8/8からの日経平均は、この2、3カ月の円高進行の中、国内企業は
思った程悪くない決算や米国株の堅調さなどを支えに、東京株式市場
強含み、日経平均は、お盆前の上昇相場となりました。
結局、日経平均は、週間で665円上昇(↑4.09%)16919円でした。
8月第3週(8/15~8/19)の主なイベントと予定は、下記1の通りです。
週末のNY株式市場、米小売売上高がやや弱かった事で、やや下落して
おり、為替もドル/円で101円台前半になっており、週明けは下落から
スタートも想定されます。
また、明日から企業の決算発表が一巡。国内外の重要経済イベントも少
ない中、日銀のETF買い期待を支えに、好決算企業の見直し買いなども
想定されます。
リオ五輪も後半戦に入り、日本人の活躍も散見され、投資マインドアップで
日経平均、「閑散に売りなし」で大台突破が期待されます。
日経平均、8月第3週(8/15~8/19)レンジは、16750円~17250円
程度を想定しています。
1.8月第3週(8/15~8/19)主なイベントと予定
8/15
日本 終戦記念日
日本 第2四半期GDP速報値
日本 光通信、ウエルスマネジメント 各決算
米 8月NY連銀製造業景況指数
米 8月NAHB住宅市場指数
米 国債償還 3年債 (320億ドル)
10年債 (225億ドル)
米 ナショナルスチール 決算
8/16
日本 7月首都圏マンション発売
米 7月住宅着工件数
米 7月消費者物価指数
米 7月鉱工業生産指数
米 ホーム・デポ 決算
米 アトランタ連銀総裁、講演
独 8月ZEW景況感指数
英 7月消費者物価指数
8/17
日本 7月訪日外国人客数
日本 6月建設総合統計
日本 ドンキホーテ、総合医研 各決算
米 FOMC議事録(7/26、27日分)
米 ターゲット、ロウズ 各決算
米 セントルイス連銀総裁、講演
英 7月失業率
8/18
日本 7月貿易収支
米 7月コンファレンスボード景気先行指数
米 新規失業保険申請件数(~7/13までの週)
米 ウォルマート・ストアーズ、シスコシステムズ 各決算
米 NY連銀総裁 講演
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
豪 7月雇用統計
英 7月小売売上高
EU ECB議事録
8/19
日本 6月全産業活動指数
日本 あいHD、北川精機 各決算
米 アプライド・マテリアルズ、ディア、ギャップ 各決算
加 7月消費者物価指数
加 6月小売売上高
英 7月財政収支
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/12)
今日のNY為替市場、朝方発表になった米小売売上高や米生産者物価
指数が弱い内容となったことで、序盤はドル売りが強まった。 7月の米
小売売上高は総合で前月比変わらずとなり、自動車除くコアで、-0.3%
と予想外のマイナスとなっている。GDPの算出に使用される自動車・建材
を除いた売上高も前月比で変わらずとなった。
第2四半期のGDP速報値は予想外に弱い内容ではあったが、個人消費
だけは強さを維持していた。しかし、今回の7月の小売売上高からは、米
成長を下支えしていた米個人消費にも、そろそろ、陰りが出てきている
可能性も警戒される。
今回の米小売売上高を受けて米利上げ期待も後退。9月はこれまで同様
にほぼ無いと見られており、市場のコンセンサスとなっている12月も期待
が後退している模様。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFED
ウォッチでは、12月までの利上げ確率は前日の52%から43%と50%以
下に低下した。米国債市場でも政策金利に敏感な2年債利回りは、ポイント
となっている0.7%を一時下回った。
指標の発表を受け、ドル円は一時100円台に下落する場面が見られた。
ただ、市場参加者も少ない中、それ以上下押しする動きも限定的で101円
台は維持されている。
一方、ユーロドルは指標発表後、一時1.12台まで上昇する場面も見られた。
ただ、それ以上の上値追いの動きはなく、逆に後半には戻り売りが強まり、
1.1160近辺まで伸び悩んでいる。100日線が1.1230近辺に来ていたが、
到達せずに失速した格好。ドル売りからユーロドルは反転の動きを見せて
いるが、ユーロ自体に買い材料はないことから、上値での戻り意欲の強さも
印象付けられる展開となった。
ポンドドルも1.30台に上昇したが、買いが一巡すると戻り売りが強まり、
完全に指標後の上げを帳消しにした。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=326396
米国債利回り
2年債 0.702(-0.040)
10年債 1.510(-0.049)
30年債 2.230(-0.042)
期待インフレ率 1.455(-0.017)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。朝方発表になった米小売売上高が
予想以上に弱かったことや、生産者物価指数(PPI)も予想外のマイナス
となったことで、利上げ期待が後退している。利回りも指標発表後、急速
に下げたが、原油の上昇が続いていることや、米株も下げたものの 底
堅さは堅持している事から、後半になると利回りも下げ幅を縮小している。
10年債利回りは一時1.48%台まで低下し、政策金利に敏感な2年債は
0.7%を割り込む場面も見られた。
2-10年債の利回り格差は+81(前日+82)。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=326392
3、NY株式市場 結果(8/12)
NY株式12日
ダウ平均 18576.47(-37.05 -0.20%)
S&P500 2184.05( -1.74 -0.08%)
ナスダック 5232.90( +4.50 +0.09%)
CME日経平均 16825 (大証比:-95 -0.57%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小幅に反落した。朝方発表になった米
小売売上高が予想以上に弱かったことで売りが先行した。米成長を下支
えてきた個人消費への先行き不透明を強める内容ではあるが、原油高や
ドル安もあって、利益確定売りが強まる動きまでは見られていない。
百貨店はきょうも堅調に推移しており、資源関連も上昇している。
米小売売上高は先行き不安を高める内容であったが、FRBの慎重姿勢
維持されることもあり、最高値圏に来ている株式市場は底堅さを堅持して
いる。ドル安も追い風となっている模様。
ダウ採用銘柄ではデュポンやIBM、メルクが下落。反面、エクソンモービル
やシェブロンが上昇した。
高級百貨店のノードストロームが商いを伴って大幅高。5-7月期の決算を
発表しており、1株利益が0.67ドルと予想(0.57ドル)を上回った。アウト
レッドチェーンのラックの販売が好調だったほか、アニバーサリーセールの
販促イベントが奏功した。今回の決算で、アウトレッド志向の顧客の囲い込
みにも成功しており、市場は数字以上にポジティブな決算と受け止めた様だ。
ナスダックは反発。序盤は売りが先行したものの、引けにかけて買戻しも
入りプラスで通常取引を終えている。
グラフィック半導体のエヌビディアが商いを伴って上昇。5-7期の決算を
発表しており、1株利益(調整後)が0.53ドルと予想(0.48ドル)を上回った。
新世代GPU「パスカル」への需要が好調な事と、人工知能の学習法である
ディープラーニング(深層学習)への関心が高まっているとしている。
通信ネットワーク機器のアカシア・コミュニケーションズが40%超急伸。決算
を発表しており、1株利益が予想の2倍以上だった。同社シャンムカラジCEO、
次世代の1秒間に100ギガバイトのデジタル信号を送るコヒーレント光通信
市場で、同社の製品はリーダーシップを取っていると述べていた。今年の5月
IPO以来、株価は上昇を続け、今回の決算を受けて株価は100ドル近くまで
上昇しており、IPO価格の3倍以上に上昇している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=326391
4.NY市場 原油先物9月限/金先物12月限 各結果(8/12)
NY原油先物9月限(WTI)
1バレル=43.49(+1.00 +2.30%)
ブレント先物10月限(ICE)(終値)
1バレル=46.04(+0.93 +2.02%)
ブレント-WTI 2.55
12日NY原油先物期近9月限は続伸。サウジアラビア石油担当相が9月OPEC
(石油輸出国機構)非公式会合での協議参加に前向きな姿勢を示し、4%超も急
反発した前日の流れを引き継ぐ格好となった。
9月限は、夜間取引から下値を拾われる格好となるなか、立会い開始後はショート
巻き戻しの動きが一段と進むこととなり、一時、44.60ドルと期近ベースで7月
22日以来の水準へ値を伸ばした。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=326384
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1343.2(-6.8 -0.50%)
12日NY金先物相場は続落。7月の米小売売上高と7月の米生産者物価指数が
予想外に弱く、ドル指数が一時、3日以来の水準へ急低下したことで、朝方に
急伸したが、その後は伸び悩むと、ドル相場の持ち直しなどもあり、週末前の
利益確定の動きへと転じた。
12月限は、時間外取引では戻り重く推移していたが、通常取引開始後には1360
ドル台を急回復。しかし、その後は買いが続かず、中盤すぎには一転して利食い
売りなどから急速に切り下がった。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=326380