散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2009.04.03 フランス: トゥールーズ③、ガロンヌ河畔

2009-04-30 08:38:17 | 海外旅行
ヌフ橋周辺の河畔を暫し歩いた。小雨降る中ではあったが、広い川幅、対岸に見えるサン・ニコラ教会のドーム、新緑など、心洗われるような眺めが楽しめた。
トゥールーズはフランス航空産業の中心地とか。その意味では時代の先端の町だ。しかし町の光景には、歴史が豊かに活きている。 
一方の日本、諸行無常というか、古いものは消え去り、新しいものに日々かわっていく国だ。「史跡」は残されていても、それが現在の生活や活動の中で共に活きているとは言い難い。無論、どちらが良いかとか、単純に比べてみるような話ではない。しかし、人が「魂の拠りどころを持つ」と言う点では、変化を旨とする日本のようなところは、なかなか大変なのではなかろうか?・・などと、こうした風景を眺めつつ思った。






2009.04.27 渋谷区笹塚 青い空と白い雲

2009-04-29 08:39:07 | 散歩
好天の日が続いている。「風薫る五月」と言うが、温暖化のせいかどうか知らぬが、季節の進行が少し早めになっているようだ。四月の末のこの日、風は少し強めだが、既に「風薫る」ような心地良さ。空気は心地良く冷たく、すっきりと乾いている。
そのような日の午後の散歩。写真は笹塚一丁目あたりで、甲州街道を横切って中野通りに入る方向に見た空である。青い空に伸びた白い雲。その中に一つ背の高めなビル。何か、心が弾んでくるような風景だった。


2009.04.03 フランス: トゥールーズ②

2009-04-29 08:19:06 | 海外旅行
この日、昼頃の列車でトゥールーズを発ちモンペリエに向かう予定であった。それまでの午前中は、トゥールーズ見物。
前々日の「探索」で、猥雑な駅周辺をパスして町の中心部に向かうにはメトロ利用がヨロシイことがわかっていた。それで先ず、そのメトロLine Aに乗って二駅目のCapitoleで下車。駅を出ると眼前に市庁舎とキャピトル広場。そこから、学校や教会がある古い細道を辿りながらガロンヌ河畔に向かって歩いた。






2009.04.02 フランス: アルビ④ タルン河畔

2009-04-28 06:54:22 | 海外旅行
サント・セシル教会広場を旧市街と反対の方向、右にカーブする坂道を降りると、左手下方にタルン川を望む道となる。すぐ先にはレンガ造りの古い「旧橋」、その先に「1944年8月22日橋」が重なるように見える。
河岸は木々が「新緑真っ只中」。レンガ造りで全体に赤っぽく見える対岸の町の建物はいかにも時を経て古げ。しかし、広々として落ち着いた佇まいを感じさせる風景。そんな旧橋を渡って、対岸までを往復。ちょっとした「散歩」を楽しめた。

対岸


手前に旧橋、その向こうに1944年8月22日橋


旧橋上からサント・セシル教会を望む

2009.04.02 フランス: アルビ③ 旧市街

2009-04-27 08:04:34 | 海外旅行
サント・セシル教会広場の北東側に赤いレンガ造りの小さな旧市街が続いている。観光客誘致のための開発・修復が進んでいるようで、かなりきれい! しかし古さが際立つ部分には人の気配が乏しく、一方、修復が進んだところは未だ「馴染んだ」感じに何か欠ける。
まあ、ざっと歩いてみたところでは「どこでもあるような」旧市街であり、狭い一画でもあることから、ここには余り見るべきところも無いように思えた。

「旧市街らしい」一景


旧市街を南側に出たところにある広場


2009.04.02 フランス: アルビ② (サン・セシル教会)

2009-04-26 07:14:02 | 海外旅行
アルビ駅は小さな駅。町の中心から離れていて、周囲は殺風景。インフォメーションなども無い。一瞬どっちに向けて歩いたら良いのかと戸惑う。しかし、駅前の広場に立つと大きなサン・セシル教会が遠く、北東の方向に見えるので、方向を誤ることは無かった。
サン・セシル教会までは、線路に沿った道を駅から1km近く歩いた。この教会、近くで見るとやはりデカイ! それだけでなく、レンガを積上げた造り。壁面には突起や装飾が無い。結果、「マッシブでのっぺりした赤ら顔の巨人」とでも言える独特な感じに仕上がっている。「ヨーロッパの教会はどこも似たような形」といった先入観もガラッと崩される思いであった。

南側から見た全景


南側側面


南側入口外側に突き出たアーチ天井


東側背面

2009.04.02 フランス: アルビ①

2009-04-25 08:31:58 | 海外旅行
アルビはロートレックの生地であることと、その昔、カトリック異端宗派(カタリ派)の町であったこととで有名。トゥールーズから北東の方向に直線距離で約70kmの位置にある。
トゥールーズからは列車でここに向かう積もりだった。ところが、朝、駅の切符売り場に行ったら間もなく発車するバス便があるという。「たまにはバスも良い」と、駅敷地の南はずれの方にあるバス乗り場に急いだ。
バスは、いわば「列車代わり」でもあるようで、鉄道の駅に停まりつつアルビに向かった。
写真は、全工程のほぼ半分近くまで行って、比較的長い時間停車したSaint Sulpice駅で目を惹かれた光景。
一つは駅隣の工場。農産物関係だと思われるが、何を作っているのか? ほのぼのとした、とでも言えそうな感じがある。
もう一つはブルーの列車。なかなかかっこいい! そのデザイン、日本の列車とはまた違った雰囲気を感じさせる。




2009.04.01 フランス: トゥールーズ①

2009-04-24 08:23:48 | Weblog
カルカッソンヌからトゥールーズまでは列車で一時間ほどだった。夕方五時頃、予約してあったに駅前のホテルに入った。まだ十分に明るい。
小休止の後、早速ガロンヌ川の方向に散策を始めた。歩き始めてすぐ、駅から近いところでは、先ず期待を裏切られてがっくり! ミディ運河はお世辞にも綺麗とは言えない。さらに、この一帯、雑然としていて何やら汚げで怪しげ。写真を撮る気も起こらないほど。
それでも、中程まで歩くと、町の感じもだいぶ変わる。小奇麗な公園があったりする。夕方、結構な人出で、皆さん寛いだ感じ。(下の写真)
しかし当方、疲れも出てきて今一気分は回復しないまま、ようやくガロンヌ河畔に到った。ここで河畔の小奇麗なレストランで晩飯。小生は名物のケスレにトライ。白インゲンをベーコン、ハム、チキンなどと一緒にごてごてと煮込んだもの。「あれはまずいから止めとけ」と言われていたやつだ。しかし、そんなご助言に反しなかなか旨い! ・・というわけでようやく機嫌を取り直し、まあまあ仕合せな気分で一日を終えることができた。






2009.04.01 フランス: カルカッソンヌ⑧

2009-04-22 09:58:12 | 海外旅行
北側の外壁めぐりを東門で終え、そこから城南側まで外壁と内壁に囲まれた幅10m余りの部分を歩いた。ここは、当然、両側の壁以外は何も見えない。木一本植っていない。中央にある排水のための細いくぼみが一本、眼前まっすぐに伸びている。歩く人は、我々夫婦意外誰もいない。地下道に通ずる道がいくつかあるようだったが、いずれも封印されていた。小雨の中、中世の雰囲気が妙に身近に感じられる思いだった。
城の南の部分には教会がある。その教会の北側にはホテルや土産物屋などがいくつかある。そのうちのいくつかを覗いた後、今度は西の出入り口から城の外に出た。振り返ると城が、装飾感の全く無いまま殺風景に聳えているのが見えた。雲が立ち込めた空にはカラスか何か、鳥の群れが舞っていた。