トヨタの社長がアメリカ議会での証言を終わり、中国も回って帰国したようである。
日本では「ご苦労さん」といった感じのようだが、アメリカの報道の仕方は少し違っていた。
アメリカには色々な人がいる。アメリカの自動車会社の味方で、この際トヨタの評判をできるだけ落としておこう、というような人もいるし、自分のパフォーマンスとして世界の大企業であるトヨタの社長を立ち往生させる質問をすることが目的の人もいる。
トヨタだけが悪いわけではなく他の会社も同じような問題を同じような確率で起こしている。実質的には変わらないという人もいる。
しかし、一番多いのは、トヨタの将来を予測したいアナリストである。トヨタはこのまま駄目になっていくのか、それとも問題が一段落したら復活してくるのか、落ち込みはどのくらい深いのか、それを評価したいために問題の根幹は何だったのかを探ろうとする人が多い。
そのような人たちにとって「すみませんでした。これから頑張ります。」といった感じのトヨタ社長の証言は物足りなく、批判的な声が多い。
私も以前の奥田社長や張社長であったらもっときちんとしたことを言ったような気がして物足りなく感じている。
私の見方を以前書いたが、アメリカでは「ソフトウェアの問題ではないか」という見方があり、トヨタは否定したが依然としてくすぶっている。私も同感である。否定したがどうして否定できるのかというのが理解された感じはない。
最近ではトヨタ式そのものが駄目だとかいう人も現れたが私はそれは全く思わない。ただ、トヨタ式ではソフトウェア問題は解決しないと思うので、ソフトウェア問題だとすると、回復は時間がかかると思うのである。
組み込みソフトのプロのチームを作って色々なソフトのできを診断するようなことがこれから大きなビジネスになるような気がする。
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