原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「ニュートリノで探る宇宙と素粒子」

2020年10月09日 | 学問・研究
 (冒頭写真は、2015年ノーベル物理学賞受賞の梶田隆章氏著書 「ニュートリノで探る宇宙と素粒子」。)



 私が何故、冒頭の梶田隆章氏著「ニュートリノで探る宇宙と素粒子」と題する本を買い求めたのかと言うと。


 皆さんもご存じのように、現在日本学術会議が推薦した会員候補6人が菅首相より任命拒否を受けた事件で、国内が騒然となっている。

 この日本学術会議の現在の会長が、ノーベル物理学賞受賞者であり東大教授の梶田隆章氏だ。


 早速、昨日のネット報道より梶田氏談話等の情報を以下に引用しよう。

 日本学術会議の梶田隆章会長は8日、学術会議が推薦した6人の任命を政府が再び拒否する考えを示したことについて「(学術会議で)これから議論したい」と話した。政府の総合科学技術・イノベーション会議の有識者議員懇談会に初出席した後に記者団に答えた。
 梶田氏は、自民党が学術会議のあり方を見直す動きについては「どういう方向かよく分からない。今後の動きを見ていきたい」と述べた。
 学術会議を巡っては、推薦した新会員候補者の一部を政府が任命拒否した問題が発覚。学術会議側が3日、内閣府に理由の説明と速やかな任命を求める要望書を送付した。梶田氏は1日に山極寿一・前学術会議会長の後任に選出された。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)



 ノーベル賞受賞者であられる梶田氏に関して、情報筋によれば。

 子どもの頃から本を読むことを愛好されていたようだ。
 大学時代に物理学を専攻されたが、とにかく“実験熱心”で暇さえあれば実験に励んでおられたらしい。

 未だ61歳の若さのため、今後まだまだ現役で研究に没頭し続ける世代であろう。
 にもかかわらずノーベル賞を受賞されているがばかりに(?)、当該学術会議会長に任命されこんな予期せぬ“くだらない事件”に巻き込まれてしまい、何とも気の毒な思いだ。😩 

 そんな梶田氏の不運をせめても私なりの手段で共有させて頂きたく思い、梶田氏著書を読み解こうと目指したとのいきさつだ。😙 


 本日は、この著書の書き出し部分をほんの少しだけ紹介しよう。
 (参考だが、この著書至って読みやすい。 梶田さんが読者に優しく語りかけて下さるがごとくの表現形式となっている。)


 ニュートリノ?
 ニュートリノは電子などと同じく「素粒子」の仲間です。
 素粒子は大きく分けて、「物質のもとになっている仲間」「力を伝える仲間」それから「素粒子に質量を与える仲間」があります。 2012年に話題になった「ヒッグス粒子」は最後の分類です。
 ニュートリノは大雑把に言うと、「電子から電荷と重さをはぎとった」ようなものですが、電子と違って、私たちの身体のような「物質」をつくる粒子ではありません。 私たちの身の回りにあるあらゆる物質の原子は、電子と陽子と中性子で成り立っていますが、ニュートリノはそのような種類の粒子ではありません。 「物質のもとになっている素粒子」の仲間です。


 本日はこの辺でやめておこう。
 また、追々に梶田氏の著書内容を紹介します。