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高松昌子さんの投稿・・・人として尊ばれる~「児童憲章」70周年

2021-09-22 22:34:47 | 水道事業の民営化
この夏、母の3回忌で実家に帰り、箪笥の整理をしていたら、古い母子手帳と「へその緒」が出てきた。私のだ。黄ばんで薄っぺら。今のものからは、随分見劣りがするし、特段書き込みがあるわけではないが、消えかけた予防接種のスタンプを見ていると、いつも忙しくしていた母だけど私たち子どもには惜しまず力を注いでくれていたなあと、胸がいっぱいになった。
そのうすっぺらの母子手帳をめくると、なんと表紙の裏に児童憲章が載っている。


われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この児童憲章をさだめる。』という前文と、三原則以下、12条が掲げられている。
1951年5月5日に制定され、今年は70周年となる。日本国憲法の精神の下、子どもの権利をたからかに宣言し、国連で児童の権利宣言(1959年)がつくられるよりも、8年も前に制定された。当時の吉田茂総理自ら音頭をとって開催された宣言式にて公表され、政府が一丸となって宣伝普及に力を注いだというから驚く。母子手帳への収録はその表れなのだろう。

さて、わが子の母子手帳はどうだったろうと見てみると、最後のページで見つかった。しかし、表紙をめくってすぐ飛び込んでくる『児童憲章』と位置づけが後退してはいないか?制定以降の我が国の歩みに関係するのだろうか?

子どもの最善の利益」の実現を求め、子どもは権利の主体であることを認め、「意見表明権」を保障する「子どもの権利条約」を日本は1994年に批准している。1989年国連総会で採択された国際条約である。国連への報告義務もあり、国を挙げて取り組むべきだが、これまで国連子ども権利委員会から幾度もの、懸念や是正勧告を日本政府は無視してきた経緯がある。
『日本国憲法の精神』が蔑ろにされる軍事増強、人権侵害・・・。だからこそ、権利の主体である子どもを前に出さなければいけないと思う



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