原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

環境演説少女グレタさん、この子の親は一体何を考えているんだ?!

2019年10月11日 | 時事論評

 

 “こまっしゃくれ”。  この言葉、まさにグレタさんの代名詞のごとくだ。

 この少女は、先だっての国際環境会議にて演説を行ったことで世にその名を轟かせ、今や「ノーベル平和賞」候補とささやかれるまでの存在となっているようだが…

 実はこの原左都子は、当初この少女の映像をメディアで見た時から、世間が騒ぐ程には肯定的に捉えていない。

 それよりも、我が一番の感想は。 表題のごとく、この年端も行かない少女の親は一体何を考えて、この子を世の“見世物”に仕立てているんだ!?? でしかなかった。

 確かに「弁は立つ」のかもしれない。 舞台度胸の程も、まるでプロ並みに出来上がっている。 ただ、やはり“子供だ。 一旦感情的になるとそれを自己コントロール出来ず、その感情をあらわに出す。 「大人は何を考えているんだ!」と怒るが、当然ながら大人とてグレタさんの考えと同じ人間は多いことだろう。 にもかかわらず、最初から大人を敵に回すとのストーリーは、まさに自分が“子供であることを売り物に利用”した演技にも映る。

 この子の親こそ、どうしたんだ? 16歳と言えば、未だ子供だ。 親権者が責任をもって教育・指導を成すべき段階だろう。 こんな派手な行動をさせるよりも、今後の更なる勉学に向けて下積みさせる時期だろうに。 「環境問題」を語りたいのならば、近い将来その学問に励み少しでも専門力を身に付けて後に、論文にでもまとめて世に発表するとの手段の方が、よほど真剣に世に受け入れられるのではなかろうか?

 

 等々と思いつつ、グレタさんに関するウィキペディア情報を紐解いてみた。

 以下に、その情報の一部を引用しよう。

 グレタ・トゥーンベリは、2003年1月3日ストックホルム生まれ。オペラ歌手と俳優 の娘である。 彼女の父方の祖父は俳優兼監督のオロフ・トゥーンベリである。

 トゥーンベリは、彼女が8歳の2011年に気候変動について初めて聞いたと言っているが、なぜ気候変動への対策がほとんど行われていないのか理解できなかった。 3年後、彼女は落ち込んで無気力になり、会話と食事をやめ、最終的にアスペルガー症候群 、強迫性障害等と診断された。その診断は「以前は私を制限していた」ことを認めながら、彼女はアスペルガーを病気とは見なさず、代わりに「スーパーパワー」と呼んでいる。

 2018年後半に、トゥーンベリは学校での気候変動のストライキとスピーチを開始し、彼女は国際的に認められた気候変動活動家になった 。彼女の父親は彼女が学校欠席が好きではないが、「(私たちは)彼女が立ち向かうのを望んでいることを尊重する。彼女は家に座って非常に不幸になるか、抗議して幸せになるかどちらかである。」と言っている。トゥーンベリは、彼女の教師が、彼女が主張をするために、彼女のクラスの欠席についての彼らの見解で分かれていると言いっている。「人々は私がやっていることは良いと思うが、教師は私がやめるべきだと言う。」と彼女は言っている。

 2019年8月、トゥーンベリは英国のプリマスから米国のニューヨークまで、ソーラーパネルと水中タービンを備えた60フィートのレーシングヨットで航海して大西洋を渡った。この旅行は、排出量を削減することの重要性に関してトゥーンベリが宣言した信念のデモンストレーションとしてカーボンニュートラルな大西洋横断として発表された。 航海は2019年8月14日から28日まで15日間続いた。アメリカ大陸にいる間、トゥーンベリはニューヨーク市での国連気候変動サミットに出席し、12月にはチリのサンティアゴで開催されるCOP 25 気候変動会議に出席する。

 2018年5月、トゥーンベリはスウェーデンの新聞開催した気候変動エッセイ大会で優勝した。その一節において、彼女は「私は安心したい。私たちが人類史上最大の危機にあることを知っているのに、どうして安心できますか?」と書いている。この新聞が彼女の記事を発表した後、彼女は気候変動について何かをすることに興味のあるFossil Free DalslandのBo Thorenから連絡を受けた。トゥーンベリはいくつかの会議に出席し、そのうちの1つで、Thorenは学生が気候変動のためにストライキをすることもできると提案した。トゥーンベリは他の若者を巻き込んで説得しようとしたが、「誰も全然興味を持たなかった」ので、結局、彼女は自分でストライキを進めることにした。

 2018年8月20日に、9年生を始めたばかりのトゥーンベリは、9月9日の2018年スウェーデン総選挙まで学校に出席しないことにした。彼女の抗議は、少なくとも262年ぶりのスウェーデンの最も暑い夏の猛暑と山火事の後に始まった。彼女の要求は、スウェーデン政府がパリ協定に従って二酸化炭素排出量を削減することであり、彼女は学校の時間中に3週間、毎日Skolstrejkförklimatet (気候変動のための学校のストライキ)でスウェーデン議会外に座って抗議した。彼女はまた、「あなたの大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている」と述べたリーフレットを配った。

 トゥーンベリは、彼女の懸念を強調するために画像的な例えを使用し、ビジネスと政治の指導者に率直に語り、しばしば彼らの行動の欠如について彼らを叱咤している。たとえば、彼女はダボスの著名なビジネスおよび政治指導者のパネルに、「今日ここにいるあなたの多くは、その人々のグループに属していると思います。」と語っている。 2018年10月のロンドンで彼女は、「私たちはこれまで危機として扱われたことのない、今までに差し迫った前例のない危機に直面しており、指導者達は子供のように振る舞っている。」と述べている。 更に、パリ協定の一環として地球温暖化を1.5°Cに制限するためにさまざまな政府が採用した戦略は不十分であり、温室効果ガス排出曲線は2020年までに急激に低下し始める必要があると指摘している。2019年1月、彼女は英国議会に、英国は「排出量を減らす」という観点から話すことをやめ、「排出を無くす」という観点から考え始める必要があると語った。 2019年2月、彼女は欧州経済社会評議会において 、EUは2030年までにCO2排出量をパリで設定した40%の目標の2倍である80%削減しなければならないと述べた 

 (以上、ウィキペディアより、グレタさんに関する情報のごく一部を引用したもの。)


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 上記ウィキペディア情報を斜め読みすると、まあ要するにグレタさんは豊かな恵まれた家庭に育ったことには間違いなさそうだ。 そして、両親がオペラ歌手に俳優。 あの“舞台度胸”はそんな環境下に育った故であろうし、血も引いていることでもあろう。

 医学関係者でもある私として興味深いのは、アスペルガー症候群に強迫性障害… 。 やはりこの特質こそが、現在のグレタさんの行動を決定付けているような気もする。 通常の子ども(誤解を招く表現であることをお詫びするが。)の場合、いくら環境問題に興味を持ったと言えども、ここまでの偏向行動力(これも失礼な言い方だが)を発揮できなかったのではあるまいか。

 表題の結論としては、グレタさんが抱えるアスペルガー症候群や強迫性障害等を鑑みると、「親は何を考えているのか!」と一蹴するのは困難な気もしてきた。 もしかしたら、これぞグレタさんの“生きる道”であるのかもしれない、とも思えて来る。

 それにしても、グレタさんに「ノーベル平和賞」???  それはちょっと違うんじゃないか?、というのが我が結論でもある。

 

 (文字の大きさが大小と不安定であるのは、おそらく我がパソコンが不調である故かと推測し、お詫び申し上げます。)