日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

タヒチの青、ゴーギャンの緑、春の色

2021-02-23 | ドレステリア
春が着実に近づいている。
鼻のムズムズ具合でわかる。コートが重く感じてわかる。
週末からのあまりの暖かさについていけない。
ワンピースの下に着たタートルネックのニットをもぞもぞと脱ぎ捨てた週末。
今日は春の嵐。風が強くて思いの外、寒いなあ。
三寒四温。
こうやって少しづつ、春がやってくる。
サヨリの刺身に、山菜の天ぷら。
今年も長野ないしは山梨あたりの道の駅で蕗の薹の大袋に出会えるだろうか。


緊急事態宣言を遵守して買い物に行けていない。
行く気もおこらない、欲しいものなんてないし。
淡々と必用なものを粛々と買いに行くだけの買い物。
これを「買い物」と読んでいいのだろうか。
買い物とは心躍るものでなくてはいけないと自分に言い聞かせている。
心躍る豚肉、体が欲する納豆、そして魂が震える缶ビール、あっ、まだ高いけど菜花が私を呼んでいる!
そんな買い物もいいのですが、いまいち盛り上がりに欠けるのですよ。


そしてもう、いい加減たまらなくなって3ヶ月ぶりにモサモサ、ワサワサヘアーで美容室へ。
ついでにサクッと買い物。血肉沸き躍る買い物。


欲しいものがなんてない!はずなのに紙袋。
そうそう、買い物ってこうでなくちゃ!



一年振りにお邪魔したお店でスカーフ。
今シーズン、大活躍のスカーフを買う。
比較的、暖かい日もあった今シーズン、マスクが必須でオシャレの定義が変わったこの一年、
今まで以上に重宝したのがスカーフであった。
口元を覆いつつ防寒、キレイな色は暗く沈んだ装いと気分を盛り上げてくれる。
シックな一枚は出かける楽しさを思い出させ、カラフルな一枚はアクセサリー以上の存在感で出かける私の背中を押す。

rumisu(ルミス)のスカーフ
個性的なチャームがついているSpecialなスカーフ
シルクで軽くて暖かくて。
薄手とはいえスカーフの防寒力を侮るべからず。



ゴーギャンの絵をモチーフにしてるなんてきいたら即決じゃない?




タヒチの深い青とゴーギャンの緑、きっとこの黄色は少し先の菜の花色、桜色と思ったら、今買うべきはこのスカーフであると確信したのである。




緊急事態宣言明けも見えてきて、個人的にかかえている数々の案件も先が見えてきた気がして、こんなカラフルな一枚にひかれたに違いないと自分で自分を分析する。
抱えて、籠もって、飲んだくれている場合ではない。
さあ春、ゴーギャンのスカーフが春を連れてきた。




放って、外へ、飲んだくれに!
せめてそんな心意気でスカーフを纏って出かけたい。



彼、フランス人だから!

2021-02-14 | ホーム
眼鏡をかけて、猫背でカメラを首からぶらさげているというのは
外国の方からみた一昔前の典型的な日本人の姿。
情熱的なスペイン人、マザコンが多いイタリア男性、笑いの沸点が低いアメリカ人。
これらはどこまで本当かわからないけど、なるほどと思わせる一面もある。
 
フランス人ときいてまずは思い浮かべるのは「オシャレ」であるということ。
赤いルージュのパリシェンヌ。
小脇にバケットを抱える姿でさえかっこよくみえるパリジャン。
流れるようなフランス語の発音すらいちいちオシャレに聞こえてしまう。
 
天才バカボンにでてくるイヤミはおふらんす帰りという設定。
だからスーツでおしゃれ?な装いをしているわけなのだ。
アニメオタクが多いのもフランスという国の面白いところ。
自分の嗜好に徹底的に忠実だからこそ、こだわりはどんどん強くなっていくのだろう。
その突き詰め方は世界のファッション界をリードするものとなり、政治について口角泡飛ばすほど論議となり、自由であることを何よりも尊び、恋に生きるのだと。
一つのことを極めるといことは執着で、「こだわり」とも呼ばれるそれはオタクの道に通じている。
フランス=オシャレをいうのが徹底的にすりこまれている我々、生真面目ニッポン人(ワタシだけか?ついでに私は生真面目ではナイ)はこうやってオタクということばすらお洒落に昇華させるフランスという国に淡い恋心にもにた憧れを覚える。

恋心とは追われるより、追う身。
障害が多いほど、燃え上がるものを相場が決まっているけど、憧れのフランスはそんな恋の駆け引きにもたけているようだ。
 
フランスのツンデレ説がまことしやかにながれている。
店員さんの塩対応。
配送、修理業者の手際の悪さやあちこちで謳歌するお役所的紋切型仕事。
うそかまことか、まだそんなうれしい目(笑)にはあっていないから、想像と妄想で話すしかないないけど。
日本のようなお客様は神様です対応はのぞむべくもなく、おしゃべり、無視は当たり前。
ときには宮沢賢治の「注文の多い料理店」のよう。
美味しい食事を味わうはずが、絶望感を味わう羽目になることもあるのだという。
良くも悪くもサービスは必要最低限でよかろうというフランス的対応ということらしい。
期待しすぎは不幸のもと
仕事好きでやっているわけではないのだし、機嫌が悪い日があるのも当然だもの、人間だものというスタンスで。
別にそれが悪いことで、文句のひとつやふたつということでなく
斜に構えて、気分屋なところもあるのねと思っていれば最高のお付き合いができるということだ。
「ああ、彼はフランス人だから」と念じればすべてに丸く収まるのである。。
 
気分屋なところも
思わせぶりなところも
またかよとちょっとイラっとさせるところも
我が道を行きすぎるコダワリも
そして悔しいほどにおしゃれなところも
「彼は、フランス人である」と納得する。
 
 
フランスの高級スピーカー DEVIALET( デビアレ)
いやあ、びっくりするぐらいのいい音で高いだけのことはある。
高くても買った甲斐があった。
ステイホームに大活躍。
これでLIVE DVDを楽しむたびに良い買い物をしたと思うし、音楽を聞くたびにモトがとれたと思う
佇まいもおしゃれである。さすがフランス!と今日も元気に絶賛中!
 
 
しかし、だ!
 
いやあこれがなかなかツナガラねーんだわ。
ブルートゥースで接続するワイヤレススピーカーなんだが、毎度、毎度まあよくもまあってぐらい一回でつながったためしがない。
機械(携帯とか、パソコンとか)の電源をいれるたびにピコンと反応はするくせにデビアレから音が出る気配がない。
無言とか、手元で鳴り出す音声・音楽にタメイキの日々。
ちゃんと仕事しろよと思う。 無言のスピーカーってなんだよ。
やればスゴイ仕事をするのに、きまぐれなんだよなあ・・・。
実にフランス的な対応である。
 
 
 
 
日本メーカーのものだとここまで気まぐれじゃないような気がするんだけど。
一回でツナガッた日には拍手喝采、気分がのらないと30分ぐらい格闘する羽目に。。
こればSonyだったら「つながりにくい」というクレームになっちゃうだろうに
最近は目くじらたてても仕方がないから「彼、フランス人だから・・・・」と思うことにしている。



 
カッコイイし、おしゃれだし
すごいコダワリがあって徹底した仕事ぶりに惚れ惚れとするけど、
基本、塩対応のツンデレぶり。
 
このウラハラさは惚れた弱みとでもいうのかねー。



 
 

二つのグラス

2021-02-14 | ホーム
すっかり家呑みが定着してしまった。
おかげで缶ごみ、瓶ごみ、ペットボトルゴミが嵩張ることこのうえない
スーパーのビニール袋を有料にするよりペットボトルをどうにかした方が環境には効率がよいと思うのだがどうだろうか。
ゴミの分別を徹底すればこれらのゴミは資源に生まれ変われるから問題ないということか。
ゴミ捨てすら面倒くさいと思うモノグサが鈴虫頭で考えても、答えは出ずに思考は不老不死の泉に溺れるばかり。
やっぱり家で缶ビールをあけるよりいつもの店で生ビールが飲みたいし、仕事帰りによーしに飲むぞと勢いでメコンウィスキー シングル ソーダを駆けつけ一杯で喉をならしたい。
旅行先のはじめての店で期待でドキドキしながら、いつものアイラモルトをすすりたい。
家に空き缶、空き瓶、空きペットボトルが鎮座することもないですし。

それでも家呑みには家呑みの良さがあるというもので、高級なお酒も比較的手ごろな値段でのめるようになるとか、酔いがまわってもそのまま寝床に這っていけばいい。
気取らず、じっくり、ゆっくりと好きな音楽、映画と一緒にお酒を楽しむなんてこともできるわけだ。
もちろん酒のあても好きなものをすきなだけ、心置きなく。
ゴミと洗い物は増えるけど・・・・・。
そんな家呑みの日々に二つのグラス。
一つは青森みやげの津軽びいどろ。




他方は誕生日にもらった江戸切子。




どちらもグリーンを基調にしたデザイン。
スターバックスのJIMOTO made Series。






日本全国にスターバックスは数あれど、その地域の特別なスタバでしか買えない限定品。
また旅に出たいと思わせ、家呑みも楽しいと思わせる連日登場の二つのグラス。
完璧にモトをとったともいえるほどの登場回数。つまり毎日、晩酌。
ここまでモトがとれるお土産もそう多くはあるまい。




コロナ禍でモトがとれたものがもう一つ、ワイヤレススピーカー。
決して安くはないグラスも高級スピーカーもこれだけ家にいる時間が長いとしっかりモトをとってお得感すら漂うのである。
価値観にもニューノーマルの風がふく。