガーという孤独のうちに死んだ男のことであり
欲しくなったのは新しい香水
 
「凍り付いた香り」
自死をした調香師の彼がつくった香りと残されたヒントから、彼の死と半生の謎をさがす物語。
 
 
新しい香水が欲しくなる一冊。
買ったのはルイ ヴィトンの香水 「Sur la route(スール・ラ・ルート)」
深い木々
吹き抜ける風
まっすぐに光さす一条の木漏れ日
森の奥、忘れ去られた場所に実る黄色い果実
そんな香り。
メンズ用ですがあたしはこういう甘くない香りが好き。

 
よい小説に出会うと、何かを思い出すし、何かを欲しくなる
それはきっと物語が五感を刺激するからだろう。
GW目前、読みたい本がたまっている。
あちこちを少しづつ刺激されながら本まみれになる楽しみが、目の前にあるということだ。
 何かを読めば何かを思い出す、欲しくなる、いつだって。




 
 
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翔んで埼玉

2019-04-11 | Weblog
花粉もそろそろ飛ばなくなってきたころだしね・・・と思いつつ最後に翔んだのは「埼玉」だったよ!
あの予告のビジュアルにひかれて、1800円を払ってまで翔んで埼玉を観に行く。



いやあ、清々しいほどのくだらなさで最高。
けなされて喜ぶなんて普通は考えられないけど、ディスられるネタがあるだけでもうれしい埼玉県民なのである。


原作のもつ独特な世界観の再現率の高さといいGacktを筆頭にキャラ立ちの秀逸さといい本当に面白かった。
納得のキャスティングだからこそ、この世界観を醍醐味を存分に味わえるわけで、実写化の成功例といっても過言ではないだろう。




この突拍子もない世界観から浮かないGacktのすごさ。(地でアニメの住人ということか・・・)
こんなに面白いなら納得のキャスティングと感嘆した加藤 諒「パタリロ」の舞台も見に行くべきであったよ。
再演希望!




埼玉県民じゃないと、ちょっとわからないような小ネタもあってこういうやりとりって地元の同窓会のおしゃべりみたいで誰にでも参加でるし、屈託がない。
埼玉VS千葉に限らず日本各地、実はなんとなくライバル視的なご当地の関係をネタに魔夜峰央に新作を書いてもらったら、それはそれはスケールの大きな映画になるに違いないと期待する。
日本はもとよりアジアで、ひいては世界で大絶賛!

海外で日本のどこから来たのかと問われ、埼玉という言葉をのみこんで「東京(のとなりの埼玉)です。」と答えるのではなく「翔んで埼玉!の埼玉です!」と答えられる日もくるのであろうか
埼玉県民の野望は恐ろしい。





追記
先だって私鉄国内№1の人身事故率を誇る東武東上線でいつものように遅延があったらしいが、その理由が線路内に迷い込んだ子牛を助けるため人が立ち入ったためとのこと。
嘘みたいな理由なんだけど、子牛って・・・・なにそれ!
さすが埼玉、遅延の理由まで翔んでいる。


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飛んで花粉

2019-04-11 | Weblog
花粉のピークは過ぎた感があるが花粉症疲れがピークである。
かゆい目、むずむずする鼻、かわいくないくしゃみどれをとってもいいことがない花粉症。

それでも昨今、医学の進歩は目覚ましく眠くならないといわれている(薬をのんでなくても眠いからこの宣伝文句は信用していない!)効く薬(効き目がきれてから効果を痛感する仕組み)があるし、スプレーをするだけで花粉をブロックするという画期的なものが売られているのでその効果を信じて使っている。
おかげで今年は不快なマスクに振り回されることなく無事に花粉シーズンを乗り切れそう。


一種、お守りのようであり、心の安定剤(花粉用)であった資生堂 IHADA
旅行先の沖縄で忘れたIHADAをあわてて買い求めようとみかけたドラッグストアで言われた一言は

「イハダ」ってなんですか?

花粉に悩む人は多いようで避暑ならぬ「避粉」ということばもあるらしく、すかさずそこにつけこむ旅行会社により「避粉地ツアー」なるものも売り出されているようである
そうだ、沖縄 いこう! そこは避粉地!!
花粉症の特設コーナーはなく、IHADAも売ってない沖縄。
オフシーズンのはずのこの時期の沖縄が避粉のピークと重なってしまうのは、静かな旅を愛する者にとっては辛いけど、この際だから声を大にしてIHADAと共に避粉沖縄旅行をお勧めしたい。

ついでに平成最後の花粉シーズン終盤に発表されたのは新元号と花粉対策には「ワセリンが効く」という話。
IHADAにもワセリンが配合されているようで、これが絶大の効果のモトであったとは、この期に及んで明かされた謎である。
製薬会社への配慮か忖度かは不明だけど、微妙なタイミングで公共の電波にのってワセリンの効果が明かされる。
来シーズン、新元号「令和」での花粉症シーズンは平成のそれよりも快適にすごしたいものである。


今シーズンの花粉対策ポーチはイワシのっけてみましたネコ柄で新調。
マスク、薬、ローションティッシュ、ニールスヤードのユーカリバーム、目薬そして毎日のヤクルトと。  




こうやって花粉疲れのみを残して季節は移ろっていくのです。
「飛んで沖縄」から「飛んで花粉」、最後のとどめはやはり「翔んで、埼玉!」
飛んでシリーズもあと一話。


つづく。



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