日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

盛夏のダック、残暑のダック

2023-09-20 | ホーム

赤べこ捕獲記からはや数ヶ月。

暑い暑いとはいえ、虫の声やら空の高さで知る秋の気配。

 

さて、いまさら感がぬぐえなくもないのだけど、わたくしちょっとハイブリッドな生き物が好きなようです。例えば先だっての新幹線+牛=赤べこE06ですとか、せっせと集めているFISHなオーナメント然り。これにいたってはLady GAGAやマリリン・モンローといったセレブ遺伝子まで組み込まれておりコレクター魂に火をつけられて今に至る。本日現在総数36匹の大所帯。

 

世の中、面白いところに目をつけ、新たなるクリーチャーを生み出す能力をもつ人がいるのね。

創造主ならぬ想像主。

そんな稀有な発想によってうみだされたクリーチャーを愛でる楽しみを謳歌したい! する! してる!!

 

 

見かけたのは雑誌brutus のみやげものコレクション。
ラバーダック+エジプトのスフィンクス仕様。

 


ハイブリッドというよりコスプレのような気もするけど。
みなれたはずの黄色のラバーダックを新種のダックにするこのセンス。
しかも生息地は大英博物館のスーベニアショップとくればコレクター魂がうずくこと必至である。

 

世界にはまだまだ面白いことであふれているなと、思わせるラバーダックの変身術。調べてみたらなんと専門店まで存在し、それこそコスプレを超えたハイブリッドな新種、珍種まで揃っている。

それでもきっと生息地は海外の観光地であろうからと油断をしていたら、国内は京都に専門店があって、気になっていたスフィンクスダックとまさかの埼玉県で遭遇。

 

 

 

角川ミュージアムで絶賛開催中の「ツタンカーメンの青春」展 ツタンカーメン王墓から発掘された数々の埋葬品が精巧につくられたレプリカで展示されている。

往時の輝きそのままに復元された品々は超精巧なレプリカだからこそ間近かつ、身近にみることができるエジプト好きにはたまらん展覧会。

埃っぽくって朽ち果てたものではないからこそ生き生きとした美しさを存分に楽しむことができたのだ。

長い年月を潜り抜けてきた重みはないけど、

ツタンカーメンが目にした(いや彼は死んでいる・・・・)
ツタンカーメンの死を悼んだ人々が見たであろう物と同じ本来あるべき姿の品々のほうが本物より本物らしくみえてくる。

彼の死を悲しく思ったであろう人がいたこと、そしてなによりツタンカーメンも一人の人であったと思わせる説得力があった。

惜しむらくはチケットが高すぎる!ということである。

常設展は別途課金が必要で、このご時世の何事にもすべて課金せよ!という課金で解決システムになっていてミュージアム内を一巡りするにはおひとり様5000円以上。

すばらしい建物代をはやく償却したいのはわかるけど、こころおきなく何回も来れる場所ではないのが残念ポイントである。

 

 

よい展示会だったといいながら、高くて残念という気もしているが、結局のところどーなのさーと総括をしますと、最後の最後、ミュージアムショップでラバーダックを発見し、終わりよければすべてよしということに相成りました。

ツタンカーメンの青春展のおみやげにラバーダック。チケット代が高いとぼやきながらも、しっかり余分なものまで買い込んで、青春とはこういう胸の高鳴りだったよねと ハイブリッドダックを手にいれた楽しい夏休みの出来事。 日本限定、富士山ダックも欲しい。特に後ろ姿が絶景ポイントと知る、残暑のある日の出来事もご報告。

 

 


ヴィンセント ちくわ用

2023-03-27 | ホーム
我が家にはあたしがせっせとあつめている数々の器があるのだか、
いつのまにかに特別な任務をいつのまにか背負ってしまったモノたちがいる。

その日の気分にあわせて器なんてものは選べばいいし、
用途に応じて使い勝手のよいものを選べばいいだけのことであるが、
この食材(料理)はこの器を使わねばという一種の刷り込み。

特殊任務を与えられた精鋭をご紹介しよう
ヴィンセント ヴェルデのピンク色の皿。




この素敵な器はちくわ用。
ちくわは是非ふた手間ほどかけていただきたい。


①ちくわを切る
②切ったちくわをバターで炒める
以上。
まごうことなきふた手間である。

料理ともよべない一品であるがこれが美味いのなんの!
簡単でうまい、晩酌にもオススメとなれば、すなわち食卓に上る頻度はあがることとなり、
あっそれはもしかして手抜きじゃないかしら、いえいえ手抜きではないのです美味しいからですよということを
強くアピールするためにちょっとおしゃれな器にもりたい主婦ゴコロでヴィンセントのこの皿には特殊任務が与えられたと思っている。


毎度、毎度、よくもまあ懲りずに同じ心境になるもんでこのお皿はちくわのバター炒め専用という状況なのである
まじ、これうめーよ。弁当のおかずにもなるで!
そして宅の選ばれし皿に特殊任務を!

個人的には一番安いちくわで作るのが好き。4本98円のチクワがよい。
但し、魚肉ソーセージは不可!
ちくわに似てちくわにあらず。 代用は認めておりませんのであしからず。

去年の fish

2022-12-07 | ホーム
今年も秋刀魚が高い!
秋刀魚シーズンがはじまって、やっぱり秋の味覚だもの食べたいよねーと値段をみてみればモデル体型の秋刀魚が2匹 498円。
秋も深まり、季節がすすめばもうすこし脂がのって、更にはお安くなるに違いないと思っていたけど今シーズンの秋刀魚が高いことに変わりはない。そして冬。あっという間に新秋刀魚の季節は去ってゆく。
いつのまにやらクジラが高級品になったように秋刀魚も庶民には手の届かない味となってしまうのだろうか。
小津安二郎監督作品に 「秋刀魚の味」という映画がある。



年老いた父親と娘の物語 市井の人々の話だから、タイトルは「秋刀魚の味」なのだ。
「鯛の味」や「ヒラメの味」といった高級魚では住む世界が違う人たちの話になってしまうだろう。

それが昨今、秋刀魚は高級魚なのである。
大根おろしがそえられた秋刀魚の塩焼きがでてくる夕食なんて、どんなセレブの食卓か!なのである。

世界情勢もあいまって値上に次ぐ値上、円安もそれに拍車をかける。
輸入にたよる日本の食卓は大打撃である。
秋刀魚が高くなるのも仕方がない。
もちろんこちらのFISHも価格高騰中



円安の影響。
送料の値上げ。

年々、高級品になっていく。

今年は一匹も買えなーい。
国内で買付しているところもないようで、来シーズンに期待している。
写真はそこまで高くなかった去年のFISH。

雲の先、星空の向こう

2021-07-24 | ホーム
昼ごはん、昨日の残り。





酒器は琉球ガラス  末吉清一氏の「銀河」
沖縄から大事にもって帰ってきたもの。

手前の箸置き くじら、沖縄那覇の やちむんの里でみつけたもの。
くじら色が夏らしくて○。

お酒は新潟の今代司
すっきりと辛口が蝉の声をきく昼ごはんにちょうどいい? いい!


ああ、どこかに行きたいと思いながら昼ごはん。
きちんとお皿に盛り付ける手間を惜しまなければ気分は雲の先、空むこう、星空の彼方まで旅をする。


プレートはJohn DerianとASTIER de VILLATTEがコラボした満点の星空。
黒地の器は料理が映えるからよい。


銀河、満天の星空とくれば小皿はスターウォーズがよかろう。


デザートは松江 彩雲堂の夏の菓子 「満天」




一つはR2D2 かたや絵柄は全く見えていませんがダースベーダー。

あの雲の向こう行きたい。


飛行機から見下ろす満天の星空のような羽田空港を心置きなく楽しみたい




日本全国はたまた世界各国から飛んできたいろいろで昼ごはん。
早くも気分はサマーなバケーション。








彼、フランス人だから!

2021-02-14 | ホーム
眼鏡をかけて、猫背でカメラを首からぶらさげているというのは
外国の方からみた一昔前の典型的な日本人の姿。
情熱的なスペイン人、マザコンが多いイタリア男性、笑いの沸点が低いアメリカ人。
これらはどこまで本当かわからないけど、なるほどと思わせる一面もある。
 
フランス人ときいてまずは思い浮かべるのは「オシャレ」であるということ。
赤いルージュのパリシェンヌ。
小脇にバケットを抱える姿でさえかっこよくみえるパリジャン。
流れるようなフランス語の発音すらいちいちオシャレに聞こえてしまう。
 
天才バカボンにでてくるイヤミはおふらんす帰りという設定。
だからスーツでおしゃれ?な装いをしているわけなのだ。
アニメオタクが多いのもフランスという国の面白いところ。
自分の嗜好に徹底的に忠実だからこそ、こだわりはどんどん強くなっていくのだろう。
その突き詰め方は世界のファッション界をリードするものとなり、政治について口角泡飛ばすほど論議となり、自由であることを何よりも尊び、恋に生きるのだと。
一つのことを極めるといことは執着で、「こだわり」とも呼ばれるそれはオタクの道に通じている。
フランス=オシャレをいうのが徹底的にすりこまれている我々、生真面目ニッポン人(ワタシだけか?ついでに私は生真面目ではナイ)はこうやってオタクということばすらお洒落に昇華させるフランスという国に淡い恋心にもにた憧れを覚える。

恋心とは追われるより、追う身。
障害が多いほど、燃え上がるものを相場が決まっているけど、憧れのフランスはそんな恋の駆け引きにもたけているようだ。
 
フランスのツンデレ説がまことしやかにながれている。
店員さんの塩対応。
配送、修理業者の手際の悪さやあちこちで謳歌するお役所的紋切型仕事。
うそかまことか、まだそんなうれしい目(笑)にはあっていないから、想像と妄想で話すしかないないけど。
日本のようなお客様は神様です対応はのぞむべくもなく、おしゃべり、無視は当たり前。
ときには宮沢賢治の「注文の多い料理店」のよう。
美味しい食事を味わうはずが、絶望感を味わう羽目になることもあるのだという。
良くも悪くもサービスは必要最低限でよかろうというフランス的対応ということらしい。
期待しすぎは不幸のもと
仕事好きでやっているわけではないのだし、機嫌が悪い日があるのも当然だもの、人間だものというスタンスで。
別にそれが悪いことで、文句のひとつやふたつということでなく
斜に構えて、気分屋なところもあるのねと思っていれば最高のお付き合いができるということだ。
「ああ、彼はフランス人だから」と念じればすべてに丸く収まるのである。。
 
気分屋なところも
思わせぶりなところも
またかよとちょっとイラっとさせるところも
我が道を行きすぎるコダワリも
そして悔しいほどにおしゃれなところも
「彼は、フランス人である」と納得する。
 
 
フランスの高級スピーカー DEVIALET( デビアレ)
いやあ、びっくりするぐらいのいい音で高いだけのことはある。
高くても買った甲斐があった。
ステイホームに大活躍。
これでLIVE DVDを楽しむたびに良い買い物をしたと思うし、音楽を聞くたびにモトがとれたと思う
佇まいもおしゃれである。さすがフランス!と今日も元気に絶賛中!
 
 
しかし、だ!
 
いやあこれがなかなかツナガラねーんだわ。
ブルートゥースで接続するワイヤレススピーカーなんだが、毎度、毎度まあよくもまあってぐらい一回でつながったためしがない。
機械(携帯とか、パソコンとか)の電源をいれるたびにピコンと反応はするくせにデビアレから音が出る気配がない。
無言とか、手元で鳴り出す音声・音楽にタメイキの日々。
ちゃんと仕事しろよと思う。 無言のスピーカーってなんだよ。
やればスゴイ仕事をするのに、きまぐれなんだよなあ・・・。
実にフランス的な対応である。
 
 
 
 
日本メーカーのものだとここまで気まぐれじゃないような気がするんだけど。
一回でツナガッた日には拍手喝采、気分がのらないと30分ぐらい格闘する羽目に。。
こればSonyだったら「つながりにくい」というクレームになっちゃうだろうに
最近は目くじらたてても仕方がないから「彼、フランス人だから・・・・」と思うことにしている。



 
カッコイイし、おしゃれだし
すごいコダワリがあって徹底した仕事ぶりに惚れ惚れとするけど、
基本、塩対応のツンデレぶり。
 
このウラハラさは惚れた弱みとでもいうのかねー。



 
 

二つのグラス

2021-02-14 | ホーム
すっかり家呑みが定着してしまった。
おかげで缶ごみ、瓶ごみ、ペットボトルゴミが嵩張ることこのうえない
スーパーのビニール袋を有料にするよりペットボトルをどうにかした方が環境には効率がよいと思うのだがどうだろうか。
ゴミの分別を徹底すればこれらのゴミは資源に生まれ変われるから問題ないということか。
ゴミ捨てすら面倒くさいと思うモノグサが鈴虫頭で考えても、答えは出ずに思考は不老不死の泉に溺れるばかり。
やっぱり家で缶ビールをあけるよりいつもの店で生ビールが飲みたいし、仕事帰りによーしに飲むぞと勢いでメコンウィスキー シングル ソーダを駆けつけ一杯で喉をならしたい。
旅行先のはじめての店で期待でドキドキしながら、いつものアイラモルトをすすりたい。
家に空き缶、空き瓶、空きペットボトルが鎮座することもないですし。

それでも家呑みには家呑みの良さがあるというもので、高級なお酒も比較的手ごろな値段でのめるようになるとか、酔いがまわってもそのまま寝床に這っていけばいい。
気取らず、じっくり、ゆっくりと好きな音楽、映画と一緒にお酒を楽しむなんてこともできるわけだ。
もちろん酒のあても好きなものをすきなだけ、心置きなく。
ゴミと洗い物は増えるけど・・・・・。
そんな家呑みの日々に二つのグラス。
一つは青森みやげの津軽びいどろ。




他方は誕生日にもらった江戸切子。




どちらもグリーンを基調にしたデザイン。
スターバックスのJIMOTO made Series。






日本全国にスターバックスは数あれど、その地域の特別なスタバでしか買えない限定品。
また旅に出たいと思わせ、家呑みも楽しいと思わせる連日登場の二つのグラス。
完璧にモトをとったともいえるほどの登場回数。つまり毎日、晩酌。
ここまでモトがとれるお土産もそう多くはあるまい。




コロナ禍でモトがとれたものがもう一つ、ワイヤレススピーカー。
決して安くはないグラスも高級スピーカーもこれだけ家にいる時間が長いとしっかりモトをとってお得感すら漂うのである。
価値観にもニューノーマルの風がふく。




今夜は阿修羅チャーハン

2021-01-08 | ホーム
家にいなきゃいけないということが増えて、いかに家時間を快適にするかを考えている。
センスのある人たちのインテリアを参考にさせてもらったり、ここぞと思うインテリアショップのインスタをフォローしてみたりするけど、なかなか自分のものにならないのが悲しいところ。
いいなと思うインテリアって生活感のあるものが少なくて、生活に必要にないものが多すぎるから結局は参考にならんのである。
乾燥肌用の病院でもらった軟膏がころがってることもないし、毎日使うはずの携帯の充電器もないのよー。
毎日使うのにー、いちいち片付けてんのかしら、マジムリー、私にはその片付けムリー。
生活感の片鱗が見えない家が居心地のよいインテリアではないと思うし。(←負け惜しみ)

そんなステキインテリアのお宅にあるもの。
骨董のようなブッダヘッドとか、海外の蚤の市にありそうなマリア像とか。
なかなかスピリチュアルなものがしれっと紛れ込んでいるのだ。
散らかった部屋で仏像頭部やら土産屋のシバ神なんて目があった日にはなんの祟りかとも思うし、ゴミに紛れた縁起物なんていうのは逆に縁没物に変容しちゃうだろう。
整理整頓力の守護として置いているというならばわからんこともない。
縁起物、神様関係をさらりとおいてこそのオシャレ部屋。

コロナ陽性者の数に愕然として、2回目の緊急事態宣言に落ち込むばかり。
それでも1回目と違うのは家にいる生活も少しは慣れてきたから。
前はどこに行こう、誰に会おうとばかり考えていたけど、本当に会いたい人と会うべき人の整理ができたのはありがたいことである。
そして、人間社会の脆さを見せつけられて、オシャレ部屋で過ごすという選択肢ができたことも貴重な経験なのである。


オシャレ部屋・・・・・・


除菌スプレーの隣にはやはりブッダヘッドが必要か?
心惹かれるのはこの阿修羅様なんですが。→ 阿修羅チャーハン
何かにすがるのなら憤怒で邪魔するなオーラ全開でチャーハンを作る働くママのような阿修羅が良い。
時間に追われ、ムキッーとなっている晩ご飯どきのママの化身とうもいうべき阿修羅が良い。

これをつくった方のセンスはすごい!
同じものが欲しい!
暇だし!
掃除したし!
洋服かってないし!


真似して作ってみました。
用意するもの
海洋堂 リボルテックタケヤの阿修羅像 一体
リーメント  お母さんの台所 炒飯のフィギュア 1セット

それをあーして、こーして。



残業して急いで帰ってみたら、旦那がテレビみてて「ねえ、ゴハンまだ?」なんて言われてごらんなさいよ。
しかも子供がぎゃーぴーしてるし、旦那はその隣でまだゴロゴロしてるし、こちとらだって腹もへってんじゃーとなれば一丁上がりの阿修羅チャーハン。
忙しいママは阿修羅にも菩薩にもなるのです。





ウチもこれでオシャレ部屋の仲間入りさ!



カワイスギではにゃいですか?  猫村さん箸置き!

2021-01-08 | ホーム
ヤバくにゃいですか?

カワイスギでにゃいですか?

AMETSUCHIの芦田尚美さんの猫村さん箸置き!

箱のリボンは猫村さんのエプロンの縦結びのよう


あけるとそこには5個の箸置き




去年の年末調整的幸運はこのことでもあったのです。
Casa BRUTUSの企画が形になって、目の前に届く喜びとはあに図らんや!!





もうだからこんにゃことににゃってるのですよー。
満足でゴロゴロとのど鳴らし。
猫村さんも呪縛からの逃れがここに完了ですにゃー!



にゃんダフルな猫村さん

2021-01-06 | ホーム
2018年にCasa Brutus が企画した「夢のネコムーランド」。
場所は赤坂の草月会館で会期はたったの2日間。
猫村さんの等身大フィギュアに、夢のネコムライスも食べれるとのこと。
混むのを覚悟で、でも人の頭の隙間から覗くだけでもと出かけていったのが地獄の始まりであった。








たまたま表参道に用事があったのでそこからタクシーで草月会館に行こうと思ったら、骨董通りの小笠原会館に連れて行かれちゃうし。
ついてみれば長蛇の列、見るのに2時間、物販に2時間とそれはそれはひどい有様であったのだ。
1時間でサッと帰る、買えるなんて絶対ムリ!
結局、這う這うの体で乗ってきたタクシーで次の用事に向かったのでした。

あられから2年。
猫村さん人気は衰えることなく、ついに実写化。
Googleの検索で「猫村 なぜ 松重」とでてくる事態になった訳だ。
まあ、当のご本人が一番「なぜに俺?」と思ってるだろうけどさ。




ほしよりこさんの絵が好き。
つまり猫村さんが好き。
漫画は買わないけど、グッツをみると欲しくなる、欲しくなーる。
きっとそれは2年前の不完全燃焼に起因しているに違いない。
グッツは即完売になるから買わなきゃフラグがたつのかもしれにゃいけど。



転売ヤーに負けることなく気合をいれて数を用意したH.P.Franceのおかげで買えました。
売り切れなら泣く泣く諦めるつもりであったが買えちゃったんです。
これで猫村さん熱はおさまるかな?


おさまるか否かは続きのお話で。


不昧公御好み

2021-01-06 | ホーム
不昧公
松江藩のお殿様
松平治郷 大名茶人

歴史を見れば典雅で優美なご趣味で後世に名を残すお方もおられるのです。
本業より副業(趣味)も極めれば何かが動く。
歴史であり、文化であり。

正月らしからぬ正月が明け、世の中が平常運転になる頃ではあるけど、まだまだ正月気分が抜けてくれない。
ああ、好きなものだけに囲まれたこの時間がなんと貴重なことか。
優雅にぬくぬくと昼酒、音楽はRita Ora 、器は工房あめつち。
正月ボケも極めれば何かが動くか。

いつかは欲しいと思っていた工房あめつちの器が手元にある。
2020年は使い切っていない幸運が沢山あったようで年末調整のような幸運に恵まれた。
おかげ様で新年からこうやって優雅を貪ることができている。
年末まで苦労続きだった自分を褒めてあげたい。
手に入れた工房あめつちの杯の典雅で粋なことよ。

  

お皿の麗しきよ。


生粋の趣味人である不昧公もお気に召すにちがいないと、杯をあけ、皿へ箸をのばす昼呑み。
社会復帰ができる気がしない。
窓の外の雲を見ながら、正月の残り香に酔っぱらったままでいる訳にはいかないから、すこしでも高尚なことを考えようとこうやって不昧公のことを考えている。

今なお親しみを込めて号である不昧公の名で呼ばれている大名茶人、松平治郷。
類稀なる審美眼を持ち、そのお眼鏡にかなったものは現代においてでも「不昧好み」として珍重されるほど。
厳しかった藩の財政を建て直したのち、趣味に散財。
仕事にも厳しく、趣味にも厳しくと・・・・・・。
数寄者。
人間はこうでなくっちゃと思わせてくれるお殿様である。
だから現代においても敬意と親しみを一心にあつめているのであろう。
手の中の杯を見れば

  

九三九三二
六四七九四八八
三六四六二
一九四三二四三
一万千八千


数字が並んでるだけだとおもったら不昧公の詩なんだそうだ。
九三九三二  草々に 
六四七九四八八  虫鳴く夜半は 
三六四六二  寒筵に
一九四三二四三  幾夜身に凍み 
一万千八千  人待ちやせん

  

そして耳をすます不昧公とおぼしき人物と秋の草花。
こうやって現実逃避ができることの有り難き。
とてもよい私好みの正月が明けていく。

皆さま、今年も一年よろしくお願い致します。