夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

美味し、美しく、北のまほろば冬の旅は・・。 ⑩ 第9章 『県立郷土館』、そして冬の五能線は・・。

2010-12-25 22:28:39 | 
          第9章  『県立郷土館』、そして冬の五能線は・・。

青森グランドホテルで朝食を終えた後、市内の路地に残り雪が見られ、歩道は根雪となり、
19日の日曜日の為か、主要道路以外は除雪されていなかったが、冬晴れとなり、
陽射しのある処では雪解けとなっていた・・。

こうした中、ホテルの前より『県立郷土館』までタクシーを利用した。

館内は、考古展示室、自然展示室、民俗展示室などが、
ゆったりとしたスペースで展示されていたが、
私は輝いた郷土の先人たちの展示室に好奇心があり、
それぞけの分野で業績を遺(のこ)された人の足跡を読みながら、
教示されることが多かった。

『県立郷土館』を辞した後、私達は青森駅を目指して、
根雪の歩道を注意しながら、冬晴れの中を歩いた・・。

駅に近づくと、新しくできた地場食材を買い求めことのできる『A-FACTORY』が、
数多くの人たちを見かけ、
青森駅発13時54分発の『リゾートしらかみ』に乗車するまで、
この『A-FACTORY』で過ごそうと私は家内に提案した。

館内は日曜日のせいか、地元にお住まいの家族、私達のような観光客で賑っていた・・。
確かに色々な青森県産の食材、食品があり、
昼食の代りに何かないかしら、と私達は探した・・。

私は餡子(あんこ)の餅を選定し、煎茶を探したのであるが見当たらず、ビールとし、
生まれて初めての組合わせに、我ながら苦笑した。
家内はアップルを焼いた菓子風のパンを頂きながら、コーヒーを飲んだりした。


この後、青森駅の在来線のプラットホームで、
秋田駅行きの『リゾートしらかみ』を待機していたのであるが、
入線してくる『リゾートしらかみ』を見て、私は嫌な予感をしたのである・・。
今年の5月に、秋田駅から不老不死温泉の最寄駅の『ウェスパ椿山』まで、
その後もウェスパ椿山駅から青森駅まで乗車して、まさに快適の体感をしたのであった。

この理由のひとつとして、座席のゆったりとした車内、広い車窓からの情景があったが、
JR東日本の秋田支社が運行している、この『リゾートしらかみ』の場合は、
トイレの横に小さな喫煙室があったのである。

最近ハイブリットの新型車両が登場し『青池』号と命名された、と何かのニュースで知っていたが、
これを機会に『ぶな』、『くまげら』号の両編成列車も、小さな喫煙室が廃止されるのではないか、
と私は危惧したのであるが、結果として的中したのである。

私は東海道・山陽新幹線に一部の車両には、喫煙室があるが、
昨今の嫌煙風潮に最適かしら、と愛煙家の私は思っているのである。

この『リゾートしらかみ』の運行として、せめての救いとして、
『弘前』、『川部』の両駅で6分、7分の待機時間があるので、私は『川部』駅のプラットホームで、
携帯灰皿を持ちながら、憩(いこ)いのひとときの煙草を喫ったりした。


『リゾートしらかみ』は、青森駅を発車して市街に出ると、積雪の情景の中で、
岩木山の雄大な景観が見え、リンゴの果樹園がまじかに見ながら田園の情景となった。
そして奥津軽と称せられる『五所川原』駅を過ぎて、まもなく海沿いの情景となり、
日本海の南下する。
そして海沿いの線を走りながら、海岸の美景が展開するのが、観光客として魅了されるひとつである。
私は秘かな願っていたことは、この時節として雪が舞い降る中の海岸線の情景、
或いは冬晴れの中、車窓から夕陽を見ながら、と期待していたのである。

結果として、どんよりとした曇り空の中を走破したが、『深浦』駅に近づく頃から、
雲の合間から落陽が観え、五分ぐらい私を含めの乗客は、歓声を上げたり、写真を撮ったり、
見惚(みと)れたりしていた。

この後、まもなくして宿泊する『不老不死温泉』の最寄駅のウェスパ椿山駅に、
夕暮れの16時47分に到着し、
私達は観光ホテルの待機して下さっているマイクロバスに乗車した。


                             《つづく》

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たがが『年賀状』、されど『年賀状』、私なりのささやかな深い思いは・・。

2010-12-25 09:10:49 | 時事【社会】
私は東京郊外の調布市に住む年金生活7年生の66歳の身であるが、
私達夫婦の共通趣味のひとつとして国内旅行であり、
過日の12月14日より、青森県の十和田湖の山奥にある蔦(つた)温泉に4泊、青森市内に1泊、
そして日本海の黄金崎の不老ふ死温泉に3泊し、8泊9日で訪れてきた・・。

このことについては、このサイトに於いて、
【 美味し、美しく、北のまほろば冬の旅は・・。】
と題して、帰宅後に綴りながら、連載として8回まで投稿しているが、
昨日は年賀状のことが気になっていたのである。

私の住む地域に於いて、元旦に配達できるのは、
遅くても25日に郵便ポストに投函して下さい、と何かのニュースで私は知っていた。

家内からの買物の依頼の合間、年賀状の文面、差出先の人などを思案して、
最小限として30通ばかり仕上げて、午後の3時半に投函したのであった。

このように慌ただしいことは、私はとっては稀(まれ)なことである・・。


平年の私の年賀状の思いは、このサイトにも投稿しているので、
あえて再掲載をする。

たとえば昨年の2009年12月20日に於いて、
【 たがが、されど『年賀状』に思いを寄せて・・。】
と題して、投稿している。

【・・
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であり、
ここ数日は冬めいた寒さとなり、朝の6時過ぎは1度、昼下がりは9度ばかり、
夜の6時は5度ぐらいであるが、冬晴れに恵まれた日々となっている。

ここ数日は、年賀状のことを少しは思案している。
郵政公社は15日の火曜日から、年賀状の受付を開始し、
元旦に配達を希望される方は、25日の金曜日まで投函をお願い致します、
とニュースで報じられていた・・。

私は年賀状は元旦に自宅の郵便受け入れ箱に入り、
居間の炬燵(こたつ)に入り、この方もお元気で過ごしている、と微笑みながら読むのが好きであるので、
私の方も新たなる2010(平成22)年の年賀状は25日の金曜日まで郵便ポストに投函しょうと、
固い決意をしている。

しかし、ぐうだらな私は、まだ一枚も書いていないのである。
卑屈で屈折のある私は、年賀状の文面にこだわり、つたないなりに思案しているのである。

こうした思いは、このサイトに於いて、
【 『年賀状』を発行しながら、そのお方を思い・・♪ 】
と題して、昨年の2008年12月14日に投稿している。

【・・
私はここ数日、年賀状の親族、親戚、知人、友人等に
数種類の文面を考えた結果、昼前後のひとときプリントした。

宛名のソフト『筆まめ』を愛用しているが、
葉書の表面をプリントしている時などは、そのお方のことを思ったりしていた。

わずか、その人、そのお方はたった1分前後であるが、
幼児、少年期にあの叔母さんにお世話になった・・、
中学時代の時の友に、あの時は助けられた・・
就職、結婚の人生の節目に、あの奥様に多大な暖かな言葉を頂いた・・
サラリーマンの時代にあの上司に、あの時のアドバイスがなければ・・
友のさりげない激励・・

このような人生のさまざまな瞬時の情景が甦(よみがえ)るのである。


私は年金生活の五年生であるが、
こうした折、私なりに拙(つたな)い人生を歩んできたが、
改めて多くの助けを頂き、今日を迎えることが出来ている、と実感したりしている。


そして、過日、私は【たとえ年賀状でも、創意工夫で認(したた)め・・♪】
と題して、
このサイトに投稿した綴りを読み返したりしていた・・。

【・・
私は年金生活の5年生の64歳の身であるが、年賀状を頂くのも、ひとつの楽しみとしている。

元旦の朝の10時頃に配達されるのが、毎年の慣(なら)わしとなっている。

そして、知人の近況などが付記されていると、
お元気でお過ごし・・と知り、安堵したりしているのである。

一番困るのは、定例型の挨拶文だけで記載されている場合である。

例えば、

 賀正
本年もよろしくお願い致します


  謹賀新年
輝かしい新年を迎えまして
皆様のご健康とご多幸を
心よりお祈り申し上げます

 
私はこうした年賀状を拝読すると、がっかりするのである。

たとえ年賀状の一通でも、少なくとも近況とか、
何か創意工夫が必要である、と思っているのである。


私は小学生の時、『習字』の授業は怠けていたので、毛筆で達筆は夢の世界であり、
『図画』の授業も不得意であったので、イラストで絵を描くのも駄目である。
或いは、デジカメでその人なりの心を込めた情景で表現すれば良いかしら、
と思ったりしたが技量がなく、断念しているのである。

やむえず、私なり散文で綴っているが、
独創性のある文体で、的確に近況の知らせを短い文章で表現しているが、
私は毎年、12月の中旬になると数日思案しているのである。

この近況の知らせを親族、親戚、知人、友人等に数種類書き分けているのである。
現役時代の頃は、上司、同僚なども当然として加わっていたので、
私なりに工夫した文面を作成している。

古人から、文は人なり、という至言があるので、
たった年賀状一枚と云えども、粗末にはできないのである。
・・】

このように私は少し気負って綴っていたが、
まだ私は人生のなかばで青臭いかしら、と微苦笑したりしている。
・・】

このような思いでいるので、私なりの思いを込めて、文面を思案しているが、
20日の日曜日を迎えているので、日中のひととき決断して、発行しょうかしら、
と眩(まばゆ)い朝の陽射しを受けながら、苦笑しているのである。
・・】

このように私は、一通の年賀状といえども、ささやかな深い思いを秘めているのである。


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美味し、美しく、北のまほろば冬の旅は・・。 ⑨ 第8章  『森林博物館』、『アスパム』、そして

2010-12-25 00:55:54 | 
          第8章  『森林博物館』、『アスパム』、そして炭火焼ホルモンで酒宴となり・・。

私達は『青森グランドホテル』にチエックインし、指定された部屋で小休憩をした後、
駅の向こう側にある市立の『森林博物館』に行こう、と話し合ったりした。

歩きだして、まもなく冷たい小雨が降り、10分後にはたどり着いたのであるが、
この『森林博物館』は、青森産のヒバをふんだんにつかわれた豪壮な木造二階建てあり、
各展示室もゆったりとし、展示品からも多々教示された。

特に『津軽森林鉄道』に関しては、
明治時代から津軽半島のヒバ材を伐採、輸送手段として森林鉄道が活躍され、
多くの地元の方たちが、これらに従事されて、
やがて青森県、そして国に貢献されている状況が克明に理解できる。

この博物館にあえて苦言を明記すれば、
一階にある一部屋の待合談話室に暖房があるだけで、
これ以外の各展示室は、外気と同じような寒さであった。


この後、家内も寒さを感じていたので、
少し暖かい処に、と云ったりし、私達はタクシーで青森県の新たに完成した観光物産展の『アスパム』に向った。
この『アスパム』は、三角風の独自な建物で、外観からも誰しもが解かりやすく、
展望フロアーからの眺めも良く、各フロアーはそれなりに創意工夫がある。

このように観て廻ったりすると、閉館時間となり、
私達は街中の中核にある新町に向かい歩きだした・・。

夕食の食事処を探していたのであるが、
蔦温泉旅館の4連泊で山里の幸、海の幸も美味しく頂いたのであるが、
この後の旅程として、日本海の海辺の『不老不死温泉』3連泊するので、
今年の5月に三連泊した時の体験からして、海の幸が圧倒的に多かったのである。

このように迷いながら、家内と街中の食事処の看板、ネオン・サインなどを見たりしていた時、
『炭火焼ホルモン たつや』と看板を見て、立ち止まったのである。
この料理だったならば、今後も重複はしないだろう、
と私は家内を誘ったら、同意したので入店した。

店内は広く、カンター席、そして5テーブルぐらいテーブル席が見えて、
この中のひとつのテーブルに、私達は席に着いた。

『こうした店・・30年ぶりぐらいかなぁ・・・』
と私は家内に云ったりしていた。
『わたし・・初めてだわ・・』
と家内はメニューの単品料理の数々を見たりしていた。
『このメニューの右側から・・ひととおり食べてみませんか・・』
と家内は私に云ったりした。

私達は、七輪風のコンロで網の上に、注文した数々の品をビールを呑みながら頂いたりした。

そして、左側のテーブルは3名の女性グループ、奥まったテーブルに2名の女性グループで、
お互いに楽しげに談笑しているので、
私は昨今の流行の『女子会』か、と思いながら、女性は元気で明るく前向きでいいよなぁ、
と心の中で思ったりしていた。

そして、私は少しは元気のでる特効薬として、メニューに掲載されている日本酒を注文した。
まもなく素焼きした茶碗に入った酒が、テーブルに置かれたので、
私は銘柄を訊(き)いたら、『じょぱら』と私には聴こえたのである。

家内も珍しい品の数々をビールを呑みながら、頂いたりしているので、
私も幾度も『じょぱら』をお代わりし、この品も美味しいねぇ、と盛んに食べたりしていた。

そして、少し酔いを感じながら、津軽弁は解からないが、
何となく私の性格が『じょぱら』に近いかしら、と思ったりした。


                                  《つづく》

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