ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

政争に明け暮れる政治家たち

2011-04-01 08:20:07 | 社会

民主党と自民党の大連立構想が取りざたされている。国民全体が大変なことをやっているときに何をやっているんだ、という感じがする。

福島原発の状況は依然として予断を許さないし、被災地への救援も十分道筋ができてはいない。この状況下で復興はボランティアに任せて、政治家たちは自分の立場を良くするための画策に走っている。国民はどうして選挙でこんな人たちを選んだのか。

現時点では、与党も野党も日本を立て直すための緊急対策で協力する意識は高まっている。ねじれ国会だからものが決まらないというような状況ではないだろう。そんなことを考える暇があったら復興策を考えるべきだろう。自分でものを考えられないのなら、災害対策委員会などに野党の議員に入ってもらえば良いのである。委員会は臨時の組織であるので日本国中からベストと思える人を人選すべきである。

菅総理が持ちかけた大連立構想は、自分自身の延命を図る印象が強かったが、今は谷垣総理にしたらどうかという話が出ているらしい。それで自民党も真剣に検討し始めたらしいが、総理大臣を変えるとなると、内閣総辞職ということになる。今の政府は震災に対して殆ど機能していないということか、と疑ってしまう。

地震発生後の菅総理の動きを見て、逃げと責任転嫁、受け狙いばかりが目立ち総理としての資質に多いに欠けることが分かってきたので、総理を変えたいという気持ちは理解できる。しかし、今言いだすべきことではないだろう。このアイデアは、震災対策が一段落した10月頃に実行すべく提案されたのかもしれない。それならば話としては理解できるが、それをマスコミにリークするなど論外である。自民党側からリークされているようだが、リークするような人物に話を伝えていること自体、伝えた側も政治家としての資質を欠いていると思う。

この話は無かったことにして復興に全力を尽くとし、話を継続するなら絶対にリークしないような人たちでひそかに行うべきだろう。そして実行するとしても秋から年末にかけての時期まで待つべきだと思う。

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
unthinkable (noga)
2011-04-01 11:58:06
我が国が核攻撃を受けたらどのような事態が発生するか。
我が国の原発が大事故を起こしたらどうなるか。
疾走する弾丸列車が貨物列車に激突したらどのようになるか。

悪夢は見たくない。いつまでも能天気でいたい。
天下泰平の気分を壊したくない。

自分に都合の良いことだけを考えていたい。
それ以外の内容は、想定外になる。

ただ「間違ってはいけない」とだけ注意を与える。
「人は、誤りを避けられない」とは教えない。
「お互いに注意を喚起し合って、正しい道を歩まなくてはならない」とは、考えていない。

もしも自分にとって都合の悪いことが起こったら、びっくりする以外にない。
そして、「私は、相手を信じていた」と言い訳するしかない。だから、罪がないことになる。

危機管理は大の苦手。
だが、ナウな感じのする犯人捜し・捕り物帳なら大好きである。毎日テレビで見ている。

日本語には時制がないので、未来時制もない。
未来の内容を鮮明に正確に脳裏に描きだすことは難しい。
一億一心のようではあるが、内容がないので建設的なことは起こらない。
お互いに、相手の手を抑えあった形である。すべては安全のためか。不信のためか。

問題を解決する能力はないが、事態を台無しにする力を持っている。
親分の腹芸か、政党の内紛のようなもの。
今回の事件はわが国の国民性を色濃くにじませている。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812


返信する
政治家の資質? 国民性? (世田谷の一隅)
2011-04-02 17:22:12
ウィトラさんが憤慨するように、unthikableさんが達観(諦観?)するように、この国はこんな調子で色々と対処してきた。最近二十年は、国全体が右往左往するだけなので、各国民は、政治家のせいにして、自分たちは(総じて)碌な危機対策を講じてこなかった。せいぜい、一部の人が地震保険に加入するくらいだった。

国民性を理由に挙げるのも、政治家の資質のせいにしても、現状は大しては変わらない。二年前に大騒ぎをして久しぶりに政権交代を実現したものの、むしろ自民党の方が良かったと思っている人が増えているのではないでしょうか? 仮免許を与えたくらいの気持ちで民主党に投票した人で、自民党時代に戻るよりは民主党の方が「まだまし」と思っている人がどの程度いるかですね。

色々な理由をあげたり、文化や国民性を分析しても、一般国民ができることは、①次の投票で政権を交代させるか維持させるか、②自分の資産をどの様な方法で守り、今後の生活を維持するのか? に尽きます。

こんな調子では政治はしょせん、私達の世界とは無縁になっています。もうじき、都知事、区議会の選挙です。区議会選挙の場合、前回、投票率が35%そこそこということは、1/3しか投票していないことになります。つまり、どんなに恰好のいいことを言っても、政権や政治家を批判しても、不満を言っても、東京では1/3の人しか、具体的な行動に出ない。これがこの国の政治のレベルです。

国民が賢くて、そこから選ばれた政治家だけがダメなわけではないでしょう。だから、ともすると極右や極左に走りがちな傾向が少し感じられます。(民主主義が普及していない開発途上国なら、こんな国難に、連立だ、拒否だと揚げ足を取っている様では、軍部を中心としたクーデターが起こってもおかしくなないと思います)。

民主党は自分達の限界を認識しているからこそ、連立により、自民党の知恵を借りようとしています。今の段階で、総辞職はいかにも「無責任な投げ出し」だし、「解散」しなくても民意は既に民主党を離れていることは菅さんはわかっています。だから、連立しかないのです。

自民党にしてみたら、連立により、政治が少しでもまともな方向に動いたら、それは民主党に手柄を横取りされてしまうし、かといって、連立を拒否して、公明党辺りだけが連立に参加したら、いかにも駄々をこねて取り残された印象になってしまう。(比叡山の稚児のうたた寝になってしまうので)

だから、連立を「持ち掛ける方法」だけの問題だと思っています。大災害で菅政権の首がつながった段階で、自民党としては、政治休戦を覚悟すべきですね。自民党の方こそ、往生際が悪いです。
返信する

コメントを投稿