原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

娘の大学受験、こちらはかなり “茨の道” だったかな??

2022年09月04日 | 教育・学校
 昨日は、娘の中学受験に関するエッセイを公開したが。


 そうなると、次は必然的に「大学受験」をテーマにするべきか??

 何分、我が娘の場合は中高一貫私学へ進学したため、高校受験はパスできた。

 そうだとして、それはそれで難題も抱えたものだ。


 我が娘の場合、中学生時点で「美術系大学」への進学希望があったため、当初はその方向で親の私も動いていた。

 とは言えども何事も“不確実性”を念頭に置いておかないことには、どんな落とし穴があるか予想がつかないものだ。
 いずれの方向へ進むにせよ、“石橋を叩く”行動を採らねば、との覚悟はこの私には常にあった。

 昨日の“中学受験版”にても記述したが。
 我が娘が進学した私立中高一貫校は、「大学推薦入試制度」の利用が可能だった。
 それを利用するためには、いくつかの関門がある。
 例えば、高3当初の推薦入試申し込み時点に於いて、教科評定平均5点満点の4.2以上(これは入試を受ける大学・学科により異なるが、最低でも3.6以上だったかな?)、「英検準2級」「漢検準2級」以上合格、高校欠席日数何日以内、その他にも本人の健康状態に関する評定もあっただろうか??)

 とにかくこれら“数値”を完璧にクリアしていなければ、推薦入試の“箸にも棒にも掛からない”ことは念頭に置いておくべきであろう。


 そこで、私は娘中学生時代から娘に対してその対策を採った。
 まずは、「英検準2級」「漢検準2級」以上合格だが。 (参考だが、我が娘は中学生以降は学科に関しては一切塾や予備校の世話にならず、高校教師経験のあるこの私がすべてその指導を担当した。
 (更に参考だが、娘は「数検」も中学生時代に3級を取得している。これも元々理系の私が指導した。)

 私の場合、時代背景的に「漢検」は今までただの一度も経験していないのだが。
 娘の場合は「3級」から受験し始めただろうか。 割と得意の様子で、中学生時点で「漢検準2級」合格をクリアしてくれた。

 「英検」に関しては、この私も「英検2級」を取得している。
 私がこれを取得したのは、30歳を過ぎてからの事だ。 2度目の大学受験にて頑張った英語力を形に残したく考え受験したら、合格した。
 この資格に関しては、様々な場面で履歴書欄に記入する機会が多い。 私の場合は医学関連資格が多い中、この履歴記述をしておくと結構重宝されたりもする。

 娘の場合は「漢検準2級」を取得するのは早かったが、「英検準2級」資格取得は高校まで持ち越した。 それでも、大学推薦制度利用までには余裕で間に合った。


 そんな娘の当初の進路は、やはり「美大受験」だった。
 そのため高1から美大予備校へ通わせ、夜間はそこでデッサン等々を頑張った。
 ところが高2の終わり頃になって、娘が母の私に涙ながらに訴えるには。
 「デッサンがどうしてもできない… もう金輪際美大受験はやめたい…」
 我が子は決して我がままでも気移りしやすい人種でもない。 それは、一貫して娘のサリバン母を勤めて来たこの私が一番よく知っている。

 時は、高2の終わりだ!
 これは、進路変更を急がなくては!!

 そう考えた私は娘に対し、「貴方の思いはよく分かった。進路変更をしよう! 今ならまだ大学「公募制推薦制度」の利用が間に合う。 泣いている場合ではなくて、今から早速、高校から配布されている『公募制推薦資料』を2人で見よう。」

 そうこうして、その夜のうちに2人で公募制推薦大学学部を決定した。
 そして娘に告げた。 「次回の高校での親子面談時に、某大学某学科の公募制推薦制度を利用したい旨は母の私が担任に告げる。 私の調査では貴方はその条件をすべて満たしている故に、それに反対される筋合いは無い。 貴方は安心して今まで通りに勉強に励みなさい。 学校の出席状況に関しては高3も含まれる故に、今後も健康に留意して学校は出来る限り欠席しないように。」

 その後、学校からも娘の希望大学学部の「公募制推薦」が認可され、秋になって娘はその受験に向かう事となった。

 受験科目は、「小論文」と「面接」。 それも、サリバン母の私が徹底指導した。
 小論文に関しては娘はテーマの的は外さないのだが、文字数がどうしても不足してしまうのを、受験前日の夜に至るまでサリバン母が指導した。


 当日「公募制推薦入試」を終えて帰宅した娘の表情が明るかった。
 寡黙な娘が元々得意ではない「面談」に於いても、ラッキーにも娘の高2までの「夜間美大予備校通い」履歴を大いにプラス評価してくれる教授が面接官にいた模様だ。


 これは、いけてるかな!?!
 と思った母と娘の手元に、数日後「大学公募制推薦・合格」通知が届いた!