goo blog サービス終了のお知らせ 

夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

光と風の中、夢の島のひとつは小笠原諸島の『父島』・・。 ⑩【2010.2.24.~3.7.】

2010-03-10 16:26:16 | 
        第10章  ふたたびホテルは活気となり

相変わらずホテルの客は私達夫婦だけで、朝食を終えた後、
散歩かわりに歩いて一キロ程近くにある『亜熱帯農業センター』に出かけたのである。

ゆるい登り道路の脇の歩道を歩き、少し汗をかいた頃に到着したのであるが、
人影もなく、桜の花、亜熱帯の植物を観賞したが、数多くの花の咲く時節の谷間であり、静寂な情景であった。

http://www.ogasawaramura.com/kankouspot/nogyo.htm
☆ 小笠原村観光協会 観光スボット 亜熱帯農業センター ☆

一時半ばかりセンター内を散策した後、ホテルの前にあるバス停の『扇浦海岸』までの下り道を歩き、
この後は村営バスで街の中心街に出たのである。

そして家内は、昼食は緬類を食べてたい、というので、素朴に食堂風の店に入った。
店内の一昔の看板が展示するように数多く見られた。
私は家内に懐かしい看板だね、と云いながら、その当時の思いで話をしたりした。
私はチキンのガーリック味を頂きながら、ビールの大瓶を2本を呑んだりした。
店を辞する時、『波食波食(ぱくぱく)』と店の看板があり、私は思わず微笑んだりした。

そして街中を歩き、家内は長袖のスポーティなシャツを買い求めたりした後、
私達は村営バスに乗り、ホテルに戻ったのは午後2時前であった。

そしてバルコニーで二見湾の情景を眺め、煙草を喫っていると、
『おがさわら丸』がゆったりと二見港に入港してきた。

『おがさわら丸』の定時入港は午前11時半であるが、
過日の津波により少なくとも10時間以上遅れて出航したので、
少しは挽回して4時間遅れの午後3時半に入港したのである。


そしてこの船に乗船してきた一部の人たちが、
ホテルの宿泊者となり、70歳前後の女性の4人グループ、50歳前半のご夫婦の二組、
70代のご夫妻、30代のご夫妻、そして女性の30代前半が宿泊者と加わり、
私達夫婦を含めて15名となり、
私達はレストランで隣席の人たちと穏やかに談笑したり、或いはロビー等で話したりしたのである。



                                   《つづく》


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光と風の中、夢の島のひとつは小笠原諸島の『父島』・・。 ⑨【2010.2.24.~3.7.】

2010-03-10 15:11:51 | 
        第9章  峻久な時を秘めたる無垢な南島

私は『ホエールウォッチング』の2回目の3月2日で、父島の西岸の彼方に南島に上陸したと記載したが、
たまたまこの日は、『おがさわら丸』が父島の二見港がなく、観光客は少ない日となっていた。

そして私が未知の南島に上陸したのであるが、優しい女性ガイドの説明を受けながら、
私達一行の10名のほかは人影も見当たらず、歩き出したのであるが、
私は島の無垢な情景の数々に圧倒されたのである。

http://www.ogasawaramura.com/kankouspot/minamijima.html
☆ 小笠原村観光協会 観光スボット 南島 ☆

この解説文の言葉をお借りすれば、
《・・
この南島は都の天然記念物に指定され、また、新東京百景の1つに選ばれた石灰岩でできた小笠原随一の景勝地。
世界的にも珍しい沈水カルスト地形の島でまぶしいほどの白い砂浜、
エメラルドグリーンの扇池、そして青く澄み切った空がとても美しい。
手つかずの自然以外何もない、別世界の時が流れているこの空間へ
・・》

大半の観光地の美麗な写真、解説には、一番良い時節にプロの方が撮る景観を掲載していることが、
殆どであるが、今回の南島の光景はまぎれなくこの写真以上に美しいのである。


しかしながら、私はこの後3月4日の三度目の『ホエールウォッチング』の時も南島を訪れたのであるが、
数多くの観光船のグループの人たちが上陸されて折、私は途中で断念した。
この秘めたる無垢な情景は、できうる限り少人数で歩き、
それぞれが心の留められれば、心の片隅に深く残る、と確かに教えられたのである。



                                   《つづく》


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光と風の中、夢の島のひとつは小笠原諸島の『父島』・・。 ⑧【2010.2.24.~3.7.】

2010-03-10 14:29:11 | 
        第8章  父島の内陸を散策すれば

3月1日の午前中は、昨日の2月28日の津波の襲来で避難しりしたせいが疲れを覚え、
ホテル内でのんびりと私達夫婦は過ごしたが、
『父島 ガイドマップ』を見たりしていた。

http://www.ogasawaramura.com/kankouspot/kankouspot.html
☆ 小笠原村観光協会 観光スポット ☆


そして、初心者向けの『森・山歩き』のツアーで島内の森を散策しょう、と私達はツアー先に連絡した。
島内は『おがさわら丸』が昨夜の未明に出航した後、観光客は閑散とした状況なので、
何とか連絡が取れて、特別に施行して下さる方に依頼したのである。

http://www.e-ogasawara.com/activity/shima.html
☆ ボニンブルーシマ ☆

私達の滞在しているホテルに自動車で12時半過ぎに来て下さり、
体力の衰えた夫婦のやさしい森の散策を、と私は40歳前後の方に依頼したりしたのであるが、
三言ばかり話し合っているうちに、私達はこのガイドのお方に魅了されてしまったのである。

そして父島の最北部にある三日月山の展望台より180度は超える広い海原を眺めたのである。
家内はガイドさんの指導で、双眼鏡を眺めながら、クジラが観えるわ、
と歓声を上げたりしていた。

この後、山道を走破し、長崎展望台、初寝展望台から切立った崖を眺めたり、父島の東岸の洋上を観たり、
いずれも道路から数百メートルを歩いた見晴らし良い展望台からの美景であった。
この間、壮大な国立天文台VERAの小笠原観測局を観たりし、
この後は旧海軍の食料の防空壕、施設跡を歩き廻り、西岸の穏やかなコペペ海岸にたたずんだりした。

そして落陽の光景を観たい、と私達の要望で、ガイドさんは、
二見湾に射しこむ夕陽を境浦、そして三日月山の展望台に戻り、洋上に壮麗な夕陽から落陽の光景を長らく見つめたのである。

そして夜のとばりになり、ガイドさんは私達の滞在しているホテルまで送迎して下さり、
私は初めて父島の秘めたる情景に心は充たされたのである。

                         
                                 
                                   《つづく》


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光と風の中、夢の島のひとつは小笠原諸島の『父島』・・。 ⑦【2010.2.24.~3.7.】

2010-03-10 09:56:47 | 
        第7章  ホテルの客は私達夫婦だけとなり

2月28日の津波の襲来で避難した翌日の3月1日、
滞在しているシーサイド・ホテルの『ホライズン』のレストランで朝食を頂いたが、
私達夫婦以外の客はいなく、少し戸惑いを感じたりした。

私達は国内旅行が共通の趣味であり、新婚時代から四季折々各地を旅行してきたが、
リゾート・ホテル、シティ・ホテル、ビジネス・ホテル、観光ホテル、旅館、民宿などを宿泊してきたが、
私達夫婦だけの宿泊客となったのは初めての体験であった。


このことは小笠原諸島の『父島』、『母島』の交通の便が大きく左右されているのが、
主因と思われる。
この『父島』にしても、東京の竹芝桟橋と父島の二見港を小笠原海運に寄る『おがさわら丸』の客船が、
定期航路として随一あるだけである。

http://www.ogasawarakaiun.co.jp/
☆ 小笠原海運 ホーム・ページ ☆

定期船が運航するのは、年末年始、5月の連休、7月下旬~8月中旬の夏季期間を除けば、
6日毎のサイクルで順行する。

たとえば3月8日(月曜日)の午前10時に『おがさわら丸』は東京の竹芝桟橋を出航した場合、
翌日の9日(火曜日)の午前11時半に父島の二見港に入港する。
そして10日(水曜日)、11日(木曜日)は停泊し、
12日(金曜日)の午後2時に父島の二見港を出港し、
翌日の13日(土曜日)の午後3時半に東京の竹芝桟橋に入港する。

このようなパターンであると、9日(火曜日)の午後より12日(金曜日)の午前中まで、
島内で滞在することとなり、自在に周遊できる。

数多くの旅行客は、船中泊の2泊、島内で3泊の5泊6日の日程が多く、
父島にしても『おがさわら丸』が停泊していない期間は旅行客は大幅に減少するのである。
私達のような退職後のリタイアした60、70代の人たち、或いはマリン・スポーツなどで熱意ある人たちのリピータの一部が、
この間に滞在しているのが多く見られたのである。


このような状況なので、シーズン・オフの今、たまたまホテル『ホライズン』さえも、
私達夫婦だけとなってしまったのである。
そして、2月28日(日曜日)の夜から3月3日(水曜日)の『おがさわら丸』が入港するまで、
私達夫婦はたった一組の客となり、レストランで朝食、夕食を頂いても、何かと落ち着かないのが本音である。



                                   《つづく》


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする