11月4日(木曜日)
昔、天智天皇が滋賀県近江八幡市の方へ行幸されたとき、8人の子をもうけた健康そうな老夫婦に出会った。「何故長寿なのか」と尋ねたところ、「この土地に生る珍しい果物を毎秋に食するのが無病長寿の秘訣です」と答え、だ円形の赤い実を差し出したそうな。その実を口にした天智天皇は「むべなるかな」(なるほどもっともなことである)と得心したといい、その後献上品となり、以後この果実をムベ(郁子)と呼ぶようになったと言い伝えのある”ムベ”が赤紫色に色付いてきた。
我が家の畑の柵には、このムベが例年30個ほど実を付けるが今年は少ない。
4月の中旬には、こんな綺麗な白い花が咲く。
お寺の和尚さんは通りすがりに、「ムベですな」と声をかけ良く知っていた。
畑の隣の奥さんも私がこれはアケビではなく、ムベと教えてからは忘れないで覚えている。その奥さんから、「知り合いの方が、このムベを生けたいので欲しいと言っているので、もらえんやろか?」と聞かれた。「どうぞどうぞ、勝手に切って持って行ってください」と返事をした。
本日我が家の掃除に、はるばる京都市内から愛妻の高校時代の同級生がやってきた。玄関に生けているムベを見て、「私も生ける、頂戴!」と言って持ち帰りになった。
食べるにはもう少し熟してからかな?
【参 考】
ムベ(郁子)
・アケビ科 ムベ属 常緑つる性低木本
・学名:Stauntonia hexaphylla
・別名:トキワアケビ
・英名:Japanese staunton vine
・原産地:日本(本州、関東地方以南)、朝鮮半島南部、中国
・花期:4~6月
・果実期:11月
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