散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2007.03.25 渋谷区本町五丁目, 「さきがけの桜」

2007-03-25 17:30:55 | 散歩
朝のうち強かった雨・風も午後三時を過ぎるとおさまった。そうなると散歩に出たくなる。
渋谷区本町五丁目あたりの裏通り、かつての小川をコンクリート覆って作った道にそって歩いてみた。
その道から少しそれたところ、民家の庭先に桜の古木が四本並んでいた。上の方大部分を切り落とされ、枝を間引かれた姿が無残。しかしそんな木にも、気の早い花がポツリポツリ、雨滴をつけたまま咲いていた。
家のお婆さん、この桜の木を評して曰く、「やくざもんほど良く繁る」。樹齢29年とか。

そんな桜を見て、また駄句一つ:

 さきがけの
   桜一輪
     雨上がり



camera: Caprio R5

2005.11.29 火 チュニス, 職場での送別会

2007-03-25 10:52:13 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
帰国前日の午後三時過ぎ、職場で送別会を開いてくれた。部長室のテーブルに並んだのは、ジュース類と菓子。これは、彼らの暖かい気持ちの表れ。例えば誕生日や婚約などの大事なパーティーでも「ジュース類と菓子」である事は、このブログのどこかでも書いた。
写真で右から四人目、ヒゲのおじさんが部長のタレックさん。普段のやさしげでにこやかな顔つきと、仕事の時の厳しくシャープな表情のコントラストが大変大きな人だ。一般的に云って、意識的にせよ、無意識にせよこの芸当が出来る事が、いずれ偉くなるための条件の一つだと私は思っている。
この部長の下、プロといえる部員が集まっている。小生、その部門の「アドバイザー」であった。その任を果たすためには、先ず、何かの「プロ」であることを彼らに認知してもらわないといけない。そこが、この種の仕事の一番の大変さであったと云える。

それはともかく、彼らの仕事ぶりが日本のそれとは大きく違う点を三つほど列記しておこう:
①各仕事は、基本的には部長と担当者のペアで進められる。それで、会議が無い。この部に席を置いた二年間に、会議で部員が集まるような会議は一度も見なかった。
②ある企画実施の具体的な形は、納期ぎりぎりに決まる事が多い。我々の目には「やっつけ仕事」のようにも見えるが、意外に辻褄が合った形で仕事が終わっている。
③上下間、或は担当者同士で、相手の人格を傷つけるような言い方は避ける。(相手を「嘘つき」などというのも禁句)