今、掲題の本を読んでいる。この本は様々な事業分野の国際標準化が事業にどのように影響を及ぼすか、そこで勝ち組になる企業はどういう会社で、負け組になるのはどういう会社かを論じたものである。
国際標準化というとデジュールとデファクトがあって、それぞれでどういうやり方をしている、とかいった解説が従来は多く、物足りなさを感じていたのだが、この本は最終的にどういう会社が儲かるかというところに視点を置いており、私自身の問題意識と良くあっている。今まで自分が何となく感じていたものをきれいに整理してくれている感じがする。
もっとも、100%この通りだという訳でもなく、私自身の見方もあるのだが、外れている点は無く、納得できる内容だと思う。標準化に何を期待するかは技術を持っている会社、技術を持たない会社、シェアの大きな会社、これから本格的に参入しようと思っている会社、などで全く異なってくる。自分の会社の置かれた立場に合わせて標準化に対する取り組みの方針を合わせていく必要がある。
それぞれの会社で何となくこの本にあるような価値観で動いている感じはするのだが、このようにきれいに整理されていると、何か新しい動きが出てきたときに対応が取りやすいように思うので紹介した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます