散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2005.11.27 日 マルサにバイバイ

2007-03-19 21:27:16 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
帰国は、11月30日。それを前に、この日午前、大家に家の鍵を返し、ほぼ二年間暮らしたマルサを離れた。
以下は、その朝撮った我家裏口付近の光景。日曜日の午前とあって人影は少ない。
見慣れたもモスクなど、少しよそよそしくも見えるのは、やはり別れのせいなのか??

昼頃、チュニスのホテル、Belvedere Fourati、に「戻った」。二年前、マルサに住まいを決めるまで、着任後の一月余りをここで過ごした。我々がチュニジアにいる間、このホテルに何か実家のような感じを抱かないでもなかったから不思議だ。
ここで、帰国までの数日を過ごすこととした。

マルサ、最後の朝


裏のみやげ物屋


右の道はマルサ海岸に向う・・・・

camera: Lumix DMC-FX9

2007.02.26 高知県窪川町 喫茶店「淳」

2007-03-19 20:30:46 | 国内旅行
「淳」は、四国八十八箇所中、三十七番岩本寺の門前を真っ直ぐ100m程行った所にある。そこに、外壁全面が蔦に覆われた異様な建物が眼に入る。蔦の間に埋もれるように、「コーヒー飲みの珈琲店 風流茶房 淳」などの看板。
つい、好奇心に駆られて入ってみた。
店の中は全くレトロな雰囲気。所狭しと、ガラクタ寸前の小物やポスター類など。しかし、店主のおじさんは、これが、都会的なセンスを感じさせるお方。一方、ちょっと近寄りがたいような「一徹者」の雰囲気もある。おじさん、古めの道具でコーヒー豆のローストに余念が無かった。店内に、その匂いが香ばしく立ち込める。注文した普通のブレンドも、深めに炒った豆の良さを活かした、「なかなか結構」なものだった。
店を出際に気がつくと、壁で仕切られた向こう側の一角に土地のおじさんが三人ほど。みなさん地元のお馴染みのご様子で、昼下がりの珈琲タイムを楽しまれていた。
「淳」は、地元密着型のチョー凝りの喫茶店だ。


Caprio R5


camera: FinePix S3 Pro
lems: SIGMA EX 30mm/f1.4

2005.11.26 金 シディ・ブ・サイドのモスク

2007-03-18 21:12:22 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
写真のモスクのある場所は、シディ・ブ・サイドの観光地側ではない。観光地側からは、チュニスとマルサを結ぶ電車の線路の反対側、地中海からは遠くなる静かな住宅地にある。
しかし、それでもさすがシディ・ブ・サイドのモスク。小ぶりではあるが、十分に優雅な佇まいをしている。
日本人仲間が、このすぐ近くに住んでいた。佐藤さんご夫妻という。この晩、ご自宅で我々の送別の宴を開いてくれた。


camera: Lumix DMC-FX9

2007.03.17 渋谷区本町 酒呑地蔵尊

2007-03-18 20:56:40 | 散歩
散歩の途中、「酒呑地蔵尊」と染め抜いた赤い幟を賑やかに張り巡らした、小さな地蔵堂を見つけた。
場所は、渋谷区本町五丁目。いつもとは散歩ルートを少し変えたおかげの「発見」だ。
何しろ、その名がおかしく思えた。しかし、説明を見れば、「酒呑みをなくすこと」がこのお地蔵さんの願いだという。やはりお地蔵さん、真面目なのだ。
このお地蔵様は、他に「酒呑・子育て地蔵」とも呼ばれている。しかし、「子育て」の方は、説明を見てもその理由が今一わからない。




camera: Caprio R5

2005.11.25 金 La Marsa, "Tunisian acrress"

2007-03-17 17:04:12 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
「近所のおばさん」が、夕飯に誘ってくれた。
彼女の家には、我々のほか彼女の友人や息子など、6、7人集まっていた。
その中に女優とその夫がいた(写真)。我々、アラビア語が全く駄目なゆえにチュニジアのテレビ番組も映画も見たことが無い。当然舞台見物にも無縁。従って、女優といってもどれほどの女優なのか、正直なところ全くわからない。
しかし、さすがにそう言われるとチョッと普通の人とは違う。「大人の色気」みたいのを時折発散する。もう若くは無く、「美人」というわけではにのだが、なかなか粋だ。この晩、ご自分で作ったというたいへんきれいな衣装を身にまとっていた。
ご主人の方も「芸能関係」だそうで、チュニジアで劇場をいくつか持っているという。彼もなかなか「素敵」な感じ。しかし、この席では少々リラックスしすぎたせいか、この笑顔の写真では歯を見せ過ぎた。それが、「品格」を一つ落としてしまったようだ。残念!!


camera: Lumix DMC-FX9

2005.11.23 水 チュニス, Moezさんご夫妻

2007-03-16 20:06:04 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
帰国まで、残すところ一週間を切った。この晩、Tarekさんご夫妻とMoezさんご夫妻が、我々夫婦を招待して送別会を開いてくれた。
場所は、チュニスのイタリアンレストラン、ラ・マンマ。なかなか有名な店で、日本の旅行ガイドブックにも載っている。インテリアがアンティークでユニーク。味は、・・・まあまあ。でも、イタリアンではなく、チュニジア料理を注文すれば旨い。
写真は、Moezさんご夫妻。
Moezさんはチュニス農業大学の助教授。日本にも留学した経験を持つ。一見とっつきにくいが、とぼけた感じではにかみ屋。なかなか味のある男だ。
奥さんはソーニャ。インテリアデザイナー。そのせいか、ご自宅の部屋は、家具や装飾など、大変センスが良い。
最近お嬢さん(ヤスミン)が生まれたばかり。Moezはたいへんな親ばか。一度、小生があげた写真を見た瞬間「カワイイ!!」、と一言発して破願。クールな二枚目も台無し。

さて、Tarekさんご夫妻にもチュニジア滞在中にはたいへんおせわになった。しかし、彼らにはこのブログ、「チュニジア日記」の最後に登場してもらおう。


camera: Lumix DMC-FX9

2007 03.14 港区芝 喫茶店「くにもとコーヒー」

2007-03-16 09:30:23 | 散歩
喫茶店で一服というのも散歩の楽しみの一つだ。
コーヒーをすすり、パイプをくゆらせながら、窓の外、仕事で忙しげに通り過ぎる人々の姿をぼんやり眺めたりすると、まるで天国から下界を眺めているような気分になる。足の疲れもすぐに抜ける。退役の身が、プラチナやゴールドには及びもつかないものの、まさに「シルバー」と思える至福の一瞬だ。
しかし、そんな気分にさせてくれる喫茶店を見つけるのが、これがかなり難しい。
今日、たまたま足を休めた「くにもとコーヒー」は、「散歩の途中のめっけもの」の店だった。場所は、芝二丁目。「昔はメインストリートだった」と思わせるような裏通り。法泉寺の隣。
カジュアルな雰囲気のこじんまりした店。少し古めかしいが、「歴史」を感じさせる。
店主のおじさんが、いかにも「好きでやっている」という感じ。気さくだ。近くで仕事する会社員が馴染みになっている様子。
この店オリジナルのカップが(写真)がとても気に入った。無骨なようにも見えるが、何ともいえないスマートさもある。
一杯二百円也のコーヒーも、値段の割には充分満足できる味だった。


camera: Caprio R5

2005.11.20 日 La Marsa, ビゼルトの友人家族

2007-03-15 11:05:47 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
帰国まであと十日。
使っていた小型冷蔵庫などを、ビゼルトの友人にさしあげることにした。その引取りかたがた、家族皆さんで我家に別れの挨拶に来てくれた。

残念ながら、撮った記念写真はピンボケ。カメラ(Olympus E-1)のフォーカシングがAFではなく、MFになってしまっていたのに気づかなかったのだ。
Olympus E-1は、このフォーカシング設定のスウィッチが何かにあたったりして勝手に動いてしまいやすいのが欠点の一つ。

チュニジアでは砂漠からやってくる細かい砂塵がいつも舞う。当時、CCDについたほこりを自動除去する機能がついていたのはOlympus E-1だけ。それで、チュニジアでの使用を考えると、一眼デジカメ機種選択のオプションはこれしかなかった。
結局、チュニジアでの一年間の使用で、CCDへの埃つきのトラブルは起きなかった。また、併用したコンパクトデジカメにくらべれば、さすがに写りの差は歴然。上述のような欠点はあるにても、まあ、よく期待に応えてくれたと思っている。


2003.03.31 小田原城址公園

2007-03-15 10:08:35 | 国内旅行
満開の桜の下、遊園地の汽車が子供を乗せて走る。
心和む光景だ。汽車に乗っている子供たちは(大人も)、きっと心豊かな思いで楽しんでいるに違いない。
一方、ジェットコースターみたいな乗り物はどうだろう? 楽しさの質がちがう。スリルとかスピードとか。しかし、「心豊かさ」では無い。

小田原城址公園のこの汽車ポッポでは、言わば、「等身大の楽しさ」が心豊かさを感じさせるのだと思う。
思えば、今、我々の生活や生き方から、「等身大」の世界が極端に狭まってしまっている。結果、「我」があやふやになってしまう。当然、そこでは心の豊かさも感じにくくなる。
最近新聞を賑やかすような、おかしな人間や事件、或は社会現象を考える上で、この「等身大」がキーワードの一つではないか!
・・・・・などと、この古めな一枚の写真が小生をまじめな思いに引き込んだ。

それにしても、クラシックなカメラで撮った「銀塩写真」もなかなかいける。デジカメにはまだまだ引けをとらない、と何故か少しうれしくなる。


camera: Graflex CENTURY35
film: FUJI S-200