日銀が次回9月の金融政策決定会合で行う「総括的な検証」を巡り、金融
市場で神経質な動きが続いている。日銀次の一手が「緩和縮小」か「追加
緩和」かで市場の見方が分かれる中、4日の東京外国為替市場の円相場は
方向感の見えない展開となった。今後の経済指標などの動向次第で、6月
24日以来となる1ドル=100円突破の可能性もある。
日銀は7月29日の決定会合で上場投資信託(ETF)購入を増やす追加
緩和に踏み切るが、9月会合で大規模な金融緩和について「総括的な検証」
を行うと表明した。日銀は国債を大量に購入しお金を供給する異次元緩和
を続けてるが、日銀の保有国債は発行残高の3分の1に達しており、現在
ペースで買い続ければ2017年末には半分を買い占めてしまう。
今年2月に導入したマイナス金利政策も、金融機関の収益圧迫などの懸念が
根強い。
日銀の手詰まり感が強まっている事から、市場の関心は日銀が9月検証に
よって金融政策の方向性を見直すのかどうかに集中している。
総括的な検証は9月に発表するにしても、適宜 現状分析から「追加緩和」
実施方向であることを市場に発信続けることが、市場の信頼を得る唯一の
方法であり、黒田総裁、適宜情報発信が求められます。
さて、日経平均は反発し、171円高の16254円の大引けでした。
(出来高 概算22.7億株の商いでした。)
今朝方のNY市場、反発。日経平均もその流れで上昇して始まったものの、
戻り売りから16000円割れのマイナス圏へ。ただ、後場に入ると日銀の
ETF買い増しの思惑もあり、先物主導の買戻しから値を戻した格好です。
何とか底割れを回避しました。
日経平均の反発で、下ひげを残して陽線のプラス引けと25日線を回復
して、リバウンドの芽を残した格好です。
注目のNY市場、もみ合いながらも底堅い序盤となっています。雇用統計
控え、上値も下値も限定的に終了しそうです。
明日の日経平均、米雇用統計の堅調さを先取りして、続伸の展開になるか
先物主導の展開になりそうです。