水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

思いようユーモア短編集 (66)気分

2021年01月06日 00時00分00秒 | #小説
 気分といっても、直接、辛(つら)く感じる場合と、そうでなく何となく感じる場合に分かれる。前者は外部の影響で感じさせられるもので、後者は何事もないのに、ただ何となく自身で感じるものである。両者の間には直接、間接の違いがある訳だ。風邪(かぜ)をひいて気分が悪い・・となれば後者の方で、自分自身の気分だ。他人に陰口(かげぐち)を叩(たた)かれ、気分が悪い・・のは前者の部類になる。こんな駄文を読んで気分が悪くなった! と言われれば、気分を損(そこ)ねてどうもすいません…と謝(あやま)る他はない。^^;
 とある日の朝である。蝦蟇口(がまぐち)はいつものように起きると、ふと、窓に映(うつ)る空を見上げた。空は一面、晴れ渡り、オッ! いい天気だっ! と、蝦蟇口は一瞬のうちに気分がよくなった。そしてその日の予定は気分よく軽く熟(こな)せ、蝦蟇口の気分は益々(ますます)よくなった。そしてその日も終わり、次の日の朝となった。残念ながら、その日は生憎(あいにく)の曇り空だった。チェッ! 雲りかよっ! と、蝦蟇口の気分は一瞬のうちに悪くなった。その日やる予定もあったが、どうも気分が乗らず、その日はやめることにした。昼過ぎになり、曇っていた空が一転して晴れ渡り、変化した。んっ!? 晴れてきたか… と、蝦蟇口は予定していた雑事を、ふたたびやり始めた。
 このように、気分は環境の変化で思いようも変化するのである。むろん、環境の変化など関係ない方も多々、おられます。^^

                      

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