今日、米民間格付け会社ムーディーズは、日本の政府債務格付をAa3
からA1に1ノッチ格下げしました。格付の見通しは、安定的。格下げの
理由は、財政赤字の中期的削減目標の達成可能性等について、不確実性
が高まったためとしている。
格下げを受けて1日夜の市場では株安・円高が進んでいます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141201-00000062-reut-bus_all
格下げの理由は、
1)財政赤字削減目標の達成可能性に関する不確実性の高まり、
2)デフレ圧力の下での成長促進策のタイミングと有効性に関する
不確実性、
3)それに伴う中期的な日本国債の利回り上昇リスクの高まりと債務
負担能力の低下──としている。
ムーディーズは、日銀の金融緩和により日本国内の総需要は幾分高まっ
たが、4月の消費増税はそれを上回る下方圧力を与えるものとなったと
指摘。少なくとも短期的には、財政赤字削減のための主要な政策が安倍
首相の経済戦略である経済再生を揺るがしているとしました。
ムーディーズのバーン氏は、格下げ発表後、ロイターなどに対し、消費再
増税の延期で赤字削減目標に不透明性が増したと指摘。長期的な日本
債務借り換えコストの増大に懸念を示しています。
また、成長戦略は政策全体をまだ支援していないとし、赤字削減目標の
達成に向け一段の措置が必要としました。
一方、日銀の量的緩和が続く限り、国債市場にリスクはないと指摘。
日銀の量的緩和策はコストより利点のほうが大きいとしました。
格下げを受けて、日経先物がナイトセッションで節目の17500円を
割り込みました。ドル/円は118.33円付近。
一時119.15円迄上昇した後、118.18円迄急落し、数分間で約1円の
値幅が出る乱高下の様相となっています。
1民間会社のムーディーズの格下げが、為替市場/株式市場に影響を
与えてますが、ヘッジファンド等が材料として仕掛けたかもしれません。
ムーディーズは、見えざる黒幕からの圧力で、格下げしたとしたら、陰謀
との穿った見方も出てきます。
兎に角、明朝には、冷静さを戻し、影響が限定的になればと思います。
さて、日経平均は、続伸し130円高の17590円の大引けでした。
(出来高 概算20.2億株の商いでした。)
原油先物が1バレル64ドル台へ下落や、7~9月国内設備投資が前期比
5.5%増、また為替が1ドル=119円台などあり、株式市場の追い風。
日経平均は、一時17600円台をつける場面もあり、終値で年初来高値
更新となりました。
日経平均の続伸で、11月SQ値を超え、17500円台を維持できる様だ
と、年末18000円台が射程内となります。
注目のNY市場、原油価格の急落分を取り戻す動きで、67ドル台となり
株式市場は、下落してのスタート。
為替が、冒頭の国債格下げの影響から、1ドル118円台前半となり、日経
平均先物も下げています。
NY株式市場の終了時の戻りに期待。
明日の日経平均、下ひげをつけての陽線引けを想定しています。
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