「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

先週のノミ虫野郎(デュラララ!!19話感想)

2010-05-26 23:33:06 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。



今回のナレーション担当は、セルティの天敵・交機の葛原さん役の藤原啓治さんでしたが、本編の出番はないため(そして葛原さんの立場でしゃべっているわけでもないので)クレジット表記は「ナレーター」でした。2話の沢城さんと同じですね。


部屋にいる杏里ちゃん。一人、思いつめている。
「(何とかしなければ…。
身の内に一振りの妖刀を宿す少女は思う。
何とかしなければ。
額縁を通して世界を見てきた少女は思う。
…しかし。)」

画面が切り替わる。自室のベッドに横になり、天井を見上げている紀田くん。
「(額縁を超えて彼女の世界を訪れてくれた少年は、すでに捕えられていた。
自らの過去という、重い頸木(くびき)に。」

テーブルの上のケータイが鳴り、その音から顔を背けるようにして体の方向を変える…。
…そしてカメラが切り替わって、映したその表情。
…何ともいえない顔をしている。真剣なようであり、無気力なようでもあり、…とにかくいつもの紀田くんからは想像もつかないような顔をしている。
「(…彼はもう、逃れられない。)」
過去に捕えられていることはわかっているのだろう、だけどその本当の重さは、自分ではわかっていないのかもしれない。自分が今、どんな顔をしているのかも、きっとわかっていない…。



辛い。
…正直、本当に見るのが辛いです。
どれくらい辛いかというと、もう一息でこのアニメを見るのをやめようと思うくらい。
でもこのまま見るのやめたら、ずっと寝覚めが悪くなりそう…だから最後まで見る…。
…人が作った物語を見ている以上、展開が自分の思うとおりにいかないからって怒ったりはしないけど…、けど、せめて、最後には「見てよかった」と思わせてくれよデュラララ…!頼むよ、ホント……!
何かシンクロしているかのようなアニマックスの再放送は今週があの6話。見終わったときに心から「ああおもしろかった!!」と思えた回。いや今でも展開自体はおもしろいはずなんですけどね…、紀田くんの心情を思うと泣けて泣けて仕方ないです。5話見返して泣き、17話と18話見返して泣き、また19話に戻ってきて泣いてる。…辛い。本当に辛い。辛すぎて感想もうまく書き出せない。…あと6回で本編は終わる。一度、もう早く終わってくれと思ってしまってそんな自分に愕然とした。
…でもよく思い返してみると、私は…そんな風に泣いたり身を切られるような思いをしたアニメの方が後々「すごく良かった」って思えてる…気がする。「プラネテス」も「フルーツバスケット」も「プリンセスチュチュ」も「ファンタジックチルドレン」も泣きながら見てた。…忘れちゃいけない、「遊戯王」もそうだ。でもそれらは全部、最後はそれなりに納得できる終わり方をしてくれているから「大好き」って言えるんだ。…辛いから、泣けるから好きなんじゃ絶対に絶対に、ない。
…このアニメが、自分にとって「ただのトラウマ」で終わりませんように。


今回は主に、前回ラストで杏里ちゃんが何故あの場にいたか、そしてどうなったか、ということがわかる回。
そして、イザヤさんが裏で暗躍するのはそりゃあウザイけど、こっちから見えるように暗躍されてもそれはそれでめちゃめちゃウザイ、ってことを実感する回です(……)。


・三人でいる時の紀田くんはやはりいい…(←泣きながら)。お花も似合うわぁ…。
・紀田くんの変化に敏感な杏里ちゃん。…入院した日の回想を見て、今更気づいたんだけど、…紀田くんはもしやこの件に折原臨也が関わっているって知らない…のか…!?いやもうそれはそれでいいような気もするし…知った時にどうなるかがむしろ恐ろしいんだけど…。
大体、「杏里ちゃんを傷つけた斬り裂き魔を倒す」って、杏里ちゃんが斬り裂き魔だと全然想像もしてない考えだし(まあそれはしゃーないけど…てか別に「斬り裂き魔」じゃないのか、罪歌の持ち主なだけで。杏里ちゃんごめん)、…でもあの一連の事件の犯人は杏里ちゃんではなく、春奈さんで…でも今はもう春奈さんは「斬り裂き魔」じゃない(そもそも目は覚めたのか?全然出てこないけど新羅はどうしてるの??)し…誰かを倒すなら、もうマジであの黒幕しかいないんだけど…。でも黒幕の名前を知ってるのは今のところ杏里ちゃんだけで…。
17話ラストの紀田くんの叫びはものすごく憎しみに満ち溢れていたから、過去の因縁もある折原臨也に向けられていると信じて疑わなかったんだけれど、…違うのか。でもそれはそれで…、今の紀田くんにとって(過去の事を全く加えないとしても)、杏里ちゃんがどれだけ大事な存在なのかがわかる。紀田くんが黄巾賊という場所に戻ったのは、…彼の言う「この街の闇」と戦うためだったのだろう。この街の闇に、帝人には近づいて欲しくないと言っていた紀田くん(←5話)、もちろん杏里ちゃんにも近づいて欲しくないだろう。近づいて戦えるのは…その力があるのは自分だけだと信じて、自分の意思で戻ってきた。
斬り裂き魔の正体はわからない、けどそれは必ず「この街の闇」と繋がっている。その確信があるから戻ってきた紀田くん。
…それが折原臨也ともどこかで繋がっているという確信も…あるのかもしれない。しずちゃんと同じ。「この街で起こる物騒な事件は必ず奴が裏で糸を引いている」って。

・その回想のシーンの、紀田くんの呆然とした表情、「杏里…、それ、どうして…。」というセリフ、「斬り裂き魔」という言葉を聞いた時の絶句ぶり…、杏里ちゃんから顔を背けて、行き場のない怒りをこらえようとする表情…どれもすばらしい。泣けます…。ていうかまだ始まって数分なのに泣きすぎて苦しいです助けて…。

・で、あの場所に戻ったきっかけはもちろん、この時に杏里ちゃんが巻き込まれたって偶然知ったからなんだろうけど…。よく考えなくても、紀田くんが決意して沙樹ちゃんに会いに行ったのはその前である(沙樹ちゃんのお見舞いに来て、杏里ちゃんの入院に気づいたんだろうし)。…それはどういう決意だったんだろう。前回言っていた通り「別れよう」と言うって決めた、ってことだったんだろうか。そして沙樹ちゃんは、紀田くんが黄巾賊に戻ったことを知っているんだろうか…。いや、紀田くんが言うわけないか…。


・甘楽が「黄巾賊は姿が見える分ダラーズより目立ってる」と発言するのは二回目です。はっきり覚えてなくて探すのがやや大変だったけど、13話でした。黄巾賊が増えたねって言われるたびに「ダラーズより」とかイチイチ名前出す甘楽マジウゼえ!!
・今回一番の衝撃が「罪歌さん」があのチャットに普通に参加したこと、でした……!最初は「ええええええええええ!?」ってなった。マジで。まあ見てるとわかるけど、セットンさんが招待したんですね。多分…その、「ボランティア活動」をする気があるなら、ここでのチャットにこの街の異変やら噂やらに詳しい奴がいるから見てみるといいよって誘ってあげたんですね…。「罪歌」って名前で過去に荒らしてた奴がいるからそれを利用することにして。田中太郎と甘楽にはセットンさんが事前に事情を説明してて今回が初参加で…あ、セルティのそれがまたヘタな嘘だったらかわいいな…。きっと甘楽はニッヤニヤしながら読んでたでしょうけど。うざっ!「それじゃ、しょうがないですよー」の言い方、うざっ!!
・で、そうなると田中太郎は杏里ちゃんだって気づいてないってことになるんですが、…なんか表情とか見てると気づいているかのような、ですよね…。でもそれはありえない。単に、「罪歌さん」がめちゃ控えめだから気持ちがわかるのかな。いい奴だな、帝人…。

・くそう…甘楽…!つーかウザヤ!!ずっと口の端上げながら文字入力してるのがムカついてムカついてたまらない…!!
・セットンさんの内緒モードでの発言、自首しても関係ないとか的確だなあ…と感心してたら、後半が超個人的な意見に(笑)。杏里ちゃんと交機が関わることなんて絶対ないよね!?
・甘楽アイツ、人の内緒モードも読んでるんじゃねーか!?…いや読んでなくてもわかるんでしょうね。くそう、悔しいなあ…!
・ううあああ、紀田くん…!…何気にくまのストラップかわいいな(←台無し)。


・えーっと時系列がわかんなくなってきた…。
杏里ちゃんが入院した日に紀田くんはその事実を知り、黄巾賊へ戻った。
退院した日、帝人と共に病院に来るが、メールで連絡が入り一人で先に帰ってしまう。二人は知らないけど、ダッシュで向かった先はパトカーもいっぱい来ていた…。先ほどのチャットも普通に考えればこの晩?
そして「一夫多妻だからな!」の時、杏里ちゃんは帝人に対して紀田くんの様子がおかしいことを口にする。その後杏里ちゃんは一人、「罪歌の子供達」を使って真実を知ろうと動き出す。で、アジトに乗り込む、つまり前回ラストもこの日。…この後の狩沢さんのセリフでわかるけど、街で黄巾賊による恐喝事件があったのは「ゆうべ」だった。……めちゃ忙しいな、杏里ちゃん。退院してすぐそんなに走って大丈夫か!?
・…てか、黄巾賊メンバー、どうしてそいつらが「ダラーズ」だってわかったんだよ…。動きでわかるんだろうか。紀田くんがD組の彼を、体育の授業を見ただけでメンバーだと当てたように…。そういや彼、久々出ましたね!名前が思い出せないけど!(ひでえ)
・あれっ…。ドタチン達4人組の前をゆっくり横切っている紀田くんは…何をしてらっしゃるのかしら…。走って…帰ってたんじゃ…あれ?
「うちのボスは紀田正臣です。」が唐突でちょっと笑ってしまった…。あなたは5話で紀田くんに絡んでた人ですね?「将軍」を初めて目にしたときの感想をお伺いしたいものですよ。それはともかく…罪歌の子供達って、元の人格には影響受けないのかな。でも、元の人格の記憶は持ってて、逆に操られてる時の記憶は残らなくて…スゲー便利だなオイ!

・杏里ちゃんが隠れてるシーン、ハラハラする…のに…罪歌うるせえ!!これを四六時中聞いてて平気とか、マジすごいな…。
「(誰も…傷つけたくない…!)」のとこ、泣いてしまった。「(自分が化け物だと、少年に知られてしまう。少女はその恐怖におののく。)」のナレーションと合わせて…泣ける…。そうだよね、罪歌を宿してはいても、人を傷つけるのを杏里ちゃんが望んでいるわけじゃない。「斬り裂き魔」とごっちゃに呼んでしまっていた自分に反省…。
・紀田くんだけが来たら助かるんじゃ…と一瞬思ったが、どうしたって周りの全員を納得させるのは難しいだろうし、セルティの登場はナイスタイミングと言わざるを得ない!でも杏里ちゃんのケータイが鳴った瞬間は血の気が引いたわ!!マナーモードにしておこうぜ!!
・セルティを…呼んでたのか…?いつ?あ、隠れてる間かな。
・ヘルメットが耳付き!女の子だからおそろいなんですね、わかります。しずちゃんの時はなかったもんなー。

・紀田くんが帝人達と一緒にいるところ、を、セルティがいつ見てたのか謎ですが、…まあ普通に街を走ってる時に見かけてたのかもね。
・馬になった!馬に!!あるぇ!?バイクって確か影じゃ…なかったんじゃ!?影なの!?
・紀田くんの呆然とした表情を見て、バレたかと思っちゃったよ…。杏里ちゃんだって。バレてないみたいで一安心。
・でも、事態は最悪の方向に……。斬り裂き魔はダラーズ、という憶測は黄巾賊の多数のメンバーの中で今、確信へと変わってしまった。それはもう、リーダーである紀田くんにも止められない…。


死神とも言われるデュラハンを目の前で見た。
誰かが死ぬのかもしれないと…紀田くんは、自分の周りの大事な人間を思い出す。
「蒼天已死」。三国志の中で黄巾賊が立ち上がったときの旗印。
空を見上げる紀田くん。
「確かに蒼くない…。ま、黄色くもないけどな。」
自嘲気味に一人つぶやく。雨に濡れながら。

…どうして、紀田くんはこんな所で、一人で立っているんだろう。
ここには紀田くんの心を安らげることができる者は誰もいない。一人だ。たった一人だ。
雨に濡れて、たった一人で、どうして。どうして……。
誰か、誰か……助けてあげて……!!

彼が「会いたい」と思った病院の少女は、
彼を助ける事ができるのだろうか?
「正臣は過去から逃げられないよ。今悩んでいるのだって、過去に絡んだ事なんでしょう?…逃げられないんなら、戦って倒しちゃえばいいじゃん。」
その言葉は彼を救わない。どうしてそんなことを言うんだろう?
「沙樹と戦うなんて…できるわけねーって。」
そのセリフを聞きたいがための言葉なんだろうか。
…でも、仕方がないのかもしれない。
彼女はもう、彼を助けるほどの余裕はないのかもしれない。
彼女こそ、…助けが必要なのかもしれない。

彼の友人である少年は、いつこの事実に気づくのだろうか?
確実に近づいては、いる。
知った時、どうするのだろう?

彼が会いにいった男は、…今度はどんな言葉を、彼に渡すのだろうか?

誰が…
誰が救えるんだろう、彼を。
一人で戦って、一人で耐えて、一人で苦しむしかないんだろうか?
…そんなことないよね?
彼に大事な人がいるように、彼を大事に思う人もいる。
きっと助けてくれるよね?
紀田くん、ねえ、…大丈夫だよね?







・二回目の甘楽と田中太郎の内緒モード会話内のナレーションがすごい。
「(ダラーズを率いる少年は、黄巾賊とブルースクエアの忌まわしい抗争を知る。
その生贄となった少女が、親友のかつての恋人だとも知らぬまま。
そして語って聞かせるその男が、少女の心を支配し、親友に対して癒えぬ傷を刻印したとも知らぬまま。)」

知った時にどうするのか、ハラハラさせてくれますね。あと最後の一行でノミ虫野郎がどんだけえげつない事してるか実感できて死ぬほどムカムカさせてくれます!!
結局アイツは何が目的なんじゃ!今の動きはともかく、セルティの首を手に入れる前から、紀田くんをあんな風にした理由は何!?沙樹ちゃんを洗脳した理由は!?どんだけ年季入った計画なのこれ!それとも楽しいからやってるだけで、結構行き当たりばったりなのか!?どうであってももムカつくけどね!!
デュラララ!!って、物語として、最終的にどうなればいいんだろう…。黒幕を殺してハッピーエンドってのはないだろうから…他の街に追いやればいいのか?でも池袋の代わりに移動先が魔都になるだけのような気も…。奴を改心させるとか?うわっ、ありえねー!!

・帝人がこれからどう動くのかってことだよなあ…。これは次回以降を待つしかないけど。
・ブルースクエアが最後?に「ケンカを売っちゃいけない人にケンカを売った」って、それって誰のことなんだろう。てかウザヤじゃ…って感じ。甘楽さん珍しくタイプミスしてるし。
・だから来良学園の制服どないなってんじゃ!私服もOKになったんですか!?風紀委員が頑張りすぎたのか!?
・沙樹ちゃんの表情が怖いです。…てか、骨折で一年も入院ってあるの…?それだけ複雑な骨折なのか?…いやむしろ、骨折どころじゃなくて、もう歩けない…とか…?
・最後の紀田くんの真剣な表情……!ううっ……。



【今回のサムネ】
「彼はもう、逃れられない」のとこの紀田くんの顔。
もう…ほんとね、頼むよ…?最後には、笑ってくれよ…?

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2 Comments

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Unknown (ごんぎつね☆)
2010-05-29 07:15:25
はじめまして(・o・)
毎週楽しみに読ませてもらってます^^

いきなりなんですが
正臣が沙紀ちゃんに会いに行くようになったのは、杏里のお見舞いの後だったと思います
杏里がケガを負ってしまって、昔の正臣(=黄巾族)に戻ってしまい沙紀ちゃんに会いに行くようになった(それまでは会いに行ってなかった)のかと

今の話は観ていてもすごくきついですよね><
正臣を救えるのは黄巾族とかと何のしがらみもなく心を許せる帝人と杏里じゃないかと´・Д・`..
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はじめまして! (オペラ)
2010-05-30 02:22:31
いらっしゃいませ!
このような辺境の、ダラ長くてタイトルがすごい酷い感想文を読んでいただいてありがとうございます!
しかも楽しみにって…ありがとうございます嬉しすぎます!

おお、ご指摘ありがとうございます。
そうですよね、紀田くん…その流れの方が自然だと思うのですが、私の記憶が正しければ…14話で病室まで行っていた…ような…。その時にはまだ杏里ちゃんはケガをしていなかった…というか、斬り裂き魔の正体がわかっていなかったので、こちらが先かなあと思ったのですが、デュラララ!!って時間が行ったり来たりしているので自信はあまりないです(汗)。
ずっと後に「そういうことだったのか」ってわかることも多いですもんね…。だからこそおもしろいのですが!

きついですよね!本当に…。よかったです、同じ気持ちの方がいるとわかって…!
やっぱり紀田くんを救えるのはあの二人しかいないですよね!頼むから早く助けてあげて~!!って感じです…。

ここまで来たら最終回まで感想を書いていこうと思いますので、またよろしければおいでください♪最近はほぼ一週間遅れになってますが…。が、頑張ります!
これからも素で間違ってる時もあると思いますので、気になった所などあればまたご指摘いただければ嬉しいです。
コメントありがとうございました!
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