私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
日中のひととき駅前までバスに乗り、駅前に買物に向った。
晴れ時々曇りで13度前後であるが、ときおり北風が吹き、風が冷たく感じる日中である。
駅の近くの中学校の前をバスが通り過ぎようとしたら、
車窓から中学校の校門に数多くの先生、卒業生と見られる男子、女子生徒が見られ、
その周辺には後輩の生徒が見られた。
私が卒業生と判ったのは、それぞれが小さな花束を手に持ち、談笑していたからである。
私は中学校の卒業式が終わり、校門でお互いに別れを惜(ほし)んでいる情景に、
偶然に目にしたのである。
私にとっては車窓から数秒のことであったが、心の中で思わずひとつの歌を唄いだしたのである。
♪あおげば とうとし、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや 幾年(いくとせ)。
思えば いと疾(と)し、この年月(としつき)。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
駅前で買物を終え、駅前のバス停車で帰路方面のバスを待っていたら、
私が中学校の卒業式を思い出されたのである。
確か後輩のほぼ全員が『蛍の光』を合唱し唄った後、私達卒業生は恩師、後輩達の御礼を込めて、
『仰げば尊し』を唄ったと思ったりしている。
私は小・中学は劣等生のひとりで、長兄、次兄は優等生であり、
お兄さんは成績も良く言動も周囲ほめられたのに、
と私の担任の先生を困らせたりしていたことが多かったのである。
私は長兄、次兄のまったく関係のない都心の私立高校に入学することになっていたので、
早く中学校から出て、心気巻き直しのような心情で式にのぞんでいた。
この後の謝恩会で、担任の先生と逢った時、
『XXくん・・のびのびと高校生活に望んで下さいね・・』
と先生は私に云われ、
『私も初めて地元の学校から、都心の高校ですので・・恥ずかしくないように頑張ります・・
先生には大変ご心配をお掛けしまして・・』
とこのような意味合いの言葉を重ねたのである。
♪互(たがい)にむつみし、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、やよ 忘るな。
身をたて 名をあげ、やよ はげめよ。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
帰路のバスの車窓から中学校の前を通り過ぎたら、校門には人影も見当たらず、
バスが5分ぐらい走っていると、歩道にひとりの卒業した中学生が歩いていた。
小さな花束を右手に恥ずかしそうに持ち、晴れ晴れとして表情が車窓から見えたので、
私は何故かしら、これからの人生は何があろうと、ここ一番は頑張って、と思ったのである。
帰宅後、私は庭のテラスに下り立ち、ぼんやりと煙草を喫ったりし、
やはり卒業式は愛惜きわまる美麗な情景であり、
人生のひととき純粋に共に学び、交友し、歳月を共有した貴重な時代である、
と思いを重ねたりした。
♪朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる 間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
この後、居間に戻り、このとき一番聴きたい歌を【YouTube】で検索したのである。
http://www.youtube.com/watch?v=qqBqghm8oB4&feature=related
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 コロンビア合唱団 】
この歌を聴いたのであるが、格調性に満ちているので、
新たに検索しはじめたのである。
http://www.youtube.com/watch?v=ihdres4pgoA
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 映画『二十四の瞳』 】
この歌を再検索したら、映画『二十四の瞳』の尋常小学校の卒業式のシーンが出てきて、
私は驚きながら、しばらく見惚(みと)れてしまったのである。
私は昭和19年生まれであるので、もとよりの尋常小学校は無知であるが、
卒業式にまつわる情景の『仰げば尊し』の歌、これにまさるものはないと微笑みながら、涙を浮かべたりしている。
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日中のひととき駅前までバスに乗り、駅前に買物に向った。
晴れ時々曇りで13度前後であるが、ときおり北風が吹き、風が冷たく感じる日中である。
駅の近くの中学校の前をバスが通り過ぎようとしたら、
車窓から中学校の校門に数多くの先生、卒業生と見られる男子、女子生徒が見られ、
その周辺には後輩の生徒が見られた。
私が卒業生と判ったのは、それぞれが小さな花束を手に持ち、談笑していたからである。
私は中学校の卒業式が終わり、校門でお互いに別れを惜(ほし)んでいる情景に、
偶然に目にしたのである。
私にとっては車窓から数秒のことであったが、心の中で思わずひとつの歌を唄いだしたのである。
♪あおげば とうとし、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや 幾年(いくとせ)。
思えば いと疾(と)し、この年月(としつき)。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
駅前で買物を終え、駅前のバス停車で帰路方面のバスを待っていたら、
私が中学校の卒業式を思い出されたのである。
確か後輩のほぼ全員が『蛍の光』を合唱し唄った後、私達卒業生は恩師、後輩達の御礼を込めて、
『仰げば尊し』を唄ったと思ったりしている。
私は小・中学は劣等生のひとりで、長兄、次兄は優等生であり、
お兄さんは成績も良く言動も周囲ほめられたのに、
と私の担任の先生を困らせたりしていたことが多かったのである。
私は長兄、次兄のまったく関係のない都心の私立高校に入学することになっていたので、
早く中学校から出て、心気巻き直しのような心情で式にのぞんでいた。
この後の謝恩会で、担任の先生と逢った時、
『XXくん・・のびのびと高校生活に望んで下さいね・・』
と先生は私に云われ、
『私も初めて地元の学校から、都心の高校ですので・・恥ずかしくないように頑張ります・・
先生には大変ご心配をお掛けしまして・・』
とこのような意味合いの言葉を重ねたのである。
♪互(たがい)にむつみし、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、やよ 忘るな。
身をたて 名をあげ、やよ はげめよ。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
帰路のバスの車窓から中学校の前を通り過ぎたら、校門には人影も見当たらず、
バスが5分ぐらい走っていると、歩道にひとりの卒業した中学生が歩いていた。
小さな花束を右手に恥ずかしそうに持ち、晴れ晴れとして表情が車窓から見えたので、
私は何故かしら、これからの人生は何があろうと、ここ一番は頑張って、と思ったのである。
帰宅後、私は庭のテラスに下り立ち、ぼんやりと煙草を喫ったりし、
やはり卒業式は愛惜きわまる美麗な情景であり、
人生のひととき純粋に共に学び、交友し、歳月を共有した貴重な時代である、
と思いを重ねたりした。
♪朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる 間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 】
この後、居間に戻り、このとき一番聴きたい歌を【YouTube】で検索したのである。
http://www.youtube.com/watch?v=qqBqghm8oB4&feature=related
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 コロンビア合唱団 】
この歌を聴いたのであるが、格調性に満ちているので、
新たに検索しはじめたのである。
http://www.youtube.com/watch?v=ihdres4pgoA
【『あおげば尊(とうと)し』 作詞・作曲・不詳 映画『二十四の瞳』 】
この歌を再検索したら、映画『二十四の瞳』の尋常小学校の卒業式のシーンが出てきて、
私は驚きながら、しばらく見惚(みと)れてしまったのである。
私は昭和19年生まれであるので、もとよりの尋常小学校は無知であるが、
卒業式にまつわる情景の『仰げば尊し』の歌、これにまさるものはないと微笑みながら、涙を浮かべたりしている。
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