「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

先週のノミ虫野郎(デュラララ!!20話感想)

2010-06-02 16:02:01 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。


いやあ…もうさあ、毎週書いてるような気がするけど…なんだろうなあこの悲惨な展開!
すっかり紀田くんが主人公です。紀田くんの視点、紀田くんの行動を中心に話が進んでいる黄巾賊編です(…なんか「黄巾賊編」って響きがイマイチだな。もう「紀田くん編」でいいかな…)。
普通だったら大好きなキャラが主役扱いになったら嬉しくてたまらないはずなのに…なんでこんな辛いのか…!タイトルはいつでも変えてやる気満々なのに、どうしても「先週の紀田くん」にはできない。…辛すぎて。紀田くんが今、どれだけ辛い思いをしているか、ここに書くことで「ちゃんと形にしたくない」のです。それを改めて見るのが怖すぎるのです…。
今回とか…めっちゃ普通のシーンでも、見てるだけではらはらと涙が出てきます…。これさあ、私の人生最大のトラウマアニメ・SEED(SEED好きな人すみません毎度毎度…)の最後のあたり見てたときの症状と同じなんですけど…。どうしよう…。

大体前回の次回予告の時点で、狩沢さんとゆまっちがナレーション担当って知って「ああ、久々に癒しかも…!」とかちょっと期待してたのに全然違った…。むしろ二人がいつになく怖くて…普段とのギャップもあるから余計に前半のギスギスぶりには胃が痛くなったわ!
それがようやく終わったかと思えば、次に紀田くんが向かうのは…アイツのとこだし!
もー…胃が痛い…!




門田さんに聞いた、「ダラーズのボスを知っている人間」の携帯番号。
メモでもらったそれをケータイに入力した紀田くんは絶句する。
…表示されたのは、自分も良く知る男の名前だった。
しかし納得はできるだろう。奴は情報屋だ。知っていてもおかしくない…。
二度と関わりたくない男だ。
だけど、紀田くんはその番号に電話をかける。
…今は、斬り裂き魔を追わなければならないのだ。
ダラーズのボスは、そのための現在唯一で、…重要な手がかりなのだ。

「…懐かしい表情だね。昔の君の顔だ。中学生だったのに、その表情は大人そのものだった。その頃を懐かしみながら…俺はあえて君にこう挨拶しよう。……『おかえり』。」
ブチッ。(←真っ先にうちがキレる音)(えー)
ぃぃいぃムカつくううううううう!!!
「おかえり」の瞬間の顔、殴りたい!!ちょっと笑ってるような感じの言い方もムカつくし!!
聞きたい事はわかっている、と一人でペラペラしゃべってるウザヤ。うざいなあ、うざいなあ……!紀田くんよう我慢できるな!…と思ってたら。
一言も発さない紀田くんの、膝に置いた手が震えていて。
…泣きそうになった。


情報屋は怪我を負った杏里ちゃんの事を言い、沙樹ちゃんの名前を出す。これは一年前と同じ状況だと。
怒りに手を震わせながら、…でもまだ何も言わない紀田くんに、次にこう言う。
「君はこう思ってるんじゃないか?…自分は確かに沙樹の事が好きだったはずだ。だけど怖くて、彼女を助ける事ができなかった。自分の愛は偽りだったのか?彼女の体が目当てだったのだろうか。自分は自分が思ってるほどに、彼女の事が好きじゃなかったんじゃないか、…ってね。」
「やがてそれはむしろそうであって欲しいという願望に変わった。ならば本当に好きな子のためなら、自分は命を懸けて…戦えるはずだ。その試金石なんだろう?園原杏里って子は。」

…なるほど、この男は本当に人間の事を愛しているのだろう。
その心の動き全てを見抜き、自分が言葉にすることで相手に問題と直面させる。決して安易に逃がそうとはしない。死ぬほど歪んでいるが、対象を…人間という種を愛していなければこんなことはできないだろう。

今日、彼が少年にまた、突きつけた言葉。
…逃げられない過去を「嘘」にして逃げようとしている。
自分が自由になるために、…その自己満足のためだけに沙樹ちゃんを、杏里ちゃんを利用している。
そう、言っている。

逆上するかと思われたが、少年は冷静に言葉を返した。
「イザヤさんがそう思ってるなら、それでいいっすよ。それでも俺は、やり遂げたいだけなんです。」
意外そうに顔を上げ、聞き返す男。
「…斬り裂き魔への復讐?それとも、ダラーズの壊滅?」
「イザヤさんの答え次第じゃ、両方になります。」
真剣な表情。覚悟を決めた声。
その返事に満足した情報屋は、「…いい覚悟だねぇ。」と言った後に立ち上がる。
「…わかった。君が前に進むためだ。だから俺は喜んで、君に事実にして真実、そして、どうしようもない現実というものを教え込んであげよう。…本来この三つは異なる存在だが、時には同一になるという例だ。」

そして、男は口にする。
少年にとっての事実にして真実、どうしようもない現実「だけ」を。
「…ダラーズのボスは君の大事な大親友、竜ヶ峰帝人くんさ。もっとも、親友と思っているのは君だけかもしれないけどね。」


……このやろおおおおおおおおおお!!(←限界だった)
言いやがった!あっさり言いやがった!
なのにいらんことはきっちり言うし!最後の文いらんやろ!煽ってるだけやろ!むかつくううううううう!!!!!
…呆然としている紀田くんの表情……!ううっ……!!




「(うちらにとって、虚構の世界は現実と同じくらい大事な遊び場。虚構と現実は等価であって、…だから、現実が嫌いなわけじゃない。)」
というわけで今回のナレーション担当は狩沢さんとゆまっち。前半は狩沢さんが担当です。……でも正直、何言ってるのか最初は全然理解できなかった……。
「心頭滅却すれば、火もマタ冷タ~イ。」サイモンの口から、私の座右の銘の一つ(えー)が出てくるとは思わなかった!…なんかちょっと違うけど。
・紀田くんは、ダラーズのメンバーである門田さん達に、斬り裂き魔がダラーズの中にいないかを聞きにきた。…ここでようやく判明。5話で、ちゃんと門田さんたちはダラーズの話をしていたのね。わかる範囲・話せる範囲で紀田くんに話をしていたのね。黄巾賊の元リーダーだとよく知った上で。…ありがとう…。
・うあ…、紀田くん、ブルースクエアの元メンバーが自分とこにいるって知らずに、ダラーズにはいるかもしれないって思ってるのか…!仕方ないけど…えぐいなあ…!もちろん門田さん達も、元メンバーが黄巾賊に入ったなんて予想もしてないだろうよ…!
ゆまっち怖えええええええ!!一度目が大丈夫だったから安心してたのに、二度目の開眼がこんなに怖いとか!!
・一番理解できなかったのがこの後の狩沢さんの長セリフだった。「そんな過去はいくらでも妄想の産物として、別世界に追いやらせてもらうよ。」…怖いし、意味不明だし、なんかわからんけどスゲー冷たいよね!?今まで大好きだったこの二人を、あやうく嫌いになりそうだったけど…今回の最後のモノローグまで聞くと、…つまり彼らにとってブルースクエアのメンバーだった事は「逃げたい過去」であり、紀田くんが斬り裂き魔と戦うことで過去から逃げようとしているように、彼らは線を引くことで忘れよう・逃げようとしていると。「逃げる」って言葉はどうしてもネガティブな感じになってしまうけど、今をしっかり、明るく楽しく生きていくために彼らも戦い、努力しているんだと。そういう事なのね、たぶん。

・二人がやけに冷たい、って感じた第一印象は、間違ってなかったとこれを書きながら思った。特に6話と比べると顕著というか。…二人は基本的に自分本位で楽しい事優先だろうけど、カズターノのピンチにはあんなに頑張ってた。今、紀田くんに対してしてる事だって、…「紀田くんの言葉で(自分達はともかく)ドタチンが気分を害したから」やりかえそうとしたんだろう。仲間に対してはこんなに必死になるのに、敵ではないにしても…仲間ではない紀田くんに対してはすごく淡白。その差がめちゃはっきりしてる。でもそれが普通なのかもしれないから、そこを責めようとは思わないけど…隠そうともしないんだなあと。
・ゆまっちの行動については、本人が訂正したとおりなんでしょう。…それでさあ、気になってたんだけど…、18話でゆまっちが沙樹ちゃん助け出した時、車から降りて足を出した一歩目が…妙に不自然にぐにゃって曲がってた…んだよねえ。一瞬、足をやられた沙樹ちゃんが立ち上がったのかと思うくらい。気のせいかなと思ってたけど…もしかしてその、ブルースクエアが先にリンチされた時に…黄巾賊によって足をケガさせられてた、とかじゃないよね…!?…いやでもそれだったら、ドタチンが救出係にゆまっちを選ぶわけないか。うーん、でももしそうだったら、この怒りも納得できる…つーかマジ怖ええええ…。
「どんなに消そうとしても、てめえの関わった事からは逃げられねぇさ…。」ドタチンは、狩沢&ゆまっちペアとは違う考えのようです。紀田くんにも、帝人にも親身に接しているのは、彼なりの償いのつもりもあるのだろうか…。

「…だけど、今回は黄巾賊の仲間だけじゃないんですよ。黄巾賊とも、俺の過去とも関係のない、…大事な人が、襲われた。それが許せない…!」
「そりゃお前の…」
「そう、俺個人の問題なんです。それを解決するためにあいつらを、黄巾賊を言い訳に使っているだけなんです。」
もう…もうやだよおおおお。どうして、どうしてこんなにも孤独なんだろう…。友人を巻き込みたくない、友人を守りたいって想いが強すぎて、彼はどんどん孤独になっていく。自分だけが辛ければそれでいいと、本気で思ってるのかもしれない…。そんなわけ、ないのに…!
そんな紀田くんで遊ぶあのノミ虫野郎マジ許さねえ…!!

・店長すげえ…。
「つーーーん」がかわいい。私紀田くんしか見てないけど(えー)。
・えええええ!?ホラダを完全に忘れてる!?覚えててよー!そんな珍しい名字!
・一人になった紀田くんを励ましてくれる店長とサイモンのシーンがとても好き。「うまいっすね、これ…。」の表情と声がとても好き。紀田くん……!


「退屈だ…。何もやることがないというのは、実に退屈だ。」
「…殴っていい?」
どうぞどうぞ。
むしろ隠してあるアレと同じに首だけとかにしてやってください(←憎しみすぎ)。
・半年前に粟楠会で盗まれた拳銃をセルティが追ってたけど、まだ一丁見つかっていない…。話の途中で、電話。紀田くんから。波江さんの「…ハッタリ?」というセリフ、最初わけわかんなかったけど、紀田くんに対してハッタリをかましているということなのね。余裕あるフリもポーズなのか。しずちゃんの時といい…ホントよくわからんわ、この人。
・中二階って結構スペースあるんだなあ。…お疲れ様です波江さん!

・セットンさんって嘘がつけないんだな、基本的に。「アニメの話です。(笑)」には吹き出したわ!脚本家が総入れ替えってダメなんじゃそれ…。
・…「ところで」って言葉が大嫌いになりそうだ。アイツこの言葉の後でろくな事言った事ねえ!!
!?この人…今、左手のみで入力してる…!?結構速いのに!つか表情がムカつく…。


ああああああ癒しの来良三人組のシーンが緊張感あふれるものにいいいい!!もう、わかってないのは帝人だけ…。くそっ…あンの野郎おおおおおおお!!三人を弄びやがってえええええええ!!
・滝口くんの口からダラーズ・黄巾賊の名前が出て、考え込むような…困ったような顔をした帝人…の動作を見逃すまいとするかのような厳しい紀田くんの視線。もうやめてえええ…!胃が痛いよおおお…!
・紀田くんは帝人から距離を置こうとしている。真実を問い詰める事はしない。そぶりも見せない。…でも、気づいてないのだろうか、今までとの態度の差が激しすぎることを。杏里ちゃんだけでなく、帝人にも違和感を感じさせるほどになっている。…それだけいつも一緒だったんだ。この三人は。…紀田くんが必死に守ろうとしている場所、それを最初に壊すのは…誰?
・信じてたのに、裏切られたと、…やはり思うのだろうか。日常で見せていた顔は嘘だったのかと、言ってしまうのだろうか。…もう、もうやだよおおおお…!紀田くん…!

・前回の次回予告でひいっとなりつつも、きっと誰かが助けてくれると信じてた。セルティや、しずちゃんが通りかかって助けてくれると信じてた。…でも…誰も助けに来ず、滝口くんは黄巾賊のメンバーに襲われてしまう。ドタチンも言ってた、ツキはそんなに続かないって…。バットで殴られて、ぶらりと腕が下がるとこ…ショックだった。でもやられた滝口くん、そしてこれを知った時の紀田くんの心情を思えば、…ショックどころじゃない…!



翌日、校門の前にて。
「滝口がな……、黄巾賊にやられた。」
こ、声が……!
「…見舞い行ってくる。」
一人、背中を向けて行ってしまう紀田くん。


腹を、くくるって言ってたね。
どう…するんだろう…。
黄巾賊の中には、もう自分の言う事を全く聞かない奴らがいるって、わかったね。
どうするんだろう…。
病院に行くんだよね。お見舞いに。
…その後、どこへ帰るの?
もう紀田くんに、帰れる場所なんて、…ないの?

いやだよ…いやだよ、そんなの……!






【今回のサムネ】
驚きすぎて「ちょっと待て!」とか思わず丁寧語を忘れて立ち上がる紀田くんのシーン。
…いいのに、もう呼び捨てとかでも。タメ口でも。
この辺りのイザヤさんのしゃべり、本当に腹立ちます…。キイイイイイイ……!!

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