格付会社は、時より 相場のトレンドを正・負の誇張バイアスを引き起こす
トリガーとなることがあるようです。
今日の東京市場が、その例に当り、ユーロ圏諸国の信用格付けを引き
さげる方向で検討すると伝わり、相場の腰を折った格好です。
そんな中、ユーロGのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は、格付け会社
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、ユーロ圏諸国の信用格付けを
引き下げ方向で見直すとしたことについて、「非常に誇張したもので公正
でない」との見解を示しました。
ドイツのラジオ局Deutschlandfunkに対し語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111206-00000084-reut-bus_all
同議長は、S&Pの決定について「動揺していないが、イタリアやアイル
ランドの債務削減策など、ここ数日間に危機克服へ多大な努力が見られ
た後であり、驚いた」と述べ、「非常に誇張したもので公正でない」と指摘
しました。
S&Pは5日、ドイツやフランスを含むユーロ圏15カ国の長期ソブリン
格付けを「クレジットウォッチ・ネガティブ」にすると発表。オーストリア、
ベルギー、フィンランド、ドイツ、オランダ、ルクセンブルクは1段階、
フランスを含む他の9カ国は2段階引き下げられる可能性もある様です。
格付け会社は、TPOをわきまえ、公正に実施してもらいたいもので、
そのタイミングは、相場操縦にもなりかねません。
さて、日経平均は、4日ぶりに反落し120円安の8575円の大引け。
(出来高 概算15.9億株の商いでした。)
今朝方のNY市場、欧州各国の信用格付け問題で、伸び悩んだものの、
上昇。しかし、冒頭のS&Pによる格下げ報道やアジア市場の軟調さから
大きく下落した格好です。
日経平均は反落し、75日移動平均線(約8670円)を再び割り込み、5日
移動平均線(約8589円)をも割り込んだものの、25日線(約8545円)
キープした格好です。
何とかこの水準で、止まってほしいところ。
注目のNY市場、何とか踏ん張り、小幅上昇となっています。
明日の日経平均、今日の下げ過ぎ是正の展開となるか、注目です。
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