散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2005.11.29 火 チュニス, レストラン「ダル・エル・ジェルド」

2007-03-26 18:14:39 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
「地球の歩き方」は、ダル・エル・ジェルドを「チュニスを代表する高級レストラン」としている。フレンチ風のチュニジア料理の店とでも言えようか。
場所がメディナの西端にあるため、ちょっとメディナ見物のついでにといった気軽さでは行きにくい。
我々日本人仲間で、「何時か一緒に行こう」と言い続けていた。しかし、なかなか全員集まれる機会にも恵まれぬまま、二年間が過ぎてしまった。

この日、我々夫婦とチュニジア人の友人タレック夫妻とで、チュニジア滞在最後の晩を飾ることとした。
ダル・エル・ジェルドは、いかにもチュニジア風の高級な雰囲気、料理の味共に最高であった。一方、値段は思ったよりずっとリーゾナブル。これならもっと早くから来ていればと思ったが、時既に遅しであった。しかし、最後の晩にとても幸せな思い出を残せたことは、それはそれで最高であったと思う。

タレック氏は日本留学経験をもつチュニジア人。教育省で仕事をしつつ、この年小学校の経営を始めた。チュニジアの未来を開くには先ず教育が基本、という考えからだ。算盤など、日本の良いところ教育に反映したいとの考えも持たれている。日本とチュニジアの間の交流を盛り上げようという民間レベルの活動でもリーダーシップを発揮している。
奥さんは日本人、キミヨさん。お二人には、大変親しくお付き合いいただき、我々のチュニジア暮らしを楽しい思い出でいっぱいにしてくれた。

さて、ここで一言。
プライベートな部分でチュニジアの人々と親しく付き合えたことが、我々のチュニジア滞在を大変有意義なものにしてくれたことは、このブログでも何回か書いた。しかし、そのきっかけを振り返ると、殆どが随伴した家内と彼らとのお付き合いから始まっている。充実した海外在住の実現には、「奥さんと一緒」が大事な要件と痛感している所以である。

ダル・エル・ジェルド内部


ダル・エル・ジェルド内部


Tarek & Kimiyo

camera: Lumix DMC-FX9

2007.03.25 自宅, 雨の朝

2007-03-26 10:09:34 | 散歩
昨日の朝、雨と風がかなり強く窓を叩いていた。しかし、たまには雨の朝も良い。静かな気持ちでいられる。身の回りをゆっくり見回せる。
机に座ると、眼前の金網入り窓ガラスには雨滴がたくさん張りついている。その向こうに、立てこんだ家々の濡れた屋根が連なるのが見渡せる。
この視野で、窓の雨滴を写真に撮るなら、当然マニュアルフォーカスだ、とふと考えた。我が一眼デジカメでもマニュアルフォーカスが使える・・・。そこで、試しに撮ったのが下の写真。

古いレンジファインダーや一眼レフカメラも、日頃よく使う。当然マニュアルフォーカス。しかし、オートフォーカスカメラを持てば、マニュアルフォーカスなんて考えもしない。思えば不思議な事だ。
写真を撮ることの楽しさは、先ず、ファインダーの中に好みの画像を描き出す事にあると思う。オートフォーカスでは、とても便利な分そのような基本的な楽しみが薄まってしまい易い。
便利さ・高機能が持つ「落とし穴」だ。
このような事を考えられるのも、「雨の日」の良さだ。


camera: FinePix S3Pro
lens: SIGMA EX 30mm/f1.4