4月29日(金曜日) (祝日:昭和の日)
庭のヤマブキが咲いてきた。我が家には白色の一重のヤマブキが咲く。
白色のヤマブキの花は、よそではまだ見たことがない。見たことのある人、手を挙げて!
誰もおりませんか。
ヤマブキの花見をするならば、家から車で15分の所に行けば良い。天気はグッド。レッゴー!
先日まで井手町の玉川の堤には桜が咲いていたが、今度は主役はヤマブキだ。
玉川の両岸の600~700mにヤマブキが咲き乱れ、まるで小判を見ているように黄金色が眩い。
ヤマブキには花弁が八重と一重がある。
八重には実はならないが、一重は結実する。どちらも美しい。
堤の桜の木には、ここに訪れた方がヤマブキを詠んだ札がぶら下がっている。
08年、環境省の「平安の名水百選」のをきっかけに、町商工会など8団体でつくる「玉川の名水を守る会」が2年がかりで約5000株を植樹。現在では同町が整備した分も合わせて約1万2000株に増えているそうだ。
ここのヤマブキには歴史がある。奈良時代に橘諸兄(たちばな の もろえ)がこの地にヤマブキを植えたのが始まりと言われ、数多くの歌に詠まれている。
・小野小町の歌で「色も香も 懐かしきかな 蛙(かわず)鳴く 井手のわたりの 山吹の花」があり、井出の里が、蛙と山吹で有名だったことを伺わせる。
・新古今和歌集 159 藤原俊成 「駒とめて なほ水飼はむ山吹の 花の露添ふ井出の玉川」
乗って来た馬を止めて、もっと水を飲ませてやろう。山吹の花の露がこぼれ加わる井出の玉川。