12/1~週の日経平均は、連日で年初来高値更新し、実質 師走相場に
突入しました。米NY株式市場も堅調な経済状況を反映し、高値更新して
おり、単位を除けば、日経平均は、ダウ値を抜く水準に来ています。
なんと言っても、比較的好調な米経済状況の中、米金利引き上げ時期が
早まるのではの思惑から、ドル/円で円安が進み120円台と、追い風に
なっています。
結局、日経平均は、1週間で460円上昇(↑2.64%)の17920円の大引け。
12月第2週(12/8~12/12)の主なイベントと予定は、下記1の通りです。
先週末のNY株式市場、良好な米雇用統計を受け、週末のダウは高値更新と
為替は、121円台に乗せて来ており、週明け後、日経平均18000円台に
チャレンジしそうです。
来週日曜に、衆院議員選挙投票・開票に向け、自民党の勝利予想が出始め、
外資も好感する買いが継続しそうです。
また、明日からIPOが本格化し、その準備としての中・小型株の換金売りも
一巡していることから、見直し買いも想定できます。
年末高も想定できるため、下値は、案外堅いように思います。
週末メジャーSQ通過で、18000円台を維持できるか注目しています。
日経平均、12月第2週(12/8~12/12)のレンジは、17900円~18200円
程度を想定しています。、
1.12月第2週 主なイベントと予定(12/8~12/12)
12/8
日本 第3四半期GDP改定
日本 10月国際収支
日本 11月景気ウォッチャー調査
米 アトランタ連銀総裁 講演
中国 11月貿易収支
EU ユーロ圏財務省会合
12/9
米 国債入札 3年債(250億ドル)
EU EU財務相理事会
12/10
日本 10-12月期法人企業景気予測
米 国債入札 10年債(210億ドル)
中国 11月消費者物価
中国 11月生産者物価
12/11
日本 10月機械受注
日本 GMO TECH、ビーロット、スノーピーク、
弁護士ドットコム 各新規上場
米 11月小売売上高
米 新規失業保険申請件数(~12/6までの週)
米 国債入札 30年物債(130億ドル)
米 アドビシステムズ 決算
豪 11月雇用統計
NZ 中銀政策金利
ス スイス中銀政策金利
露 ロシア中銀政策金利
EU ECB月報
12/12
日本 12月メジャーSQ算出
日本 「会社四季報」発売
米 12月ミシガン大学消費者信頼感速報
中国 11月小売売上高
中国 11月鉱工業生産
12/14
日本 第47回衆院選挙投開票
2.NY市場、為替/債券 各結果(12/5)
今日のNY市場、この日発表になった米雇用統計が強い内容となった
事でドル買いが加速している。非農業部門雇用者数が32万人超の
増加となり、予想を大きく上回った。約3年ぶりの増加幅となっている。
この結果を受け、市場は来年半ばの利上げ開始期待を強めたようだ。
一部には利上げ開始時期の前倒しの可能性も指摘されていたが、多数
ではない。米国も日本同様に賃金動向に注目が集まっているが、この日
発表になった平均時給は前月比0.4%上昇と高い伸びを示していた。
しかし、前回、前々回の鈍い伸びの反動との見方もでき、前年比では
2.1%の上昇と依然として伸びは鈍い。今回は公益や金融、情報分野等
相対的に賃金の高い業種の伸びが寄与しており、全体で見ると、平均
よりも伸びが低い業種のほうが多い。傾向としては上向きではあるが、
まだ、イエレンFRB議長が利上げを急がなければならないような伸び
ではないように思われる。
ドル円は上げが更に加速し、121円台に一気に上昇。リーマンショック
前の2007年6月につけた124円を視野に入れる可能性も出てきた。
一方、ユーロドルは売りが強まっており、一時1.2275付近まで下落。
前日のECB理事会後のドラギ総裁の会見を受けて、ユーロドルは買い
戻しも見られていたが、その上げは失った格好。FRBとECBの金融
政策の方向感の違いがさらに拡大するとの観測から、ユーロドルの下向
きの流れは依然として継続している。
S&Pによるイタリアの格下げが発表になっていたが、それ自体の反応
は限定的。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=237474
米国債利回り(NY時間16:31)
2年債 0.639(+0.100)
10年債 2.305(+0.071)
30年債 2.965(+0.029)
期待インフレ率 1.756(-0.019)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。この日発表になった米雇用統計が
予想を上回ったことから、来年と見られている利上げ開始期待を更に高
めている。
政策金利に敏感な2年債は0.64%まで大幅に上昇。10年債も一時2.32%、
30年債も3%手前まで上昇している。
2-10年債の利回り格差は+167(前日+170)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=237473
3.NY株式市場、結果(12/5)
NY株式5日
ダウ平均 17958.79(+58.69 +0.33%)
S&P500 2075.37( +3.45 +0.17%)
ナスダック 4780.75(+11.32 +0.24%)
CME日経平均 18050 (大証比:+110 +0.61%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反発。この日発表になった米雇用統計が
予想を上回ったことから、米経済への先行き期待感が強まった。景気に
敏感な金融株が上げをリードしている。
ダウ平均は一時17991ドルまで上昇し、18000ドルの大台に迫っている。
ただ、後半は伸び悩む動きも見られた。
ダウ採用銘柄ではJPモルガンやゴールドマンが上昇。今年に喉頭がんと
診断され治療を受けたJPモルガンのダイモンCEOは、今週の検診で
どこにもがんは見つからなかったことを明らかにしていた。
反面、シェブロンやエクソンモービルといった石油関連株は軟調。
軍事会社のノースロップ・グラマンが大幅高。アナリストが相次いで投資
判断を引き上げており、米大手証券は買い推奨リストに入れていた。また、
最大30億ドルの自社株買いも取締役会で了承されている。
在庫処分品販売のビック・ロッツが商いを伴って大幅安となっている。
この日発表になった第3四半期の決算が予想を下回ったことが嫌気されて
いる。第4四半期の見通しも弱い。
ナスダックも反発。アップルやグーグル、アマゾン、テスラなど主力株に
売りが目立ち、後半は伸び悩む動きも見られた。
医薬品のギリアド・サイエンシズが上昇。同業のアッヴィが月内にも米
食品医薬品局(FDA)からC型肝炎薬の認可が受けられそうな気配と
なっているが、アッヴィはギリアドのC型肝炎薬と競争を激化させる様な
価格設定はしないとの見方が伝わっている。価格競争回避への期待から、
買いが入った模様。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=237472
4.NY市場、原油先物1月限/金先物2月限 各結果(12/5)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=65.84(-0.97 -1.45%)
ブレント先物1 月限(ICE)(終値)
1バレル=69.07(-0.57 -0.82%)
ブレント-WTI 3.23(前日 2.83)
今日のNY原油先物相場は大幅続落。この日発表になった米雇用統計が
強い内容となったことで、為替市場でドル買いが強まり、原油は戻り売り
に押されている。
1月限は65ドル台に再び下落し、一時65.17まで下落する場面も見られた。
強い米雇用統計は原油需要を高めそうな材料ではあるが、両面ある材料には
ネガティブな反応を示しやすい地合いとなっているようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=237466
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1190.40(-17.30 -1.43%)
今日のNY金先物相場は続落。この日発表になった米雇用統計が強い内容
となったことで、為替市場でドル買いが強まり、金は売りに押されている。
2月限は1200ドルを再び下回る動き。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=237468
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