原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

履歴書から「性別欄」を無くす傾向に賛同!

2020年10月01日 | 仕事・就職
 (冒頭写真は、我が履歴書ならず医学分野の「職務経歴書」より一部を転載したもの。)


 私が一番最後に(パソコン版の)履歴書を提出したのは、今から10年前2010.09のことだったようだ。
 その履歴書控えを発見したのだが、あまりにも個人情報満載のためここでの公開は控えることこととして。

 その替わりに、我が医学経験に関する「職務経歴書」を冒頭に公開させていただいた。
 随分と業務の詳細まで記述しているが、医学等々科学分野の就業に於いてはこれ程の詳細を記述せずして、就業後即戦力としての業務履行能力に関する判断が不能だから故だ。 これらの業務を採用初日から大抵は一人で研究室にこもり、実験マニュアルに従い実施することとなる。
 私の「職務経歴書」はこれ以外に「教育分野」版、おまけとして「税理士試験関連」版も存在する。



 昨日公開本エッセイ集のテーマは、「トランスジェンダーの就活」だった。

 タイムリーに、本日のネット情報内に冒頭表題の記事を発見した。

 「日本の履歴書は“偏見”だらけ?見直すべきは「性別欄」だけじゃなかった」と題するネット情報の一部を、以下に引用しよう。


  「性別欄を履歴書からなくして」――。
 1万筆を超える署名と要望を受け、JIS規格の様式例から性別欄のある「履歴書」が丸ごと削除された。大手文具メーカー「コクヨ」は、性別欄のない履歴書を今後発売する方針と報じられている。
 こうした動きを「大きな前進」と歓迎する声がある一方で、ネット上には「採用時に性別を把握することは企業にとって必要」などと消極的な受け止めや、「顔写真や年齢も要らない」といった意見も上がっている。
 厚生労働省は、ハフポスト日本版の取材に対し、従来のJIS規格の様式例に替わる新たな記載例の作成を検討していることを明らかにした。日本の「履歴書」の主流が、大きく変わる転換点にある。
誰も不利益を受けない履歴書の形は?性別欄も顔写真もなくした企業に、デメリットはあった?専門家や、履歴書の「改革」に取り組む先進企業に尋ねた。
  「性別欄なし」をスタンダードに
 性別欄の削除を後押ししたのは、トランスジェンダー当事者や支援者らによる呼び掛けだ。賛同の声がネット上で広がり、1万筆を超える署名が集まった。
 署名活動のサポートに当たった人物は、「トランスジェンダー当事者のうち、戸籍上の性と異なる性で生活している人が採用時の書類で性別を書くことを強いられたり、内定が出た後に企業側から嫌がらせを受けたりする問題がありました。性別欄が履歴書からなくなることで、これらの問題が起きにくくなることの意義は大きいです」と語る。
 一方で、性別欄がない履歴書が発売されることには「使う人が限られているのでは、あまり意味がない」と指摘する。「採用に関係のない性別情報を当たり前のように尋ねてきたこと自体がどうなの?ということが問われています。単に性別欄のない商品が作られるだけでなく、性別欄がない履歴書がスタンダードになるべきです」
  「無意識の偏見」は、ほぼ全ての人にある
 性別欄がなくなることで影響を受けるのは、トランスジェンダー当事者だけなのか?
「性別欄をなくすことは、採用段階の『男女格差』を軽減することにつながります」。フェリス女学院大の潮村公弘教授(社会心理学)は、こう強調する。
潮村教授はその理由に、「ほぼ全ての人が、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を持っている」ことを挙げる。
 「私たちは生まれてから、例えば親や近所の人など身近な人たちの価値観、振る舞い、メディアからの情報といった社会環境の影響を受けて、全ての人の心の中に“社会の縮図”を自然と形成していきます」
「こうした『社会化』の過程で身につけた無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)は、人を評価する場合にも当然はたらきます。本来、採否の判断に不必要であるはずの性別情報を履歴書からなくすことで、各々が持つ性別に対するアンコンシャス・バイアスに判断を左右されるリスクは低くなります」

 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)



 我が「履歴書」及び「職務経歴書」に関する話題に戻すが。

 ご覧のように、ワープロが普及した頃から市販の履歴書・職務経歴書は一切使用せず、自らが記載項目を考え、すべてをキーボード入力に切り替えた。(そうしない事には記載事項が多大な私の場合、市販のフォーマットでは到底書き切れない。)

 今見直すと、「性別」欄は無い。
 私のように「医学」「教育」等々専門性が高い職業の場合、男女を明記する必要性が無いと判断したが故だ。
 まさにその通りで、就職面談では“経験業務内容の詳細確認”こそが肝心要となる。 採用する人材としてその業がこなせる事が最大・最低限の基準であり、それが満たされていれば採用間違いなしとも言えよう。 (面接中の態度が極度に悪い事例などは、採用側も判断に苦慮するのであろうが…)😵 


 上記ネット情報によると。

 大手文具メーカー「コクヨ」は、性別欄のない履歴書を今後発売する方針と報じられている。
 素晴らしい決断ではないか!!

 職業によっては、今尚「男性」「女性」を区別せざるを得ない分野もあろうが。

 『社会化』の過程で身につけた無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)は、人を評価する場合にも当然はたらきます。本来、採否の判断に不必要であるはずの性別情報を履歴書からなくすことで、各々が持つ性別に対するアンコンシャス・バイアスに判断を左右されるリスクは低くなります。 
 との上記ネット情報内文章通り。

 敢えて市販の履歴書から「性別欄」を無くすとの先攻手段こそが、世の「男女区別意識」の改革に果たす役割が多大と評価したい。


 p.s.
 途中大文字表記となっていますが、これはgoo画面文字入力上の問題であり、我が意図ではございません。