2005.10.23 日 La Marsa, "ブス猫"

（回想チュニジア日記）
"ブス猫"とは、我々夫婦がこの猫に与えた「固有名詞」だ。黒い斑点が浮いたピンク色の鼻、目つきの悪さ、貧相に見える体つきなどが、この好意的ではない命名の理由。
しかし、"ブス猫"は、我々がチュニジア出会ったノラの中では最も逞しい猫だった。適当に人に近づく知恵、用心深さ、突起の無い4m余りある壁面を駆け上れるほどの運動性の高さなど、全く小憎らしい程までに感心させられた。
ノラの寿命は短く、出入りが激しい中、結局チュニジアを離れるまで、このノラを目にする事になった。それからもう15ヶ月、今頃どうしている事やら。


camera: Olympus E-1
lens: Zuiko Digital 14-54mm/f2.8-3.5

2007.02.25 松山城

松山城は、小高く入り組んだ地形の丘の上にある。見物用に、ケーブルカーやロープウェーがあるほどで、山といってもおかしくない。ここに登り、城の作りを一目見ると、「こんな城を攻めるのはたいへんだろうな」とすぐに思う。そのような「城跡」は、今までに見たことが無い。
見物したのは朝の早めの時間、曇天で寒い日。城からの市街の眺めを別にすれば、「きれいな、気持ちよい公園」という印象では全くなかった。しかし、戦国時代の城作りの厳しさ、技術の高さを偲ぶ事ができたのは得がたい体験だった。
この城跡には桜もたくさん植えられている。今年は、早めの桜開花が予想されている。まもなく、この見事な城も満開の桜に包まれる。さぞ見事な事だろう。




camera: Olympue E330
lens: Zuiko Digital 14-54mm/f2.8-3.5