通常、ネットで必要な情報を手に入れるには
YAHOOとかGOOGLE
検索エンジンを使って必要な情報へたどりつく。
詳しい事はわからないし、興味もないのだがそれぞれ情報にたどり着く方法が違うようだ。
必要なキーワードから共通項を情報として探す。
そう一番、手っ取り早いのは共通項を芋蔓式にたどる事
芋蔓サーチ
読まず嫌いだった石田衣良 「アキハバラ@ディープ」
ドラマにもなりました。
この小説、秋葉原を舞台に社会的弱者であるオタク・ニートたちが画期的なサーチエンジン「クルーク」をつくり、それを守る物語。
社会的弱さと友情を共通項につながる人間関係。
クルークをめぐる利権につながる人間模様。
小説の中で重要な位置をしめるのが彼らの開発する検索エンジン「クルーク」。
作中の説明によると
クルークとはインデックス型のサーチエンジンのプログラムに、人の心の動きを学習させたもの。
サーチエンジンに人格の性格づけをしてこれをAIとする。
跳ねるもの(ジャンパー)、
ぐるぐるまわるもの(ラウンダー)、
反対するもの(オポーザー)、
となりに住むもの(ネイバー)
ジャンパーは人の意識の跳躍する働きをまね、
ラウンダーは反復と深化を兼ね、
オポーザーはつねに対極へと反転し、
ネイバーは隣接するものへ連想を広げていく
例えばサーチエンジンの使用者が「白」というキーワードで検索をかけたとする。
ジャンパーは白いシャツや船の帆から積乱雲に跳び、
ラウンダーは分光器をとおした白い光の 波長を調べ、網膜の光感受性や脳の色覚路へ「白」の概念を拡大していく。
オポーザーは正反対の「黒」へワープし、光のない状態と黒の使用例をサーチし、
ネイバーは淡い灰色やベージュ、白に隣接する色へと検索のフィールドを移動していく。
そうして「白」について考えをラディカルに広げながら、
意味を有する可能性のある情報を世界中の数百万というサイトから収集するのだ
確かにこういう情報収集の仕方もあるんだね。
目からウロコ。
共通項を探すということは物事の考え方の基本だと思うんだけど
そこから発展させるにはその人の資質、経験、感性による。
ちゃんと噛み砕いて物事を考えられるのか
他のものとの関係を探る事ができるのか
自分に固執することなく思考がちゃんと広がることが出来るようにしておきたいものです。
芋蔓式につながるものだけではなく蔓のないところまで考えられるように。
どうしたって興味のないものや自分に都合の悪いものはスルーしがちです。
「井の中の蛙」になってしまわないよう
ちゃんと自分のサーチエンジンの性能をあげておきゃなきゃと思う今日この頃。
そうそう私的検索エンジンで「アキハバラ@ディープ」というキーワードはこんなところにつながりました。
「松丸本舗」
クルークを視覚的に再現するとこうなると思うのだけど。
同じジャンルつまり共通項のみでくくるのではなく、関連性をもって系統立てする。
近未来のサーチエンジンを地でいっています。
やっぱりデジタルの便利にかまけずアナログに本を読むって大切だなぁ。