今は「戦前」? 恐ろしい政治の流れです。人の命を軽く見る流れは、コロナ対策にも表れています。(写真は、市民の会共同代表 高松まさ子さん)
政府がコロナをカゼと同じとして感染症法上の分類を、4月1日から5類にしてマスク原則不要とすることを20日に協議して決めるとの報道があります。
コロナの状況は過去最悪で、政府の政策的無策のため1カ月で1万人死者が出て、1月の18日間で6503人、1日当たり360人の死者が出続けています(第7波の最多死者は1日347人)政府は、97%60代以上で持病があったからと問題が無いように言っていますが、本当にそうでしょうか?
高齢者と持病持ちがコロナの死亡リスクが高いことは、分かっているが、医療にたどりつけないまま亡くなっているケースが非常に多い。本当に、医療にアクセス困難な状況を放置し続け、医療削減を続ける政府の責任は大きい。
コロナの感染力や危険性が変わらない中での5類に変更は、無謀としか言いようがない。5類になればどの医者でも診られるようになるというが、多くの院内感染対策をしっかり取れない個人や中小医院では簡単に受け入れない。
12/14に厚労省アドバイザリーボード脇田座長らが「コロナとインフルエンザには大きな違いが存在している。致死率と重症化率だけでのリスク評価は不十分であり、後遺症にも留意が必要であり、5類のかぜ同様になるとしても相当な時間を要する」と結論付けた報告を出したが、無視された。検査拡大と軽症でも医療管理の下におくこと。医師・看護師、公立病院増など医療・公衆衛生体制を抜本的に強化するが待ったなしに必要とされていう。
この状況で5類変更は、医療費を削減したい国には都合がよくても、私達に良いことはない。棄民政策は、変えるしかない。