原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

娘の勤務先企業で“クーデター”か?!!

2020年10月25日 | 仕事・就職
 本日つい先程、我が娘から耳に入れた情報だが。


 娘曰く、この10月に勤務先株式会社の役員人事が大幅に刷新するとのことだ。


 何でも、娘の就活にてお世話になった(と言うより、娘を正社員として採用して下さった)社長が今回の人事で退陣引退するとのこと。😨 
 
 その代りとして、元社長(50代半ばの人物だったが)よりずっと若き40代の男性が新社長に任命されたとのことだ。
 (娘の勤務会社は何分“中小企業”であるが故に、この種の情報がメールにて直ぐに社員全員に伝わるシステムとなっているらしい。)

 娘の話によれば、新たな会社幹部の取締役として娘が就活時に面接を担当して下さった40代人材も選抜されているとのこと。


 この娘が所属する株式会社が如何なる目的で代表取締役社長の異動を成したのかに関しては、原左都子としてもある程度想像可能だ。


 企業の上層組織に於ける人事刷新の目的とは。
 会社全体の刷新を目指していることなど、過去に短からぬ企業勤務経験済みの私としてはお見通しでもある。


 これがもしかして、新たな幹部職員間での“クーデター”だとした場合。😱 

 その企業に勤める娘を持つ母としては。

 不要な下っ端の正社員を切り落とす作戦でもあるのかと、心穏やかでは無い。😖 

 ただ、我が娘の真面目さ、誠実さを(あくまでも親心として)客観的に勘案した場合。

 新たな上部取締役から我が娘が切り落とされるはずもないと、信じたいのだが…


 とにもかくにも明日娘が職場に出勤すれば、事の詳細がある程度判明することであろう。


誕生日記念の“どアップ”ショット

2020年10月25日 | 自己実現
 (冒頭写真は、一昨日自宅にて撮影した自撮りアップ映像。)



 この10月に誕生日を迎え、私は「介護保険証」が届けられる年齢に達しました。

 その記念に久々に撮影した“どアップ自撮り”写真です。



          



 “どアップ”撮影にいつまで耐えられるか?? との“勇気ある”自己挑戦でもあります。


 (左欄の「フォトチャンネル」にも公開しております。)



松井大阪市長の「知らんじいさんランナー見たいか?」発言に同感!!

2020年10月24日 | 自己実現
 (冒頭写真は、2015年秋に出場した地元自治体主催のロードレース大会にて。ゴール地点でのプロカメラマン撮影映像。 この大会には9年連続で出場したが、この年はスタートからゴールまで土砂降りの大雨に打たれた過酷な大会だったことが懐かしい。)


 
 冒頭から、昨日ネット上で見つけた表題に関する記事を以下に引用しよう。

 大阪市の松井一郎市長は22日の記者会見で、中高年の世界的なスポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)について、「シニア層が一生懸命走るのを見ても、一般の人はうれしくないもんね」と述べた。再来年には関西を中心に開く大会で、反発を呼びそうだ。  大会は4年に一度、世界約100カ国から競技者が集まって開いている。次回は新型コロナウイルスの影響で1年ほど延期される。松井氏は「(WMGの)意義を否定することはない」としつつ、「知らんおじいさんが100メートル20秒ぐらいで走るのが見たいか」と発言。「家族は楽しいけど、知らん人が走ってんの見ても『大丈夫かな、つまずけへんかな』ぐらいでしょう」とも語った。  WMGをめぐって松井氏は過去にも橋下徹氏とともに「経済効果が見込めない」などと語っている。

 (以上、ネット情報より引用したもの。)



 私事及び私見に入ろう。

 9年連続で素人ランニング大会に出場した身として、上記の松井氏の発言が身に沁みる思いだ。

 いえいえ、その“知らんじいさん”に大会会場でよく声を掛けて頂いたものだ。 そのエピソードを本エッセイ集バックナンバーにても数回紹介しているが。
 ある時はスタート地点で、一緒に出場していた娘に「よろしく!」などと声を掛けつつ半ば無理矢理握手を求めてくる“じいさん”もいた。 娘の代りに私が「お互いに頑張りましょうね!」と返事すると、まさか隣のおばさんが若き娘の母親だったとは思ってもいなかった様子だったが。 慌てふためいて私にも「頑張りましょう!」と言いつつ握手をしてきた。😲  (ババアの手など握りたくもなかっただろうにね…)

 またある時は、ゴール地点で「同走してくれてありがとうございました。」とお礼を述べてくれる“じいさん”もいた。 こちらとしては偶然スピードが同じで抜きつ抜かれつしただけの話だが、「こちらこそありがとうございました。」とニコニコと返事をしておいた。

 この種のエピソードは、私としては歓迎するべきと快く受け入れている。

 と言うのも素人対象ランニング大会に出場しているのは、箱根駅伝出場者経験者等の半ばプロ並みの選手を除き、まさに素人ランナーばかりだ。 
 それは良しとして、その素人ランナー達が各種“走る会”等を結成し、それらグループが団体出場しているケースが多数だ。  まったく個人で出場している私など、この“グループ集団”がかなり鬱陶しい。(何せ、集団嫌いの私だし…)
 会場のあらゆる場所でウオーミングアップからクールダウンまで、ずっと集団で円陣を組んだり行動するのが邪魔でもあるし。 下手をするとレース本番途中も皆が一緒に集団で走ったりされると、まさに進路妨害とも成りうる。

 しかも、私が毎年連続出場している素人ロードレースは、都立公園内で開催されていたため、公園で寛いだり遊んだりしている市民にとってはレース開催自体が迷惑行為であること間違いない。
 今年から、このロードレース大会は(おそらく“コロナ禍”をきっかけとして「廃止」となったようだが。 自治体である区の勇断と私は解釈している。



 話題を、冒頭の松井大阪市長の記者会見発言に戻そう。

 松井氏の場合、全国津々浦々で開催されている素人ランニング大会ではなく、中高年の世界的なスポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)に関するコメントを述べたようだが。
 繰り返すと。
 大会は4年に一度、世界約100カ国から競技者が集まって開いている。次回は新型コロナウイルスの影響で1年ほど延期される。松井氏は「(WMGの)意義を否定することはない」としつつ、「知らんおじいさんが100メートル20秒ぐらいで走るのが見たいか」と発言。「家族は楽しいけど、知らん人が走ってんの見ても『大丈夫かな、つまずけへんかな』ぐらいでしょう」とも語った。  WMGをめぐって松井氏は過去にも橋下徹氏とともに「経済効果が見込めない」などと語っている。


 
 私見でまとめよう。

 この松井氏の発言は、市民の反発を食らっている様子でもあるが。
 素人ランニング大会出場経験のあるこの私など、まさに松井氏のおっしゃるとおり!感がある。
 これ、見たいの、家族か義理付き合いの知人だけだろう。

 もしも、このWMG大会に少なからずの「経済効果」が望めるのならば話は大幅に好転するのだろうが。
 多大な費用のみ自治体に負担が掛かるのならば。

 ここは、熟年層の「健康維持」対策を根本的に見直すべきではあるまいか。
 WMG大会との世界を挙げての大規模大会ではなく。
 はたまた、市民に迷惑をかける公的公園内での素人大会開催でもなく。

 もっと小規模かあるいは個々人が、自由に健康維持目的のエクササイズに取り組めるシステム作りとその援助を展開するべきではないだろうか?
 

郷里の実母宛に20年ぶり??に綴った手紙

2020年10月22日 | 人間関係
 ここのところ、郷里の実母との間で頻繁に電話でのやりとりが続いているが。

 
 実母は東京の義母と比較すると、ずっと耳の聞こえは良好なものの。
 それでもやはり電話という通信手段が抱える事情、また実母の年齢故の聞き違いや理解力の欠落による勝手な解釈等々、誤解して伝わっている部分も多いように推測している。

 特に「遺産」等々の重要用件に関しては、実母が90近い年齢に達していることもあり、早めにきちんとした合意をしておくべきであろう。

 と言う訳で本日午前中に、その辺の理解を共有しておこうと志し実母宛に手紙を綴った。

 (1日に何度も長文文章を書くのに多少の疲労感もあるため)、本日の我がエッセイは、この手紙を紹介させていただいて“お茶を濁そう”との魂胆だ。😜 


 それではその私から実母宛の手紙を、以下に紹介しよう。

 10月に誕生日を迎え、ますます充実した日々を送る〇子(私のこと)です。
 K子さん(実母のこと)の三叉神経痛も、内科先生処方の漢方薬のお陰で少し痛みが和らいでいる様子で何よりです。

 さて先日電話にて伝えましたが、日頃電話では話しそびれている「お金」にまつわる話題から記しましょう。

 現在、都内の「メゾン〇」(義母所有賃貸物件)の運営を亭主と二人で全面的に担当していますが、昨年から今年にかけて「メゾン〇」の何室かを大幅にリニューアルして付加価値を上げました。 その不動産貸付業代行料収入により、我が家の生活が比較的潤っています。 
 都道路計画に引っかかっている土地故に今後の成り行きは依然不透明ですが、コロナ禍の影響もあり道路計画が今後大幅に遅れると予想しています。 とにかく、後10年程は優に賃貸可能と想定しています。 道路計画が実施された暁にも、現在の東京都地価を勘案すると、かなりの価額で都に売却可能と予想しています。

 娘(実母にとっては孫)も勤続5年目に入っていますが、とにかく真面目な子で日々仕事を頑張っています。 母(私めのことですが)の指導に素直に従い、貯蓄力はもの凄いものがあります。 (正確には知りませんが)私の試算では、あの子は現在26歳にして自己資産を既に〇×〇×万円程貯めていることでしょう。

 その娘が小さい頃から小学校卒業までは、K子さんが郷里から送ってくれた〇〇や△△の洋服、□□□の靴(ブランド名を記載、)そしてK子さん手編みのセーター類であの子は育ったようなものです。 
 私が独身の頃にも、K子さんは東新町商店街でボディコンスーツを買ってくれたり、(今年8月末に倒産・閉店した)郷里のそごうデパートでブランドのハンドバックを買って貰ったりしたことが懐かしいです。 

 よく思い出すのは、我が亭主と結婚するに当たり二人で徳島へ挨拶に訪れた際。 K子さんが一人で運転を頑張って亭主のために郷里の名所旧跡を案内してくれたり。 また緊張と疲労で車の中で寝てばかりの亭主に薬局で薬を買ってくれたりしましたよね。 あの頃K子さんは60歳くらいだったと思いますが、十分に体力も気力もありましたね! 
 そんなこんなのK子さんの助力のお陰で、次女の私も今に至って尚少しも経済的に困窮しておりません。 

 先日は、米国の甥のJくんがコロナ禍が収束したらK子さんに会いに日本へやってくる話を聞き、私も嬉しく思っています。 コロナ禍の収束が一体いつになるのやら計り知れませんが、是非共その際にJくんにK子さんの遺産となるお金を多めに渡して下さいますように。

 それから、私から一つお願いがあるのですが。
 是非共郷里の叔母夫妻にも、遺産分けをお願いしたいのです。 K子さんご本人もご承知の通り、父の死後そちらで叔母ご夫婦にお世話になって既に20年以上の月日が流れています。 そのお陰で、私も郷里へ行かずに済んで大いに助かっているのが事実です。
 実際この私など、K子さんの面倒を何ら看ておりません。 施設への引越の際に、ほんの少し手伝っただけです。
 また米国の姉のように頻繁に電話にて貴女に頼ることもありません。 K子さんにとっては米国の姉が鬱陶しいこともあるのが事実でしょうが、それでもいつまでも母を頼ってくれる娘が遠方にいることが励みにもなっている事でしょう。
 今後も私の性質上、現在の状況が続くと予想しています。 K子さんに迷惑を掛けない反面、K子さんに依存することもない可愛げの無い次女状態であり続けることと思います。
 そんな身で、K子さんの遺産の多くを頂くわけにはいきません。 
 来たるべく葬儀やそれに関連する諸事項に関しては、叔母ご夫婦に助けていただきつつ、つつがなく履行したいとは思っています。

 それにしても、実際コロナ禍には困惑させられます。 これが収束状態になれば一度郷里を訪ねたいものですが、その予想がまるでつかない昨今です。

 あっ、そうそう。 K子さんのカーディガンですが、希望は黒レースものでしたよね? 未だ適当な商品が見つかっていません。 見つかり次第送りますが、少しお待ち下さいますように。 

 それではくれぐれも“コロナ禍”に留意しながら、三叉神経痛も大事にしつつ、施設で穏やかに過して下さいね。    
              2020.10.23   東京の〇子より

 (以上、本日午前中にしたためた実母への手紙の全文を掲載したもの。)



 随分と自身の実母相手にご丁寧な表現を用いたが、普段の電話ではこんな会話は一切していない。
 実母側は郷里の方言丸出し。 こちらも普段しゃべっている通りの会話をしている。
 
 何故、敢えてこのような表現にて手紙にて綴ったのかと言えば。
 おそらくあの実母は我が上京以降、私がどのような人間関係を築き、たとえば職場では如何なる活躍ぶりだったのかを一切知らないままに年老いている。 ましてや、当該「原左都子エッセイ集」の存在など露知らない。(一度名刺を手渡したことがあるものの、それが何なのかの質問すら無かった… それを幸いとしているからこその我が自由度なのだが…。)
 その一端を少しは感じて欲しいと思ったこともある。

 今回の手紙の主たる目的が「遺産」であったから故に、敢えて我が上京後の真面目さや誠実さを演出せんとこの表現にした。 

 実母には如何に、我が意が伝わるであろうか…

ここのところ立て続けに掛かってくる郷里の実母よりの電話

2020年10月20日 | 人間関係
 この“郷里の実母よりの立て続けの電話”現象が始まったのは、猛暑だった夏のことだ。


 本エッセイ集2020.08.07公開バックナンバー「悪人のままではいつまでも幸せになれない -vol.2-」 より、その様子を振り返ってみよう。

 さて、郷里の実母より(2019冬頃?)掛かってきた電話の内容だが。
 とりあえず私が母の誕生日祝いに贈った「菓子折」に関するお礼を述べた。 そこまでは問題無いのだが、必ず母が付け加えるのが、「米国の長女からは現金ウン万円が通帳に振り込まれたよ!  あの娘はいつもまとまった現金をくれるんだけど、これが嬉しくて~~ 」   
 この実母の愚かさ加減にいつも辟易とさせられる私だ。 これ、誰が聞いたって「アンタからはいつまでも菓子折しか届かないねえ~~」だろ??
 この実母と姉との関係に関しては以前にも幾度が述べているが、姉の歪んだ性質のために何歳になろうが何処で暮らそうが、ただ一人として信頼出来る友に恵まれずにいる。 それを不憫に思っている実母が90歳近い年齢に至って尚、嫌々ながら電話にて米国の姉の話の聞き役を務めている。  
 時にはその内容が気に入らないと「また姉が無理難題を吹きかけてきた!」等々とすぐに電話で私に泣きつく。  一昨年など「姉がこの施設まで来ると言ってきた。 あんな非常識な奴にここに来られては私の恥だ! 妹のアンタが何とかしてくれ!!」と何の関係も無い私を巻き込む。
 そのくせ、こと姉が「おカネ」を送ってきたとなると手のひら返して「あの子はいい子だ~」などとヘラヘラし始め、上記失言を私に平然とほざく始末だ。
 決して実母がおカネに困っている訳ではない。 (子育てをずっと祖母に任せ)定年まで公務員を続けた関係で十分な年金を受け取っているし、資産も蓄積している。 その年金から現在の住まいである「高齢者自立支援施設」入居料を毎月支払ってお釣りがある身にして、何でこうも強突く張りなのか?! 
  心豊かな余生を暮らせばよいものを、カネが届くとこのざまだ。 母がこんなだから、私は若くして郷里を捨て親を捨てて上京し独立するとの選択を強行したような気もする。 (父にも問題があったが既に60代の若さで他界しているため、父に関しては時効が成立している。)
 下の娘(私の事)を捕まえては、いつまでも失言を繰り返す我が実母。
 今後、私はこの愚かな実母との関係を如何に続けるべきなのか?
 悪人のままではいつまでも幸せになれないよ。 と言ってやりたいものだが…
 (以上、本エッセイ集バックナンバーより後半部分のみを再掲載したもの。)

 話題を、2020.08時点に戻そう。
 (2020.08の)昨夕も、郷里の高齢者自立支援施設に暮らす実母から電話があった。
 上記記述の通り、私にとって実母の電話とは鬱陶しいのみで何らの実りも無い。 それ故、出るのは3度に1回程度にして、後は居留守を使い無視している。
 昨夕もちょうど夕飯準備中でもあり、完全無視を決め込んだ。
 いつもならば、2度かけて私が出ないと諦めるようだが。 昨夕に限っては、その後、固定、携帯と何度も繰り返し電話を掛けて来るではないか!
 もしも万が一生命にかかわるような状況だった場合、実母の保証人としての責任があるため、夕飯の支度にある程度段取りがついた後にこちらから実母へ電話をしてやった。
 「何度も電話が掛かってきたようだけど、どうかしたの?? ちょうど夕食の支度中で出るられなかったのよ。」
 そうしたところ、実母が電話口で「ごめん。ごめん。」と謝る。
 「特別用はなかったのだけど、東京のコロナ感染が心配で、心配で…」
 (用が無いなら電話してくるな!)と言いたいところだが、ここは少し大人になって「大丈夫だよ、十分に気をつけているから。 それより過疎地のそちらこそ今コロナ感染が激増しているじゃないの?」
 母が「その通りで、いつまでも一歩も外出出来ずに不便で困っている…」と言うため、「何か必要なものがあれば送るよ。」と応えると、「特に無いからいい。 それよりも〇ちゃん(娘のこと)のことを十分に気をつけてあげて。」との返事だ。  (親子関係とは言えども、医学専門家の私に対するアドバイスとしては大いにズレてるなあ。)😖 と違和感を抱きつつも。 
 「貴方も施設長さんの指示に従って、気をつけて暮らすのよ。」と言うと、「ありがとう。」と言って、今回は特段私に喧嘩を売らずに素直に電話を切った。
 どうやらこの時の場合、私側から電話をかけ直したのが功を奏した様子だ。
 悪人も“少しの親切”で悪人気質が抜けるようだ。😷
 まあ要するに、“大した悪人ではない”のが実態ということを、私も分かっちゃいるが。
 “手のひらで転がせる”程度の我が実母の“悪人ぶり”を、今後は大目に見てやるか、との気分になった昨夜の電話だった。

 (以上、2020.08バックナンバーより一部を再掲載したもの。)



 さて、今年の9月に入って以降のことだ。(この話題、少し前にも当エッセイ集にて公開した気もするが。)
 夕方郷里の実母から電話が掛かってきて私に告げるには。
 「三叉神経痛の発作が始まって痛くてどうしようもない。手術をするから明日すぐに施設へ来て欲しい!」
 すぐさま私が応えて、「手術するって一体誰が言ったの?! 三叉神経痛の手術って大変な手術だよ。 90近い年寄りにそんな危険な手術をする訳がないよ!!  それよりも今はコロナ禍で特に東京都には都外移動禁止令が出されていて身動きが取れない状況だよ。こんな中、都会人が航空便で過疎地へなど行ったものならば地元で袋叩きに遭うし。 第一、この私とて我が身を守りたいのが本音だよ。とにかく明日は行けないから、今一度施設付属病院の医師と話し合いなさい!」
 その後幾度も実母と電話のやりとりをしたのだが。
 結果としては、病院の誰一人として実母に“手術をする”などと一言も告げた訳では無く、その後痛み止めの漢方薬を処方され、実母曰くそれが効いているとのことで一件落着した。


 その郷里の実母から最近電話があったのは、10月以降のことだが。

 その用件とは、やはり秋以降もコロナ禍が続き施設から厳しい外出禁止令が出されていて生活必需品が買いに行けなくて困惑している、とのことだった。

 我が夫婦が普段から支援している義母も同様の立場であるため、実母の訴えが十分理解可能だ。
 私応えて「必要なものを送るから、何でも言って。」  それに応えて実母曰く「秋冬もののニットセーターが一番欲しい。出来れば少し派手目なものがいい。」  これ、我が得意分野だ! 私自身が外出すると常にそれを求めて街を彷徨っている。 
 結果としては荷造りが面倒臭いが故に、ネット通販より良質の商品を2点、実母の施設宛に送った。

 な、何と、これが我が予想以上に実母に大好評!!
 本日先程の実母からの電話によると、とにかく実母は元気そうだ。
 随分と私が届けた商品が気に入った実母から、その後電話にての話が続く。


 そして最後に実母が電話口で言うには。
 「米国の孫のJくんが今秋大学院を修了し、いよいよNASAへ就職なのだが。 コロナ禍が収束すれば、日本のおばあちゃんに会いに日本に旅に出たい、との申し出があった。」
 
 これぞ、郷里の実母にとって最大のトピックスだろう!
 叔母の私までがその感激を十分に貰った気分だ。
 (米国の実姉には今後一生会いたくないが…)
 甥のJくんが日本を訪問するとなれば、叔母であるこの私も是非共初対面を果たしたいものだ!