「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

逆オイルショックによる円高で、株式市場ピンチ!?

2014-12-16 23:49:54 | マ-ケット

          
国際原油価格が夏場以降5割近く急落する中で、資源輸出に依存する新興国
通貨が急落しています。ロシア・ルーブルの価値は年初以来、対ドルで、ほぼ
半減しました。

南米、アフリカでも今年の通貨下落率が2ケタに達する資源国が続出する等、
「逆オイルショック」とも言える様相になっています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141216-00000090-mai-brf

今日、ロシア中央銀行は、通貨防衛のため政策金利を10.5%→17%に
大幅に引き上げたが、金融引き締めは、経済をさらに冷え込ませるリスクを
はらんでいます。高成長を続けてきた資源国経済の動揺は、世界経済にとっ
ても懸念要因になってきました。

ロシア中銀は12日に金利を1%上げたばかりだが、ルーブル安に歯止めが
かからず、異例の大幅利上げに踏み切った。南米ブラジルも、通貨レアルが
年初来12%下落する中でインフレ圧力に苦しんでおり、今月3日に2会合
連続の利上げを実施。ブラジルは、コストの高い海底油田を多く抱えるうえ
資源安が鉄鉱石などにも波及したあおりを受けており、経済の不振から抜け
出せない状況です。

外国為替市場では、メキシコ・ペソやナイジェリア・ナイラなど産油国通貨への
売り注文も加速し、先進国でもノルウェー・クローネやオーストラリアドルも売ら
れるなど、資源国通貨が総崩れの展開になっています。

原油市場では、日中欧の景気減速による需要低迷に加え、米国の新型石油、
「シェールオイル」の増産や、中東産油国などで作るOPECが11月下旬減産
を見送ったことで、供給過剰が強く意識されていました。

15日のNY市場で、原油の指標となる米国産標準油種(WTI)は一時、1バレル
=55ドルと、約5年7カ月ぶりの安値を記録。北海ブレントも、5年4カ月ぶりに
60ドルを割り込んだ。

資源輸出で稼ぐ新興国、ベネズエラが北海ブレント1バレル=約120ドル、
ロシアが同100ドルを前提に予算を組むなど、資源価格の下落が政府財政
国内経済を直撃する構造を抱えています。

潤沢な準備基金を持つサウジアラビアなど、富裕な湾岸産油国は原油安への
耐性があるが、チャベス前政権時代から、ばらまき政策を続けてきたベネズ
エラなどは通貨売りが起きやすい。

ベネズエラは外貨準備の不足から輸入制限を実施するなど国民生活の混乱に
拍車がかかっており、1ドル=6.3ボリバルに固定した為替レートも大幅
切り下げを迫られそうな状況です。

資源価格安は、原油輸入国である日米欧経済を押し上げるため「世界経済に
プラス」との見方が優勢でしたが、15~16日の日米欧の株価が下落する
など、資源国経済の不安定化は今後も大きな重しとなります。

そして、その影響を受けているのが日本。原油が下げ止まらず、ドル/円で
一時115円台突入し、現在116円台前半です。
明日の東京市場、先物の仕掛けが懸念されます。

さて、日経平均は、大幅に続落し344円安の16755円の大引けでした。
(出来高 概算24.2億株の商いでした。)

冒頭の、原油安に端を発した株式市場の下落は、ロシア等 資源国通過の
下落を招き、円高の副産物となり、東京市場を襲った格好です。

日経平均は、大幅下落でボリンジャーバンドー2σを割り、売られ過ぎ状況。
さらなる円高は、株式相場の下押しをして、下へのバイアスが高まり、正念場。

注目のNY市場、下落からのスタートで、下げ止まりから反転するかポイント。

明日の日経平均、下ひげをつけての陽線引けで、限定的な下落となるか、
押し目チャンスになりそうです。

                                     
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