今日、政府が発表した8月月例経済報告で、景気判断を前月と同じ「この
ところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、5カ月連続
据え置いた。個人消費や設備投資の判断は変更しなかったが、1月決定した
平成27年度補正予算の執行が進んでいる事を踏まえ、公共投資2年3カ月
ぶりに上方修正した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160824-00000540-san-bus_all
先行きについて、前月と同じく、「英国のEU離脱問題など、海外経済の
不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある」
のままとしました。
公共投資は「緩やかに減少している」から「このところ底堅い動きとなって
いる」へ引き上げた。27年度補正予算で約6000億円の関連予算が措置
された効果が現れ、6月公共工事出来高が前月比0.6%増になる等して
いることを踏まえた。
個人消費は「消費マインドに足踏みがみられるなか、概ね 横ばいとなって
いる」、設備投資は「持ち直しの動きがみられる」、生産は「横ばいとなって
いる」、雇用情勢は「改善している」で、それぞれ据え置きました。
消費者物価は、最近、耐久財価格が弱くなっている事等を踏まえ、表現を
「この所上昇テンポが鈍化している」から「横ばいとなっている」へ変更した。
個人消費や設備投資を下支えするため、28年度の追加経済対策の執行で、
秋口以降、上向くか注目されます。
さて、日経平均は反発し、99円高の16597円の大引けでした。
(出来高 概算13.2億株の商いでした。)
欧州市場の株高や原油相場の持ち直しで、日経平均上昇してのスタート。
1時間余りで、16600円台をつける場面も、戻り待ちの売りで値を下げた。
それでもこの16600円弱の水準を維持して終了した。
日系平均は、反発もここ最近は、行って来いのもみ合い商状で、25日線
クリアして、何とか、月末に向けてのリバウンドの芽を残した格好です。
注目のNY市場、イエレンFRB議長の講演を週末に控え、様子見姿勢の
やや弱含みのスタートです。終了時は、いつもの底堅い展開を想定。
NY時間は、為替が100円台半ばで、明日の東京市場で子の水準を維持
する様なら、続伸しそうです。但し、先物主導が、為替とグルになって円高
演出を見せるようなら、一旦小休止もありそうです。