今日、ホンダは、自動車部品大手タカタのエアバッグ欠陥問題で、調査を
目的としたリコール(回収・無償修理)を、日本や全米を含めた全世界に
広げる方針を明らかにしました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141209-00000118-mai-bus_all
一方、マツダも、調査リコールを全米に広げると明らかにしました。
ホンダは、リコールの全米拡大に慎重姿勢を示すタカタに追随するのでは
なく、自らが安全最優先の姿勢を示す事で、販売への影響を避けたい考え。
ホンダは米国で、事故が起こりやすいとされる高温多湿の南部地域などに
限定していた280万台の調査リコール対象を全米に拡大。リコール対象
540万台に上ります。
日本では、調査目的でエアバッグを自主的に回収すると国土交通省に報告
しました。エリシオンやインスパイアなど13万4584台が対象となる。
欠陥の原因が判明した後に実施する正式リコールを含めると、対象は全世界
1300万台規模に達する見通しです。
タカタは1987年、ホンダの要請でエアバッグの量産を始めました。現在、
ホンダ車の約半数にタカタ製のエアバッグが搭載されているほか、ホンダは
タカタに1.2%を出資。新車開発に伴うエアバッグの開発でも両社は深く
関わっています。
ただエアバッグの詳細な安全性確認で、ホンダは専門業者であるタカタに
任せていたのが実態でした。米国やマレーシアでホンダ車で死者が出ている
こともあり、ホンダは原因が判明していない段階でも、対象地域を拡大して
消費者の安全確保を最優先して、信頼を確保すべきだと判断しました。
部品メーカーであるタカタが、全米でのリコールを拒否したのは、安全性を
第一と考えていても、瑕疵を認めPL訴訟になった場合、会社存亡の危機感
になるとの上層部の考えでしょう。原因追求に時間をかけすぎてるのも問題。
完成セットメーカーであるホンダは、安全・安心と信頼性を早期に回復する
べく、欠陥の原因の特定を待たず、事実上 タカタに助け舟を出した格好です。
ホンダの調査リコールは、賢明な判断で、米市場でもホンダ贔屓が増えそう。
この種のトラブルは、初動対応が重要であることを事業者は肝に命じる必要が
あり、「他山の石」とすることが重要ですね。
さて、日経平均は、8日ぶりに下落し、122円安の17813円の大引け。
(出来高 概算21.3億株の商いでした。)
今朝方のNY市場が下落となり、その流れを受けた日経平均は、寄付き安を
想定しましたが、後場に下げ幅を広げ、3桁の下落となりました。
円安一服も、売りを誘った格好です。
日経平均の下落で、短期調整色が出てきましたが、中期で先高感あります。
注目のNY市場、リスク回避の動きが高まり続落してのスタート。終了時
どこまで戻すか注目です。
明日の日経平均、下ひげをつけての陽線引けとなるか注目しています。
為替が119円台になっており、あすは、輸出株など売られやすい環境か。
中・小型株の出番になるかもしれません。
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