散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2005.11.12 土 La Marsa, 「最後の晩餐」

2007-03-13 12:03:31 | 回想・チュニジア日記
(回想チュニジア日記)
チュニジアを去る日が秒読みのような段階になってきた。我家も、既に「跡片付けモード」に入っていた。その中で、これが最後の機会と、大変世話になった「近所のおばさん」とそのゆかりの人を夕食に招いた。写真はその時のシーン。
左端は家内。その右隣がくだんの「近所のおばさん」、ケディジャさん。続いて、その息子ダリ。「近所のおばさん」と言うが、実は大変立派な人。チュニジアの女性の地位向上活動に没頭している。環境問題にも関心が深い。しょっちゅう外国に出ていてる。そんなこんなで、彼女の交際範囲はとても広い。彼女を通じて、本当にいろいろな人と知り合えた。
ダリは、気鋭ののIT技術者。知的でスマート。ソフトな雰囲気でとても気持ちの良い男だ。彼とは、今でも「Skype友達」を続けている。
ダリの隣が、カリムさん。アメリカ在住。この時、アメリカ人ホームステイ学生を引き連れてチュニジアに里帰り中だった。彼については、ちょっと前にこのブログで紹介した。
その隣の二人はアミナさん親子。アミナさんは、ケディジャさんの妹。歩いて10分ほどのところ、同じマルサに住んでいる。彼女はドイツ文学者。どこかの大学で、ドイツ文学を教えている。当然ドイツ語には堪能だが、英語は今ひとつ。それで、我々とのコミュニケーションには少し苦労した。しかし、生来のユーモアを感じさせるとても気立ての良い人。息子、メリックは医学部の学生。頭の回転の速さと人柄の良さを感じさせる若者だ。
皆さん、たいへんな「国際人」であって、普通のチュニジア人という範疇には入らないのかもしれない。しかし、私共のようなとびきりの「外人」にとって、彼らはとても人間的なつきあいを味わせてくれた「チュニジア人」だった。機会があればまたお目にかかりたいとも思う。しかし、それが出来なくても我々の記憶の中に暖かく座り続ける人々であることは間違いない。


camera: Olympus E-1
lens: Zuiko Digital 14-54mm/f2.8-3.5

2007.02.28 尾道, 「猫の足型の坂道」

2007-03-13 09:25:42 | 国内旅行
尾道は、坂の町である。海岸からすぐに立ち上がる急な傾斜地に、家々が軒を接して建ち並んでいる。その間を縫う道は、車が通れぬほど狭い。当然、南北に走る道は階段となる。
一方、尾道は猫が多いことでも知られている。私共夫婦もかなりの猫好き。この「尾道歩き」では、猫共とのめぐり合いも楽しみにしていた。しかし、期待したほどでもなかった。
猫の姿はチラホラ程度。春がすぐそこの晴れた暖かい海辺の土地。ちょうど昼前後の時間。彼らみんな、どこぞで昼寝でも楽しんでいたのだと思う。
ふと、坂道の階段の途中で足元を見れば、コンクリートに残された猫の「足型」。いっそのこと、アメリカのどこかの歩道に埋め込んだスターの手形を真似て、尾道でも「猫の足型の坂道」を作ったら良いのになどと思った。


camera: Caprio R5