メロスは命をかけて走るのだ。
友との約束を守るため走りに走る。
そう、これは太宰治の名作「走れ メロス」である。
ちなみに我が週末はいうと・・・・
必死に歩く。
名錯(めいさく)なり。
迷走、錯綜の意味ね。
久しぶりに飲みに行き
その勢いで買い物へ繰り出す。
表参道を目指すも何を勘違いしたかひとつ手前の駅で降りる。
駅から目的地までは1km弱。
12cmヒールで我が物欲の為に必死に歩くのだ。
足は痛いし、疲れたし、喉は渇くし、飲み足りないし。
メロスの如くすべての葛藤をエネルギーに変えて歩きます。
メロスの友情と命の重さあたしの物欲を一緒にするなと言うなかれ。
何事もそうだけど人を揺さぶるほどの強い信念があるとめげないものですな。
相方にいたっては20kmのウォーキングに参加。
おお、もの好きめ!
あたしにも歩けるか?と問うたなら
それは「ムリ!」とすぐさま却下。
「ゴールには欲しいものは置いていないよ」といわれました。
確かにそうだ!
自分を信じる友の命がかかっているからこそメロスは走り
あたしは1本のストールのために歩くと。
これがメロスの友そしてメロス自身の命と同価値のストールです。
インドのサリーを2枚に重ねてチクチクと刺し子にしてあります。
手仕事礼賛!
表地と裏地の組み合わせも完璧です。
これを手に入れるために歩いたのですよ。
歩いた甲斐があったのか・・・・
「歩け あたし!」の結末は一枚のストールの美しさを身にまとえる喜びと
1週間たってもまだ痛い靴擦れでありました。
感動の結末ですよ!