8/15週の日経平均は、お盆週とリオ五輪後半戦を迎え、参加者が限られる
薄商いの中、為替の円高要因から先物主導の売りも入り、日系平均は大台を
目前に、下落となった。
日経平均は、週間で374円下落(↓2.21%)の16545円の大引けでした。
8月第4週(8/22~8/26)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
主要な経済指標の発表が少ない中、週末に予定されているイエレンFRB議長
ジャクソンホールでの講演があるが、それまで為替が大きく振れる事は、ない
展開とすれば、上値・下値も限定的になるかもしれない。
日経平均、8月第4週(8/22~8/26)レンジは、16250円~16850円
程度を想定しています。
1.8月第4週(8/22~8/26)主なイベントと予定
8/22
日本 7月粗鋼生産
日本 7月コンビニ売上高
日本 タカショー 決算
8/23
日本 黒田日銀総裁、挨拶
日本 ヤガミ 決算
日本 大阪維新の会、臨時党大会
米 7月新築住宅販売件数
米 7月北米半導体製造装置BBレシオ
米 ベストバイ 決算
米 国債入札 2年債(260億ドル)
独 8月製造業PMI速報値
EU 8月製造業PMI速報値
8/24
日本 気象庁3カ月予報
日本 日産、自動運転システム搭載「セレナ」発売
米 7月中古住宅販売件数
米 HP 決算
米 国債入札 5年債(340億ドル)
8/25
日本 アインHD 決算
日本 全国学力テスト結果 公表(文科省)
米 7月耐久財受注
米 新規失業保険申請件数(~8/20までの週)
米 ティファニー、ゲームストップ 各決算
米 ジャクソンホール年次シンポジウム開催(~8/27)
米 国債入札 7年債(280億ドル)
独 8月Ifo景況感指数
8/26
日本 7月消費者物価指数
日本 4~6月GPIF運用実績
日本 HIS,ラクーン 各決算
米 第2四半期GDP改定値
米 イエレンFRB議長 講演
英 第2四半期GDP改定値
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/19)
今日のNY為替市場はドル売りが一服している。今週はFRBの利上げの動向に
市場の関心が高まっており、FOMC議事録や、ダドリーNY連銀総裁の9月利上
げ可能性の指摘もあったが、市場は利上げ期待をさほど高めることはなかった。
ただ、前日のウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁も9月利上げに可能性を
指摘していたこともあり、市場も若干リスクを感じているのかもしれない。これに
ついては来週のイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演が答えを出して
くれるものと思われる。
きょうは経済指標など材料もないなか、週末ということもあり、為替市場は調整
主体の動きとなった。
ドル・円は序盤に100円割れを試す動きも見られたが、大台は維持された。米
国債利回りが急速に上昇していたこともサポート。しかし、100.40/50付近には
ファンド勢の売り観測が根強い。米大手銀からの戻り売り推奨も出ている模様で、
更なる下落を見ている向きは多いようだ。きのうまでの2日間でドル円は100円
割れが3度あったが、いずれも買い戻されており、ショート勢もきょうは、やや下値
慎重になっていたのかもしれない。
ユーロドルは1.13台前半に下落。きょうは1日を通して利益確定売りに押されて
いる。前日は1.1365付近まで上昇していたが、ロンドン時間には1.1300付近
まで下落していた。特にユーロの悪材料はなく週末を控えて調整売りが入ったもの
と思われる。
今週のユーロドルは買戻しが加速しており、移動平均からも上放れする動きとなっ
ている。特にユーロを買うファンダメンタルズ的な材料はないが、ドルやポンドが
軟調に推移する中、消去法的に買われている。さすがに短期的には過熱感も出て
きており、過熱感を示すテクニカル指標であるRSIは買われ過ぎの水準である70
に接近していた。一旦調整売りが出てもおかしくはない。
ポンド・ドルは序盤に戻り売りが強まり、1.30台前半に下落する場面も見られた。
一部報道でメイ英首相が、2017年4月までにリスボン条約の第50条を発動して
正式な離脱通知をする方向に傾いていると伝わった。来年はフランス大統領選が
4月から5月に、ドイツの連邦議会選挙が9月までに控えており、その前に正式な
通知をしたい意向だという。
市場の一部には離脱通知は先延ばしになるのではとの見方もあり、来年一杯は
ない可能性も伝わっていたことから、市場も驚きだったようだ。ただ、引き伸ばす
ことがポンドにとってどうなのかは見方が分かれるところではある。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=327517
米国債利回り(NY時間17:00)
2年債 0.746(+0.045)
10年債 1.578(+0.043)
30年債 2.287(+0.027)
期待インフレ率 1.495(+0.009)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。今週はダドリーNY連銀総裁やウィリアムズ・
サンフランシスコ連銀総裁から9月利上げの可能性も指摘された。市場は早期利
上げ期待をさほど高めていなかったが、やや意識はしており、来週のイエレン議長
の講演を前に、利益確定が優勢となった。
10年債利回りは一時1.59%台まで上昇し、政策金利に敏感な2年債は0.75%台
まで上昇。
2-10年債の利回り格差は+83(前日+82)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=327513
3.NY株式市場 結果(8/19)
NY株式19日
ダウ平均 18552.57(-45.13 -0.24%)
S&P500 2183.87( -3.15 -0.14%)
ナスダック 5238.38( -1.77 -0.03%)
CME日経平均 16485 (大証比:-35 -0.21%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反落。決算もピークアウトし、株式市場の関心は
FRBの金融政策の動向に移っている。今週はダドリーNY連銀総裁やウィリアムズ・
サンフランシスコ連銀総裁から9月利上げの可能性も指摘されたが、市場は利上げ
期待をさほど高めていない。
しかし、株式市場もやや意識はしており、週末ということもあって、利益確定売りが
優勢となった。ダウ平均の下げ幅は一時100ドルを超える場面も見られたが、その
後は買戻しも入り下げ渋っている。
きょうは原油も上昇の勢いが一服しており、WTIは小幅高で推移したことから、
エネルギー関連株に利益確定売りが出ていた。
ダウ採用銘柄ではシェブロン、エクソンモービルが軟調なほか、ウォルマート、マク
ドナルドが下落。一方、ナイキが上昇。ナイキはサプライチェーンのパートナーシッ
プとしてアポログローバルとの提携が発表されている。
農機具のディーアが商いを伴って大幅高。決算を発表しており、1株利益が予想を
上回ったほか、良好な通期見通しも示している。通期の純利益は13.2億ドルを見込
んでおり、5月に示した12億ドルから上方修正している。農業不況が叫ばれる中、
トラクターの販売コスト削減が奏功した。今後、現在の農業不況が続いたとしても、
2018年末には少なくとも、税引き前利益を5億ドル引き上げるとの楽観的な指摘も
聞かれた。
スポーツ用品販売のフット・ロッカーが大幅高。5-7月期の決算を発表しており
予想を上回った。ナイキやアンダーアーマーとの関係強化が奏功している。NBA
ファイナルに出場した選手によってポロモートされたバスケットボールシューズや、
ランニングシューズの販売が伸びている。
ナスダックは小反落。全体的にIT・ハイテク株は全般に軟調な動きではあったが、
半導体関連の上昇が指数をサポートした。
その中でもアプライド・マテリアルズが上昇し指数をサポート。半導体メーカーや
フラットパネルメーカーからの需要増を見込み、良好な業績見通しを示していた。
5-7月期決算も予想を上回っている。需要がピークとの観測も一部では出ているが、
同社のCFOは第4四半期も来年度の第1四半期も需要は好調が持続するとの見通し
を示した。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=327510
4.NY市場、原油先物9月限/金先物12月限 各結果(8/19)
NY原油先物9月限(WTI)
1バレル=48.52(+0.30 +0.65%)
19日のzNY原油は続伸。9月限は、買いが先行して前日高値を抜いたあと、米
年内利上げ観測によるドル高で48ドルを下回ったが、石油輸出国機構(OPEC)・
ロシアの増産凍結協議に対する期待で反発した。テクニカル好転やガソリンの上値
追いも、週末を控えた買い戻しを誘った要因。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=327512
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1346.2(-11.0 -0.52%)
19日のNY金先物相場は反落。
金12月限は、ドル高・原油安や金上場投信の保有金減少、米金融当局者の9月
利上げ発言で前日安値を下回った。ただ、今週安値の維持や、米国株の下落で持ち
直した。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=327511