散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2005.11.14 月 La Marsa  握り寿司!

2007-03-14 10:09:23 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
我家から徒歩で5分ほどのところ、海岸近くに日本人「マグロ博士」ご夫妻が住まれていた。そのあだ名のとおり、マグロの専門家で、京大の先生をやっておられたという。カルタージュ(カルタゴ)にある漁業関係の研究機関で指導にあたっておられた。
それだけでなく、しばしば「寿司パーティー」をご自宅で開催。会費制として、プラスの部分をチャリティーにあてておられた。握られるのは奥様。チャリティーだけでなく、チュニジア人に寿司の味を教えるのに役立ったほか、寿司の味の恋しい日本人達も大いに慰められたりした。
この日夕方、突然、ご夫妻が我家に特製を一桶届けて下さった。余りにきれいにできていたので写真におさめた。ネタはマグロ、鰯、もう一つはブリの類だったと思うがその名を忘れてしまった。みんなとてもおいしかった。

ところで、これら現地調達の魚は「獲りたて」であり、寿司にしても充分旨い。しかし、鰯などはともかく、マグロは下ごしらえにとても手間がかかる。魚屋では、胴体を輪切りに「ぶった切って」売るからだ。使われる包丁も、切れ味に気が配られているとはとても思えない。従って、家に持ち帰って寿司ネタに出来るように切り出す手間が余計にかかる。さらには、その「ぶった切る」包丁に長年の間に染み付いた他の魚の匂いがマグロにうつったりしているので、その分を取り除くような作業も増える。
もう一つ付け加えると、日本から持参した米を使っても、残念ながら何故かご飯が今一おいしくは炊けない。持参した炊飯器を使ってもだ。水は現地のミネラルウォーターを使う他ない。きっとそのせいだと考えざるを得ない。
それはともかく、日本食は無論のこと、アジア系の食にありつくのが大変困難なチュニジアにあって、魚だけにはさほど不自由させられなかったのはとても幸せだった。


camera: DMC-FX9

2007.02.28 尾道, 「でべら」

2007-03-14 09:07:13 | 国内旅行
商店街の露天でおばさんが「でべら」を売っていた。
「でべら」は、その昔尾道出身の友人から土産にいただいたことがある。見てくれは素朴であり、野趣がある。しかし、とても上品な味。
それを思い出し、迷わず購入。
おばさんの言う事では、あぶって食べるだけでなく、から揚げにしたり、茶漬けなどにしても旨いのだそうだ。さらには「でべら酒」も良いと言う。
家に帰り、予めとんかちで叩いてからあぶって食した。ちょっと焼きすぎてしまった感じがするが、その分骨まで食べられた。酒の肴に、病みつきになりそうな味だ。しかし、こうしてたまに昔の事や旅の思い出を噛みしめつついただくのが最高かもしれない。


camera: Caprio R5