(コタキナバル日記)
日本を発ってから一週間が過ぎた。「海外旅行」ではないゆえ、とにかく生活を立ち上げなければならない。さすがに疲れがたまった。それゆえ、今日・明日の週末は息抜きに徹しようと思っている。
そんな中、少し冷えた頭は、なんでここまでやって来たのかと考え始めた。
一つは、リタイア後の生活がそれなりに充実かつ安定していると思えるものの、それだけにいずれ惰性に流れ落ちていくのではないかとの不安感だろう。贅沢なことかもしれないが、・・・・・・。
もう一つは、東南アジアのどこかの町の暮らしを一度経験してみたいという、いわば理由のない漠然とした思いだ。そんなことで行動を決することには、「歳相当の分別がない」と言われるかもしれない。一方、「歳の割には夢があって良い」とも思われるかもしれない。
男も、65才を過ぎると体力・気力の急速な低下を実感するようなるという。小生、この三月に64才になったばかり。すでに体調や記憶力などでその気がないこともない。まあ、この先の人生、思い残すことの無いよう、「最後のがんばり」と思って意を決めたわけだ。
一方、決めたことを実現できるのも、全く以って家内や家族あるいは「世間様」の理解と支援のおかげ。重々感謝しないといけない。
コタキナバル生活はこれから六ヶ月足らず続く。後で振り返って、「やっぱり良かった」と思えるように是非したいものだ。
さて前置きが長くなった。散歩を趣味のようにしている身ゆえ、ちょっと疲れた体を鞭打って、午前中、街中に出た。さすがに暑く、結構蒸す。
コタキナバルは決して大きくはないが、密度の高い「アジアの街」だ。同時に身近にある海や山の風光に恵まれている。
写真は、街の東はずれ近く、「ブルーマリンの像」付近の海岸で撮った。もろ、「リゾート」に見えるだろう。しかし、すぐ隣は雑然とはしているものの活気と生活感に満ちた市街地になっている。
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camera: Caprio R5